東京24区のあらすじ
KANAEシステムで多くのエラーが出始めた。それはアスミの意識が覚醒してしまい、判断を迷っていたことが原因だった。黒葛川より提示されたアスミを救うトロッコ問題に直面し、混乱しているシュウタ。そこにちくわが訪れ、テロの容疑で逮捕される。一方、ランとコウキはアスミを救うカギとなる「CMD」を探していた。そんな中、アスミを死なせてしまった宝小学校火災事件について、シュウタが圧し殺していた事実が明らかになる。
カルネアデスの正体であった黒葛川は、シュウタのおかげで九死に一生を得たが、意識不明のまま入院していた。DoRedとガイケイの緊張関係が高まっていく中、ランは黒葛川がコルヌコピアで何をしていたのかを探っていたが、師匠のゼロスに呼び出され、彼が描こうとしている新たな計画を聞かされる。シュウタはシャンティタウンの混乱の中で、自分がどうすれば良いのか思い悩む。
KANAEシステムは、かつてコウキとアスミの母・香苗が設計したAIがベースとなっている。そのAIを搭載した車がゼロスと黒葛川を巻き込んで事故を起こしてしまう。そして、AIの判断でゼロスが被害に遭い、その後遺症で失読症となってしまった。問題を解決するために頭を悩ませる香苗は、システムには原理的に解決できない問題があるかもしれないと諭される。ゼロスがグラフィティに目覚めたことを聞き、開発を諦めることにする。順調に発展してゆくかに見えた24区だが、香苗の死をきっかけに大きく運命が動き出す。