光る君へのあらすじ
正暦5(994)年秋。疫病に感染して高熱を出すも、何とか一命を取り留めたまひろ(吉高由里子)だが、実は道長(柄本佑)が夜通し看病してくれたことを乙丸(矢部太郎)から聞かされる。一方、まひろを助けた道長は民を救うべく疫病患者を収容するための小屋を建てようと決意する。翌年、道隆(井浦新)が体調を崩して衰弱し始めたことをきっかけに、娘の定子(高畑充希)は兄・伊周(三浦翔平)を登華殿に呼ぶ。そして定子は、伊周を関白に準ずる職「内覧」に就けるよう一条天皇(塩野瑛久)に働きかける。
正暦4(993)年10月。まひろ(吉高由里子)とさわ(野村麻純)は、出かけた近江の石山寺からの帰路の途中で、疫病で亡くなっている人々を目の当たりにする。程なく、宮中では一条天皇(塩野瑛久)の後宮に道隆(井浦新)の嫡男・藤原伊周(三浦翔平)や次男の隆家(竜星涼)らが集う中、詮子(吉田羊)が現れ、緊張が走る。その頃、疫病が都でまん延。一条天皇は道隆に策を講じるよう告げるが、貴族は感染しないと信じ込む道隆には危機感がなかった。
永祚2(990)年10月。摂政になった道隆(井浦新)は、娘の定子(高畑充希)を中宮にし、一条天皇(柊木陽太)の母である詮子(吉田羊)を内裏の外へと追いやる。それから2年の月日が流れ、一条天皇(塩野瑛久)は麗しく成長。摂政から関白になった道隆は、独裁に拍車がかかり栄華を極める。一方、さわ(野村麻純)から旅に誘われたまひろ(吉高由里子)は、近江の石山寺へと出掛けることに。紅葉の石山寺に着いたまひろらは、思いもよらぬ人物と出会う。
仕え先を探すまひろ(吉高由里子)は、土御門殿からの帰り道で道長(柄本佑)と鉢合わせる。久しぶりの再会だったが、互いに無言で別れてしまう。程なく、兼家(段田安則)は道隆(井浦新)ら3兄弟を東三条殿に呼び、出家することを告げる。さらに道隆を後継者にすることを告げると、道兼(玉置玲央)が異を唱える。兼家の考えに納得できない道兼は血相を変えて激高し、内裏での務めを放棄してしまう。やがて兼家が逝去。跡を継いだ道隆が摂政になり、独裁を始める。
永祚2(990)年正月。兼家(段田安則)が仕組んだ政変劇「寛和の変」から4年の月日が流れ、一条天皇(柊木陽太)が元服の日を迎える。その20日後、道長(柄本佑)の長兄・道隆(井浦新)の娘・定子(高畑充希)が、一条天皇に入内する。道隆ら中関白家が絶頂期を迎え、兼家の後継争いが徐々に始まる。一方、為時(岸谷五朗)はいまだ官職を得られず、貧しい暮らしが続いていた。ある日、まひろ(吉高由里子)は市場で、文字が読めずにだまされた親子を助けようとしてもめ事に巻き込まれる。