東京24区のあらすじ一覧
KANAEシステムで多くのエラーが出始めた。それはアスミの意識が覚醒してしまい、判断を迷っていたことが原因だった。黒葛川より提示されたアスミを救うトロッコ問題に直面し、混乱しているシュウタ。そこにちくわが訪れ、テロの容疑で逮捕される。一方、ランとコウキはアスミを救うカギとなる「CMD」を探していた。そんな中、アスミを死なせてしまった宝小学校火災事件について、シュウタが圧し殺していた事実が明らかになる。
カルネアデスの正体であった黒葛川は、シュウタのおかげで九死に一生を得たが、意識不明のまま入院していた。DoRedとガイケイの緊張関係が高まっていく中、ランは黒葛川がコルヌコピアで何をしていたのかを探っていたが、師匠のゼロスに呼び出され、彼が描こうとしている新たな計画を聞かされる。シュウタはシャンティタウンの混乱の中で、自分がどうすれば良いのか思い悩む。
KANAEシステムは、かつてコウキとアスミの母・香苗が設計したAIがベースとなっている。そのAIを搭載した車がゼロスと黒葛川を巻き込んで事故を起こしてしまう。そして、AIの判断でゼロスが被害に遭い、その後遺症で失読症となってしまった。問題を解決するために頭を悩ませる香苗は、システムには原理的に解決できない問題があるかもしれないと諭される。ゼロスがグラフィティに目覚めたことを聞き、開発を諦めることにする。順調に発展してゆくかに見えた24区だが、香苗の死をきっかけに大きく運命が動き出す。
「グラフィティ戦争」を仕掛けていたのはカルネアデスではなく、ランの師匠であるゼロスだった。彼からカルネアデスの居場所を聞いたシュウタは、コルヌコピアの最上部へと向かうが、そこにアスミからの着信が届く。届いたヴィジョンは、落雷により制御不能となったコルヌコピアのクレーンが落下し多くの人が犠牲になるか、クレーンのシステムを直す代わりにその修理者が犠牲になるか、という、ふたつの未来だった。さらにシステムを修理しているのはトロッコ問題を出しているはずのカルネアデスだった。
KANAEシステムが稼働して2カ月で、犯罪検挙率は確実に上がっていた。ランはテロ事件の重要参考人として指名手配され、コウキはKANAEシステムを運用する部署へ転属となった。一方、コウキ・ランと仲違いしたままのシュウタは、パリへ修行に行ってしまった父・留衣の代わりに蒼生ベーカリーの手伝いをしていた。看板メニューである「黄金サンライズ」をうまく作れず悩んでいる彼の元に、梢からのメールが届く。
テロを阻止するため、クナイを射殺させたコウキ。一方、クナイが所属していたDoRedに疑惑が向いたことで、リーダーのランはガイケイから追われる立場となる。テロを防いだコウキは、父・豪理にヴィジョンの体験を語るが、未だ信じてもらえない。そんな中、テレビでクナイが事前投稿してあった、ドラッグDやシャンティタウンの再開発に関する真実が流された。それを見た豪理はコウキをある場所へ案内する。
「グルメフェスティバル」を襲った竜巻による事故。RGBに課せられた未来の選択により、カバをはじめ多くの人が犠牲となってしまう。そして24区のネットワークにハッキングし、謎の言葉を残した「カルネアデス」。3人はまだその正体が分からずにいた。そうした中、旧市街シャンティタウンで強力な依存性のある謎のドラッグ「D」が流行し、犯罪率が急上昇。カバの娘、梢を夜の街で見かけたと聞いたシュウタは、彼女の後を追いかける。
ついに「24区グルメフェスティバル」当日。まりとRGBの3人はグランプリに向けて気合を入れていたが、使用するはずだったお好み焼き用のキャベツが“半グレ組織”の一人、破鮫に買い占められてしう。途方に暮れていた面々だが、恩師カバの計らいにより、商店街の知り合いからキャベツを譲ってもらえることに。果たしてまりは妨害に打ち勝ってグランプリを取ることができるのか。そのさなか、RGBのもとに再度アスミからの着信が入る。
タカラ商店街でお好み焼き店を切り盛りしている櫻木まり。商店街は新しいショッピングモールができてから経営が厳しくなっていた。そうしたなか実施される「24区グルメフェスティバル」のグランプリ賞品が大型コンビニとの全面コラボということで、商店街の面々は、まり考案のスペシャルメニューに期待を寄せる。まりはプレッシャーの中、新作をRGBの3人に相談をしようとするものの、忙しそうにする3人に相談できずにいた。