絆のアリルのあらすじ一覧
【最終回】“バーチャルグリッドアワード”予選もいよいよ佳境を迎えていた。ランキング圏内まであと1歩のミラクは、最後の追い上げでベスト30入りを目指す。コラボライブのために、ミラクはクリス、ノエル、リズ、そして新しい仲間・クオンとの5人でPathTLiveを結成。いざライブに向けて盛り上がりを見せるミラクたちだったが、突如学園の方針が変わり、コラボライブの選択が不利な状態になってしまう。仲間同士でも不穏な空気がただよい始め、早くもチーム解散の危機が訪れる。
オリジナル歌詞を完成させ、完全復活したミラクの笑顔にクリスたちは安心する、その様子をはた目で見るまるまるは、うれしさだけではない複雑な感情を抱く。“バーチャルグリッドアワード”には出場しないまるまるだが、本当は出たいのではないかとミラクは気に掛ける。そんな中、“2名以上のユニットであること”のみが出場条件となっているバーチャル配信イベント“シャワーオブサウンドフェスタ”の開催が知らされ、ミラクはそのイベントにまるまるを誘ってみようと考える。
ミラクは、惜しくも“アルティメット”の1位を逃してしまい、全生徒の前でのパフォーマンスのチャンスを失ってしまい、焦る中、誰かのアドバイスを求めていた。そんな中、リズに「人に頼ってばかりで自分がない人間」だと一喝されてしまう。さらに、ランキングが停滞した上に、リズの言葉が胸に突き刺さったミラクは、ますます自分のパフォーマンスを見失っていく。クリスやノエルも“ミラクらしくない”と心配するが、ミラクの配信は迷走の一途をたどる。
ノエルのパフォーマンスは圧倒的な支持を集め、ランキングもついに10位圏内まで届く中、クリスも配信を続ける中で着実に予選圏内に近付く。しかし一方のミラクは、依然としてランキングが伸び悩んでいた。そんな中、ミラクたちは学内イベント“アルティメット”の話題をする。フォーゲルボードでのレースという一見“バーチャルグリッドアワード”には無関係に思える内容だが、それはADENの全生徒に注目される機会でミラクにとって逆転のチャンスだった。
“楽曲とバーチャルアーティストとのつながり”の大切さをノエルから教わったミラクは、自身でもこれまでで一番手応えのあるパフォーマンスが披露できたと感じていた。そのパフォーマンスは配信を見た人たちの心にも響き、少しずつではありながらランキングも上昇。前より自信を持つことができるようになったミラクは、オリジナル歌詞を制作する事に意欲を見せ、また、ノエルも作詞に挑戦するよう声を掛ける。しかし、ノエルは自身の過去に基づく“完璧”へのこだわりから、一歩踏み出せずにいた。
ADENで人気のバーチャルアーティスト・ノエルに“中途半端”だと一蹴されてしまったミラクは、落ち込みながらも自身の甘さを自覚して精一杯練習に打ち込んでいた。クリスとまるまるに見守られながら特訓を重ねるミラクは、自身のパフォーマンス中のトークスキルが足りないことを実感する。苦手なトークの克服のために、クリスも巻き込んでトーク動画の配信を始めるミラクだが、うまく言葉がまとまらず配信事故状態になってしまう。意気消沈のミラクは、初めてパフォーマンスをした日に訪れた温室にまた足を運ぶ。
バーチャルアーティストの最高峰・ラピンドールを決める“バーチャルグリッドアワード”のエントリーが始まった。ADENアカデミーでの予選突破の条件は、課題曲を披露し学園内で上位15人にランクインすること。ADENが用意した課題曲は、オリジナル歌詞に変更することができるというルールを聞いたミラクは、元の歌詞のままうまくパフォーマンスする方法を思案する。クリスと共に上位に入るヒントを学園内で探し、配信に挑戦するミラクは、ノエルから突然呼び出される。
キズナアイに一歩でも近付きたいと願うミラクは、全力でパフォーマンスを披露するも、自らの実力不足を痛感する。落ち込むミラクだが、キズナアイのパフォーマンス映像に背中を押され、ADEN内の新たな空間に足を踏み入れる。そこで出会った丸っこいフォルムのアバター・まるまるといるうちにうたた寝をしてしまったミラク。何かの気配を感じて目を覚ましたミラクの前には、見たことのない少女が現れる。クリスと名乗る彼女は、「ミラクに興味がある」と告げる。
バーチャル世界の学園“ADENアカデミー”の生徒ミラクは、“キズナアイ”に憧れてバーチャルアーティストを目指している。初めて学内でパフォーマンスを披露する日の朝を迎え、緊張の面持ちで家を出たミラクは学園内にある温室にたどり着く。そこにたたずむ神秘的な雰囲気をまとった男子生徒を見付け、何か話しかけようと思案するミラクに彼は1杯の紅茶を差し出す。不思議と緊張が解けたミラクは、ひと息ついたところで授業に間に合わないことに気が付く。慌てて教室へ向かい、初パフォーマンスの幕が上がる。