光る君へのあらすじ一覧
長徳3(997)年秋。まひろ(吉高由里子)は、為時(岸谷五朗)に連れられて紙すきの作業を見学し、越前が誇る紙の美しさに心を躍らせる。そして、まひろの元には宣孝(佐々木蔵之介)から恋文が頻繁に届いていた。為時の勧めもあり、まひろは都に戻り身の振り方を考えることに。一方の道長(柄本佑)は、定子(高畑充希)を溺愛するあまり政がおろそかになっている一条天皇(塩野瑛久)に頭を悩ませていた。そんな中、安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)の予言通り、次々と災害が起きてしまう。
長徳3(997)年3月。越前にやって来た宣孝(佐々木蔵之介)と再会したまひろ(吉高由里子)は、宣孝に求婚される。その一方で、周明(松下洸平)からは一緒に宋へ行こうと誘われていた。だが、いまだ道長(柄本佑)の存在が大きいまひろは、どちらにもすぐに返事ができない。その頃、内裏では一条天皇(塩野瑛久)が出家した定子(高畑充希)と生まれた姫皇子に会いたい気持ちを募らせていた。そこで道長の姉・詮子(吉田羊)は、天皇の願いをどうにかかなえてあげてほしいと道長に懇願する。
長徳2(996)年12月。まひろ(吉高由里子)と為時(岸谷五朗)は、「朱(浩歌)は、通詞の三国(安井順平)を殺していない」と日本語で主張する宋人の周明(松下洸平)に衝撃を受ける。そして周明が証人だと連れてきた松原客館の下人が、源光雅(玉置孝匡)に朱が殺したと言えと脅されていたことを証言する。為時の計らいで晴れて解放された朱は、為時だけに越前に来た本当の目的を語りだす。一方、日本語を話せる周明は自身の壮絶な過去をまひろに打ち明ける。
長徳2(996)年8月。越前守に任命された為時(岸谷五朗)に同行するため、まひろ(吉高由里子)は京を離れ越前に向かう。その道中、敦賀の松原客館に立ち寄ったまひろと為時は、宋人の商人・朱仁聡(浩歌)らに迎えられる。そして、まひろは浜辺で宋人の周明(松下洸平)と出会う。その夜、国守を歓迎するうたげが開かれ、まひろらは楽しく過ごす。翌日、越前国府に到着したまひろらは、大野(徳井優)らに出迎えられるが、為時は早々に激務で体調を崩してしまう。
長徳2(996)年1月16日。権力闘争で道長(柄本佑)と対立していた伊周(三浦翔平)が、隆家(竜星涼)と共に花山院(本郷奏多)の牛車に矢を放つ事件を起こす。この一件で、一条天皇(塩野瑛久)が伊周と隆家に厳しい処分を下す。さらに、定子(高畑充希)は伊周らの不祥事により、内裏から追放される。一方、為時(岸谷五朗)が淡路守に任命され、惟規(高杉真宙)、いと(信川清順)は共に喜び合う。だがまひろ(吉高由里子)は、漢籍にも詳しく宋の言葉を解する父は、越前守の方が適任ではないかと考える。
一条天皇(塩野瑛久)より右大臣に任命された道長(柄本佑)は、内大臣の伊周(三浦翔平)を飛び越えて公卿の頂点に立つ。この日を境に道長と伊周とのあつれきが高まっていく。一方、まひろ(吉高由里子)は、ききょう(ファーストサマーウイカ)の計らいで内裏の登華殿を訪ねることに。定子(高畑充希)との初対面に緊張するまひろの前に、思いがけず一条天皇が姿を見せる。程なく、藤原隆家(竜星涼)は、女に裏切られたと落ち込む伊周を強引にその女の家へ連れていく。
正暦5(994)年秋。疫病に感染して高熱を出すも、何とか一命を取り留めたまひろ(吉高由里子)だが、実は道長(柄本佑)が夜通し看病してくれたことを乙丸(矢部太郎)から聞かされる。一方、まひろを助けた道長は民を救うべく疫病患者を収容するための小屋を建てようと決意する。翌年、道隆(井浦新)が体調を崩して衰弱し始めたことをきっかけに、娘の定子(高畑充希)は兄・伊周(三浦翔平)を登華殿に呼ぶ。そして定子は、伊周を関白に準ずる職「内覧」に就けるよう一条天皇(塩野瑛久)に働きかける。
正暦4(993)年10月。まひろ(吉高由里子)とさわ(野村麻純)は、出かけた近江の石山寺からの帰路の途中で、疫病で亡くなっている人々を目の当たりにする。程なく、宮中では一条天皇(塩野瑛久)の後宮に道隆(井浦新)の嫡男・藤原伊周(三浦翔平)や次男の隆家(竜星涼)らが集う中、詮子(吉田羊)が現れ、緊張が走る。その頃、疫病が都でまん延。一条天皇は道隆に策を講じるよう告げるが、貴族は感染しないと信じ込む道隆には危機感がなかった。
永祚2(990)年10月。摂政になった道隆(井浦新)は、娘の定子(高畑充希)を中宮にし、一条天皇(柊木陽太)の母である詮子(吉田羊)を内裏の外へと追いやる。それから2年の月日が流れ、一条天皇(塩野瑛久)は麗しく成長。摂政から関白になった道隆は、独裁に拍車がかかり栄華を極める。一方、さわ(野村麻純)から旅に誘われたまひろ(吉高由里子)は、近江の石山寺へと出掛けることに。紅葉の石山寺に着いたまひろらは、思いもよらぬ人物と出会う。
仕え先を探すまひろ(吉高由里子)は、土御門殿からの帰り道で道長(柄本佑)と鉢合わせる。久しぶりの再会だったが、互いに無言で別れてしまう。程なく、兼家(段田安則)は道隆(井浦新)ら3兄弟を東三条殿に呼び、出家することを告げる。さらに道隆を後継者にすることを告げると、道兼(玉置玲央)が異を唱える。兼家の考えに納得できない道兼は血相を変えて激高し、内裏での務めを放棄してしまう。やがて兼家が逝去。跡を継いだ道隆が摂政になり、独裁を始める。
永祚2(990)年正月。兼家(段田安則)が仕組んだ政変劇「寛和の変」から4年の月日が流れ、一条天皇(柊木陽太)が元服の日を迎える。その20日後、道長(柄本佑)の長兄・道隆(井浦新)の娘・定子(高畑充希)が、一条天皇に入内する。道隆ら中関白家が絶頂期を迎え、兼家の後継争いが徐々に始まる。一方、為時(岸谷五朗)はいまだ官職を得られず、貧しい暮らしが続いていた。ある日、まひろ(吉高由里子)は市場で、文字が読めずにだまされた親子を助けようとしてもめ事に巻き込まれる。
寛和2(986)年8月。為時(岸谷五朗)はなつめ(藤倉みのり)という妾の家に滞在し、身の回りの世話をしていた。一方、道長(柄本佑)の妾になることを断ったまひろ(吉高由里子)は、宣孝(佐々木蔵之介)の発案で生計を立てるため婿探しをすることに。その頃、まひろと決別した道長はかねて持ち上がっていた左大臣家の姫君・倫子(黒木華)との縁談を進めるよう兼家(段田安則)に促す。そんな中、姉の詮子(吉田羊)は、道長に藤原家との因縁が深い源明子(瀧内公美)と縁談をさせようと図る。
兼家(段田安則)が仕組んだ謀略により花山天皇(本郷奏多)が退位し、その影響で為時(岸谷五朗)は再び官職を失ってしまう。そんな中、ぼうぜんとする為時を見かねたまひろ(吉高由里子)は、左大臣家の娘・倫子(黒木華)に父が復職できるよう口添えを頼む。だが、天皇と同義の摂政となった兼家の決定を覆すことはできないと断られる。諦め切れないまひろは、兼家に直訴する。程なく、兼家は長男の道隆(井浦新)を権大納言、次男の道兼(玉置玲央)を参議へと昇進させ、栄華を極めようともくろむ。
寛和2(986)年6月。道長(柄本佑)らを東三条殿に呼び寄せた兼家(段田安則)は、同月23日に花山天皇(本郷奏多)をひそかに内裏から連れ出して退位させ、孫の懐仁親王(高木波瑠)を擁立する計画を進め始める。一方、家に帰ってこない為時(岸谷五朗)を案ずるまひろ(吉高由里子)は、妾の家を訪れる。そこには身寄りもなく最期を迎えようとしている妾の看病をする為時の姿があった。帰宅したまひろの元に和歌をしたためた道長の恋文が届くが、まひろは返歌ではなく、漢詩で返すことに。
東三条殿に入った盗賊を武者たちが取り押さえる。盗賊の正体が、直秀(毎熊克哉)ら散楽の一座だと知った道長(柄本佑)は、武者たちに検非違使へ引き渡すよう命じる。一方、直秀らの隠れ家を訪ねていたまひろ(吉高由里子)は、盗賊の仲間と勘違いされ、獄に連行される。宮中では、花山天皇(本郷奏多)と叔父の義懐(高橋光臣)の関係が悪化し、代わって道兼(玉置玲央)が信頼を得始めていた。その頃、兼家(段田安則)を看病する道長の姉・詮子(吉田羊)に思いも寄らぬ事態が待ち受けていた。
倫子(黒木華)ら姫たちは、道長(柄本佑)や藤原公任(町田啓太)らが活躍した球技の打毬の話題で持ち切りに。しかし、偶然、藤原斉信(金田哲)と公任の心無いやりとりを聞いたまひろ(吉高由里子)は、心中穏やかでなくなる。程なく、宮中で兼家(段田安則)が意識を失い倒れてしまう。生死の境をさまよう兼家に、道隆(井浦新)は安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)を呼んで祈祷を行う。一方、為時(岸谷五朗)を訪ねて突然家にやって来た道兼(玉置玲央)に、まひろは動揺してしまう。
道長(柄本佑)への思いを断ち切れないまひろ(吉高由里子)は、没頭できることを模索し始める。そこで散楽の台本を作ることを思い立ったまひろは、直秀(毎熊克哉)に直談判する。右大臣家をサルに見立てたまひろの演目は散楽一座で上演され、評判を呼んで大盛況に。だが、うわさを聞きつけて怒った藤原家の武者たちが上演中の辻に乗り込み、一座の面々と大乱闘になる。そんなある日、道長は友人の藤原公任(町田啓太)ら若者たちと打きゅうに参加する。
まひろ(吉高由里子)は道長(柄本佑)と距離を取るため、兼家(段田安則)の宿敵である左大臣家で間者を続けることにする。同じ頃、道長は次兄・道兼(玉置玲央)の口からまひろの母親・ちやは(国仲涼子)の事件をもみ消した張本人が兼家だと聞き、一族が背負う闇の深さに戦慄を覚える。ある日、宮中で勢いを増す花山天皇(本郷奏多)の叔父・藤原義懐(高橋光臣)の一派に対抗するため、道長の長兄・藤原道隆(井浦新)は妻・貴子(板谷由夏)の助言で若い貴族たちを招いて漢詩の会を催す。