僕の心のヤバイやつのあらすじ一覧
腕に包帯を巻いた市川は年の瀬のファミリーレストランで、深刻な顔で黙り込んでいた。隣には関根、そして“ナンパイ”こと南条ハルヤの姿もあった。4日前、家族で秋田の実家に帰省していた市川は、山田にLINEで雪景色の写真を送ると約束していた。ところが良い写真を撮ることに夢中になってしまい、足を滑らせその際に腕を骨折してしまったという。その夜、骨折したことを山田にLINEで伝えると、すぐに“ビデオ通話”の着信があった。
重度の中二病中学生・市川京太郎には殺したい女がいる。それはクラスメートの美少女・山田杏奈だった。市川は山田の美しい死体姿を妄想し、自己嫌悪を繰り返す毎日を送っていた。ある日、市川にとっての聖域・図書室に行くと、そこでなぜか大口でおにぎりを頬張る山田の姿を目撃し、思いも寄らない出来事に市川は動揺を隠せなくなる。さらに山田は授業の資料を作り出すも、切るものが見当たらない様子。またしても予想外の行動に出る山田に市川は目が離せなくなってしまう。