BIRDIE WING -Golf Girls' Story- Season 2のあらすじ一覧
「二人で思い切りゴルフをする」という夢をかなえる時が来た。イヴと葵は“全英オープン”に挑むが、強豪揃いの参加者が集まる中、筆頭は昨年の全英覇者にして3年連続の賞金女王、ユーハ・ハミライル。2日目が終わった時点で首位は葵、2位・ユーハ、イヴは3位につける。最終日に二人でコースを回るためには1位、2位にならなければならない。迎えた3日目、葵は48インチのシャイニング・ウイングスを解禁し、イヴは“レインボー・バレット・バースト”を放つ。二人は約束を果たすため、トップギアで走り出す。
一彦の“レインボー・ショット”と、レオの“バレット・ショット”という2つのショットを持つイヴは、それらを掛け合わせ、アイシャを上回る飛距離を誇る“レインボー・バレット・バースト”を編み出す。3日目を終えた時点でイヴは首位と1打差2位、アイシャは3打差の4位につける。その勢いのまま逆転優勝かと思われたイヴだったが、バーストの反動でイヴの体が限界を迎えてしまう。“これ以上、イヴにバーストを打たせてはならない”とイチナはイヴを止めようとする。
“ヨーロッパ・レディス・オープン”が開幕したが、会場のルミナスクラブ・ゴルフコースは難易度が高く、攻めのゴルフを得意とするイヴとの相性が悪い。イヴは初日を終えて2オーバー、トップと3打差の18位タイに沈んでしまう。優勝への最大の壁はその飛距離はイヴをも上回る強烈なパワーショットが得意なレオの弟子、アイシャ・カンバッタ。彼女にこのままでは勝てないと悟ったイヴは、これまでのスイングを捨て自分だけのショットを見つけようとする。
“日本女子オープン”3日目が終了。この時点で単独2位の葵はトータル11アンダーで、15アンダーの首位・零華を4打差で追う。迎えた最終日、葵は好調をキープするが、一方の零華も精密機械のような正確なショットを積み重ね、なかなかその差を縮めることができない。そして5打差で迎えた15番ホールでは、天気が崩れ、雨が降り出す。だがそれは、雨音の読み通りだった。全ての条件がそろい、雨音は葵と逆転を懸けたある計画を実行する。
葵のプロ転向が懸かった“日本女子オープン”が控える中、雨音はそのライバル選手である賞金女王・敷島零華プロと会う。雨音は零華に頼まれていた葵のデータを渡し、あることを告げる。一方の葵は、亜室が基礎設計した専用ゴルフクラブ“シャイニング・ウイングス”を手に入れる。葵のショットの調子を見ていた亜室がそのさなかで倒れてしまい、葵は動揺。「亜室は実の父かもしれない」という謎が胸の中でわだかまったまま、葵は大会当日を迎えることに。
プロになるためにイヴに出された条件は、“ヨーロッパ・レディス・オープン”で優勝することだった。だがその前に、イヴはカトリーヌとの間に起きたトラブルを清算しなければならない。ミハエルが仲立ちをして、イヴがゴルフ勝負に勝てば今後一切の手出しはしないという約束を取り付けると、カトリーヌは対戦相手にアメリカ裏ゴルフ界トップに君臨するリメルダを用意する。イヴは日本から呼び寄せた専属キャディー、早乙女イチナと共に、再びの命懸けの勝負に挑む。
世良の決定によって、イヴが強制的にナフレスに送り返されることに。記憶を取り戻し、自分が何者なのか知りたくなったイヴは、ヴィペールとコンタクトを取り、母・エリノアについての情報を得る。エリノアの父、ミハエル・バートンはヨーロッパ最大のゴルフ・ブランド“アリオス”の創設者にして、ナフレス最大の勢力を誇るマフィアのボスだった。バートン家の墓参りに行ったイヴは、アラン・ハーヴェイと名乗る老紳士と出会い、そこで両親の過去を知る。
“ダブルス選手権”決勝の勝敗が懸かった15番ホールで、イヴが“レインボー・ショット”を放つ。それを見た亜室と世良はイヴが“穂鷹一彦の娘”であると確信する。全ての始まりは20年前、若き日の亜室、世良、一彦の3人が、天鷲グループの社長・天鷲剛三の元に集められたことから始まった。剛三の目的は“アテナ・ブランドを洗練させる”こと。そのために必要なのは“伝説を作る”ことだと剛三は告げる。剛三によって、亜室、世良、そして一彦とアテナ・ブランドの因縁は、数奇な運命をたどっていく。
意識を失った葵は病院で精密検査を受けるが、どこにも異常は見つからず、2日後の“ダブルス選手権”決勝に向けて養生することに。そんな中、亜室が現れ、葵に「1つだけ魔法をかけてあげようと思ってね」と言うと“全盛期の世良”、“一彦のショット”、そして今まで見たことのない新しいショットの3つを完璧にトレースし見せる。しかし葵には、最後の3つ目のショットが分からず、そのスイングは「葵自身の中にある」と亜室は葵に伝える。
イヴと葵は“ダブルス選手権”の準決勝へと勝ち進む。相手は静岡・香蘭女子の飯島&伊勢芝ペア。イヴたちの試合を見ていた姫川は、勝敗の行方を左右するのは飯島になるだろうと分析する。並々ならぬ決意で試合に臨む飯島には中学時代、亜室の教え子だったが、特技である“イン・ザ・ゾーン”の方針を巡って決裂した過去があった。飯島は自分のゴルフが正しかったことを亜室に証明するため、勝利を誓う。しかしその特技を使えるのは、彼女だけではなかった。