光る君へのあらすじ一覧
寛弘2(1005)年12月。藤壺で彰子(見上愛)に仕えるようになったまひろ(吉高由里子)は、「藤式部」という呼び名と執筆のための房を与えられる。早速物語の続きを書こうとするが、宮中での暮らしに慣れず、思うように筆が進まない。まひろは悩んだ末、道長(柄本佑)の反対を押し切って家に戻って執筆することに。同じ頃、道長は一条天皇(塩野瑛久)が伊周(三浦翔平)に心が傾いていることを危惧していた。そんな伊周が、一条天皇の命で除目の儀に復帰し不穏な動きを見せ始める。
帝に献上するためにまひろ(吉高由里子)が書き始めた物語は、一条天皇(塩野瑛久)が興味を示したことで道長(柄本佑)の思惑通りになる。そこでまひろの元を訪れた道長は、まひろに彰子(見上愛)が暮らす藤壺へ上がり、女房として仕えながら執筆することを提案する。道長の狙いは、一条天皇が物語の続きを読むため藤壺へ来る機会を増やし、彰子との仲を深めるきっかけにすることだった。まひろは道長の提案に戸惑うが、父・為時(岸谷五朗)に背中を押されて決意を固める。
寛弘元(1004)年10月。ある日突然、道長(柄本佑)がまひろ(吉高由里子)を訪ねてくる。道長はまひろに、一条天皇(塩野瑛久)に入内するも、相手にされず寂しく暮らす娘・彰子(見上愛)を慰めるために物語を書いてほしいと頼む。まひろは、「枕草子」の感想をあかね(泉里香)に求めると意外な答えが返ってくる。このことがきっかけで、まひろは彰子のために自分らしい物語を書こうと心に決める。一方、宮中では年下の斉信(金田哲)に出世で先を越された公任(町田啓太)が参内しなくなる。
長保3(1001)年1月2日。宮中では天皇に屠蘇などの薬を献じて一年の無病息災を祈る「御薬の儀」が行われる。まひろ(吉高由里子)の娘・賢子(永井花奈)は3歳に成長し、子煩悩な宣孝(佐々木蔵之介)と家族で幸せな日々を過ごしていた。そんな中、越前国守の再任かなわず官職を失った為時(岸谷五朗)の事情を知った宣孝は、まひろらを経済的に支えるため、国守を務める山城へと向かう。程なく、まひろを案ずる道長(柄本佑)は帰京した為時に嫡男の指南役を依頼するが、断られてしまう。
長保元(999)年12月末。まひろ(吉高由里子)は、道長(柄本佑)との子を出産。宣孝(佐々木蔵之介)は生まれてきた子に賢子と名付け、約束通りわが子として育てる。一方、道長は晴明(ユースケ・サンタマリア)の助言から、入内させた娘の彰子(見上愛)を中宮にし、定子(高畑充希)を皇后にする「一帝二后」を、国家安寧のためにもくろむ。道長の考えに賛同した詮子(吉田羊)と行成(渡辺大知)が一条天皇(塩野瑛久)の説得に当たるが、天皇は彰子を中宮にすることを強く拒み、怒りをあらわにする。
長保元(999)年2月。まひろ(吉高由里子)は、久々に訪れた近江の石山寺で道長(柄本佑)とばったり会う。二人は散策しながら昔話に花を咲かせ、互いの現状を報告する。その後、まひろの懐妊が判明。宣孝(佐々木蔵之介)は喜び、まひろの体をいたわる。やがて季節は秋になり、道長の娘・彰子(見上愛)の入内が11月1日に決まる。定子(高畑充希)の出産の時期と重なることから、道長は彰子の入内を盛り上げるため、ある策を立てる。その6日後に定子は皇子を出産。一条天皇(塩野瑛久)の気持ちは、ますます定子と皇子へと傾く。道長が晴明(ユースケ・サンタマリア)に対応策を相談すると、とんでもない提案をされる。
長徳4(998)年10月1日。日食と地震が同日に都を襲う。為時(岸谷五朗)の屋敷も地震の被害を受けるが、まひろ(吉高由里子)は夫となった宣孝(佐々木蔵之介)の経済力で家を修繕し、生計を立てていた。同じ頃、道長(柄本佑)は地震の被害を受けた都で被災者のための仕事に追われていた。そして晴明(ユースケ・サンタマリア)から、この天変地異を収めるためには道長の娘・彰子(見上愛)を入内させるしかないと進言される。程なく、心労から体調を崩した一条天皇(塩野瑛久)は、譲位して定子(高畑充希)と暮らしたいと行成(渡辺大知)に相談する。
長徳3(997)年秋。まひろ(吉高由里子)は、為時(岸谷五朗)に連れられて紙すきの作業を見学し、越前が誇る紙の美しさに心を躍らせる。そして、まひろの元には宣孝(佐々木蔵之介)から恋文が頻繁に届いていた。為時の勧めもあり、まひろは都に戻り身の振り方を考えることに。一方の道長(柄本佑)は、定子(高畑充希)を溺愛するあまり政がおろそかになっている一条天皇(塩野瑛久)に頭を悩ませていた。そんな中、安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)の予言通り、次々と災害が起きてしまう。
長徳3(997)年3月。越前にやって来た宣孝(佐々木蔵之介)と再会したまひろ(吉高由里子)は、宣孝に求婚される。その一方で、周明(松下洸平)からは一緒に宋へ行こうと誘われていた。だが、いまだ道長(柄本佑)の存在が大きいまひろは、どちらにもすぐに返事ができない。その頃、内裏では一条天皇(塩野瑛久)が出家した定子(高畑充希)と生まれた姫皇子に会いたい気持ちを募らせていた。そこで道長の姉・詮子(吉田羊)は、天皇の願いをどうにかかなえてあげてほしいと道長に懇願する。
長徳2(996)年12月。まひろ(吉高由里子)と為時(岸谷五朗)は、「朱(浩歌)は、通詞の三国(安井順平)を殺していない」と日本語で主張する宋人の周明(松下洸平)に衝撃を受ける。そして周明が証人だと連れてきた松原客館の下人が、源光雅(玉置孝匡)に朱が殺したと言えと脅されていたことを証言する。為時の計らいで晴れて解放された朱は、為時だけに越前に来た本当の目的を語りだす。一方、日本語を話せる周明は自身の壮絶な過去をまひろに打ち明ける。
長徳2(996)年8月。越前守に任命された為時(岸谷五朗)に同行するため、まひろ(吉高由里子)は京を離れ越前に向かう。その道中、敦賀の松原客館に立ち寄ったまひろと為時は、宋人の商人・朱仁聡(浩歌)らに迎えられる。そして、まひろは浜辺で宋人の周明(松下洸平)と出会う。その夜、国守を歓迎するうたげが開かれ、まひろらは楽しく過ごす。翌日、越前国府に到着したまひろらは、大野(徳井優)らに出迎えられるが、為時は早々に激務で体調を崩してしまう。
長徳2(996)年1月16日。権力闘争で道長(柄本佑)と対立していた伊周(三浦翔平)が、隆家(竜星涼)と共に花山院(本郷奏多)の牛車に矢を放つ事件を起こす。この一件で、一条天皇(塩野瑛久)が伊周と隆家に厳しい処分を下す。さらに、定子(高畑充希)は伊周らの不祥事により、内裏から追放される。一方、為時(岸谷五朗)が淡路守に任命され、惟規(高杉真宙)、いと(信川清順)は共に喜び合う。だがまひろ(吉高由里子)は、漢籍にも詳しく宋の言葉を解する父は、越前守の方が適任ではないかと考える。
正暦5(994)年秋。疫病に感染して高熱を出すも、何とか一命を取り留めたまひろ(吉高由里子)だが、実は道長(柄本佑)が夜通し看病してくれたことを乙丸(矢部太郎)から聞かされる。一方、まひろを助けた道長は民を救うべく疫病患者を収容するための小屋を建てようと決意する。翌年、道隆(井浦新)が体調を崩して衰弱し始めたことをきっかけに、娘の定子(高畑充希)は兄・伊周(三浦翔平)を登華殿に呼ぶ。そして定子は、伊周を関白に準ずる職「内覧」に就けるよう一条天皇(塩野瑛久)に働きかける。

























