悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみましたのあらすじ
【最終回】“魔導師”の村に墜落し、捕らわれたアイリーンは、今回の騒動がレヴィ一族のクーデターの一環であること、そして裏にはリリアが関係していることを知る。皇太后ララにひそかに仕え、仲間から裏切り者の烙印(らくいん)を押されたエレファスを奮起させたアイリーンは牢(ろう)を脱出。二人は粛清される運命のレヴィ一族、そしてクロードを救うため、皇城へと突入する。しかし、彼女たちの前に再び聖剣を手にしたリリアが立ちはだかる。
誤解から気持ちがすれ違ってしまったアイリーンとクロード。「婚約破棄すれば処刑されずに済む」と、やけになったアイリーンは仕事に打ち込もうとする。そんなアイリーンの元に、クロードから舞踏会用のドレスが届く。誘惑した時はすげなくて、諦めようとしたら追いかけてくる。クロードにもやもやさせられっぱなしのアイリーンはアヒル姿で舞踏会へと出掛けるが、対面した彼の口からは驚きの言葉が飛び出す。
記憶と魔力を失い人間に戻ったクロード。そのことを民衆にアピールするために、セドリック、リリアと共に第三層の視察が決定する。一方、クロードの元に通い、自身が婚約者であることをアピールするアイリーン。しかし、つれない態度のクロードに、片思いのつらさを味わう。失意の中、魔王城に帰ったアイリーンを待っていたのは、乙女ゲーム「聖と魔と乙女のレガリア2」の正ヒーロー、オーギュスト・ツェルムと正ヒロインのセレナ・ジルベールだった。二人は“魔香”を手に言い争っていた。
ゼームスらと“魔香”の取引が行われている闇オークションに潜入したアイリーン。主催者の部屋に忍び込もうとしていると、一行は魔道士のエレファス・レヴィと遭遇する。乙女ゲーム「聖と魔と乙女のレガリア」のファンディスクのラスボスである彼は、アイリーンの導きでクロードと対面。レヴィ一族の待遇の見直しを申し出る。その日の夜、アイリーンの元にクロードが何者かに刺されたとの知らせが届く。
白百合姫に選ばれた生徒への賞品が魔物にとって害となる“魔香”だと知ったアイリーン。男装を解いて、ドレス姿で舞踏会に参加する。その圧倒的な美しさに多くの人が見とれる中、ゼームスがダンスを申し込む。二人の軽やかなステップは会場を魅了し、アイリーンは見事に白百合姫に選ばれる。しかし、その直後、事件の黒幕によって会場には魔香が撒き散らされ、アイリーンたちの奮闘もむなしく、ゼームスは魔物へと姿を変えてしまう。