BLEACH 千年血戦篇のあらすじ一覧
【最終回】その体に流れる、死神と滅却師の血。自身の出生の真実を知った一護は覚悟を新たにし、尸魂界(ソウルソサエティ)に戻ることを決めて再び鳳凰(ほうおう)殿へと向かう。一方、尸魂界では死神たちが次なる戦いに備えていた。基礎から鍛え直す者、新たな力を求める者。各々が前を向いて、今の己に成せることに励む。そして浅打と共に先へと進んだ一護だったが、王悦から、ここで「斬月」に別れを告げることになると言い渡される。
護廷十三隊・十番隊隊長の志波一心は、現世での滅却師・黒崎真咲との遭遇を総隊長には報告しなかった。もう一度真咲に会いに行こうと決める一心。一方の真咲は、滅却師の身でありながら死神を助けたことで石田竜弦の母・依澄に厳しく責められていた。竜弦は真咲をかばおうとするが、突如、真咲の体に異変が起きる。依澄の制止を振り切り、真咲を抱えて家を飛び出す竜弦。そこへ一心が現れる。
王悦に「不合格」の判定を下された一護は霊王宮を追い出され、気が付くと現世の自宅前にいた。仲間や父・一心に合わせる顔がないと逃げ出した一護は、バイト先のうなぎ屋を頼る。そんな一護を迎えに、死神姿で現れた一心は、自分のことを何も知らない一護では折れた卍解(ばんかい)を治せるはずがないと告げ、過去を語り始める。明かされる一護の両親の出会い、母・真咲の真実。
尸魂界(ソウルソサエティ)・真央地下大監獄最下層「無間」で剣を交えるのは、眼帯を外した更木剣八(ざらき けんぱち)と、初代「剣八」である卯ノ花烈(うのはな れつ)こと卯ノ花八千流(やちる)。激しい斬り合いの中、二人は流魂街(るこんがい)で出会い初めて刃を交えた日に思いを馳せる。そして卯ノ花は、戦いに喜びを感じる剣八の力に隠されたとある真実を見据える。一方、霊王宮の一護と恋次は、鳳凰殿(ほうおうでん)へと向かう。そこで待つ二枚屋王悦(にまいや おうえつ)は「斬魄刀(ざんぱくとう)を創った男」だと言う。
零番隊に連れられ霊王宮を訪れた一護。最初にやって来た麒麟殿(きりんでん)では、予想外の方法で麒麟寺天示郎による治療を受ける。だが効果は抜群で、体の傷が癒えた一護は恋次と共に臥豚殿(がとんでん)、曳舟桐生(ひきふね きりお)の元へと進む。そこではまたも予想外の「もてなし」が二人を待っていた。その頃、瀞霊廷では新たな総隊長及び一番隊隊長に任ぜられた京楽が、中央四十六室を前に、ある計画を口にしていた。
星十字騎士団が姿を消した瀞霊廷(せいれいてい)の各所では、懸命に負傷者の救護が行われていた。四番隊の隊舎で治療を受けていた恋次やルキアを見舞う一護は、折られた天鎖斬月(てんさざんげつ)の件で、涅(くろつち)マユリに呼び出され、卍解(ばんかい)の破壊について説明を受ける。話を聞いて動揺した一護を連れ、マユリはある場所へと足を運んだ。護廷十三隊隊長たちがそろって待っていたのは、上空の霊王宮からやってくる「零番隊」だった。
山本元柳斎重國の前に立っていたユーハバッハは偽者だった。現れた真のユーハバッハの一撃にあっけなく両断される元柳斎。事態を察知した京楽春水や浮竹十四郎に、これ以上ないほどの戦慄(せんりつ)が走る。護廷十三隊が、元柳斎がいかに変わったかを語るユーハバッハ。星十字騎士団によって徹底的に侵害される尸魂界。破壊され崩れ落ちる瀞霊廷(せいれいてい)。絶望が溢れる状況の中、瀞霊廷の上空にすさまじい霊圧がはしる。
千年の時を経て邂逅(かいこう)する、山本元柳斎重國とユーハバッハ。ナナナ・ナジャークープ、エス・ノト、バズビーも集い参戦しようとするが、元柳斎の一撃で吹き飛ぶ。部下が目の前で退けられても動じないどころか愚かとさげすむユーハバッハの態度に、昔と変わらないと元柳斎は断じる。満を持して抜刀するユーハバッハに元柳斎が相対する。そして、死神たちは瀞霊廷(せいれいてい)に起こる異変を察知する。
一護が救援に向かっているとの知らせに死神たちは安堵(あんど)するが、黒腔(ガルガンタ)の中で、一護はキルゲ・オピーの能力に捕らわれてしまう。技術開発局との通信も途絶えたかに思われたその時、死神たちの声が聞こえてくる。怒声や悲鳴、絶望に満ちた響きの中で、一護の耳にある言葉が届く。一方、朽木白哉は自身の卍解(ばんかい)を奪ったエス・ノトを前に先手を引き受け、その戦いから敵の能力を見極めるよう阿散井恋次に命じる。
「見えざる帝国」による尸魂界(ソウルソサエティ)せん滅戦が始まった。瀞霊廷(せいれいてい)内にいく本もの巨大な霊子の火柱が立ち上る。敵勢力・星十字騎士団の廷内への侵入を許してしまった護廷十三隊は、瞬く間に多大な犠牲者を出す事態となる。隊長格の死神が前線に加わるが、敵に攻撃が通らず戦況は好転しない。朽木白哉をはじめとする隊長たちは状況を打開するため、それぞれ卍解(ばんかい)する決意を固める。
浦原喜助の案内のもと虚圏に到着した一護たちは、敵の指揮官キルゲ・オピーと対峙し、正体が滅却師であることを知る。尸魂界では護廷十三隊の隊長たちが、十二番隊の調査報告を受けて同じ答えにたどり着く。先の襲撃時に5日後の開戦を告げられた総隊長・山本元柳斎重國は、敵の再来に備えるよう全隊長に命じる。一方、「見えざる帝国」を率いるユーハバッハは闇の中で不敵な笑みを浮かべる。
竜ノ介の伝令神機を介し、謎の侵入者による尸魂界襲撃事件とその被害の大きさを聞いた一護たち。その場は解散となるが、落ち着かない一護が町内を見廻っていると、かつて行動を共にした破面、ネル・トゥとペッシェ・ガティーシェが虚圏からきた。虚圏もまた正体不明の敵に攻撃され、一護に助けを求める二人。虚圏へ向かおうとする一護たちの前に現れたのは、浦原喜助だった。