シュート!Goal to the Futureのあらすじ一覧
両親の都合でイギリスに渡った小久保は、プレースタイルの違いからチームに馴染めない。辞めてしまおうかと思うたび心の支えとなってくれたのは、旅立つ前に秀人と交わした「また一緒にサッカーをやろう」という約束。しかし帰国後再会した秀人は、落ちぶれていた。全国高校サッカー選手権大会静岡県大会・決勝。対戦カードは因縁の掛川vs野間田だ。試合を目前に対策を練る掛川高校サッカー部一同は、圧倒的な力を持った小久保に戦慄していた。しかしその中で秀人だけが、彼の様子に違和感を感じていた。
全国高校サッカー選手権大会静岡県大会・準決勝。秀人が抜けた掛川高校サッカー部は、上手く噛み合わないオフェンス陣のコンビネーションと、対戦相手・藤田東高校からの猛攻により苦戦を強いられる。謎の「サッカー大好きお兄さん」に声を掛けられた秀人は、煽られるがまま左足でのシュート練習に望む。強烈な左足での一撃を放った時、秀人は自分の忘れていた大切な気持ちを思い出す。お礼を告げると振り返らずに走り出す秀人。着いたスタジアムで、再び対峙した秀人と黒川は。
始まった全国高校サッカー選手権大会静岡県大会。秀人たちの前に立ちはだかったのは、第一回戦の対戦相手・浜野高校だ。試合開始直前、秀人は怪しい視線を感じる。しかし振り返った場所には誰もいなかった。最初から後のない掛川だが、それは対戦相手・浜野高校からしても同じこと。敵意むき出しで迎えた前半戦、猛攻をしかける浜野の変幻自在なプレースタイルに惑わされてしまう掛川イレブン。あっという間に2対0まで追い込まれてしまう中、秀人はどうにか相手を切り崩そうとある作戦を思いつく。
「サッカーをやりたい者だけ来い」。正式に監督を引き受けた神谷は言い放った。翌日、秀人は借りたユニフォームを返すため、サッカー部の朝練を訪ねる。用事を済ませ帰るつもりが、神谷がやってくると状況は一変。部員では無いにも関わらず、秀人は神谷からフォワードとしてスタメンに指名されていた。慌てて入部はしない、と拒否する秀人だが、神谷は代わりを補充する気はない、つまりその場合10人で試合をさせると言い放つ。すがるような部員たちの視線に、渋々ながらも入部を決断する秀人だった。