2.5次元の誘惑のあらすじ一覧
【最終回】リリサは合宿中、美花莉から奥村への好意を打ち明けられる。友人からの突然の告白に最初こそ困惑するリリサだったが、美花莉の“好き”という気持ちと向き合うことを決意する。彼女から奥村のどこが好きなのか聞きながら、自身も奥村に対する思いを口にする。一方、二人の話をひそかに聞いていた奥村は、美花莉の思いに応えられないと思うと同時に、彼女と今の関係を続けていたいという願望に気が付く。そして、それが美花莉にとって残酷な願いであると理解しているからこそ、自分はどうするべきなのか分からなくなってしまう。
奥村は、まゆりからより良い写真を撮るためには、被写体が生きた人間であるという意識が足りないと指摘される。そこで海で行う漫画研究部の合宿中に3次元女子へ興味を持つための努力をしてみることに。奥村は海に着くと、まずは美花莉やアリアの水着を褒めてみる。すると、いつもと違う奥村の言動に二人の心はかき乱される。その後、一同は海で遊びながら楽しい一時を過ごす。さらに、夜になると二人一組のペアになって肝試しをすることに。美花莉は奥村と二人きりになる絶好のチャンスだと胸を高鳴らせる。
夏コミ3日目。この日はリリサの希望でコスプレ四天王の一人にして、この世で最も二次元に近い女と評されるコスプレイヤー・淡雪エリカの新刊を買いに行く。さらに、一同は買い物を終えた後、カメラマンの前に立つエリカを見に行く。するとリリサはエリカのコスプレが原作絵を寸分たがわず再現していることに気が付き、感嘆の声を上げる。翌日、夏コミ4日目は奥村とリリサで見て回ることに。久しぶりに訪れた二人でお出掛けという状況に、奥村とリリサはドギマギしてしまう。
夏コミ1日目。囲み撮影の人数をなかなか増やすことができず、リリサたちは苦戦する。原因が4人のコスプレイヤーの目線やポーズがそろわず、カメラマンたちの心をいまいちつかみ切れていないからだと判明する。だが、すぐに解決策を見出せず、リリサたちはギクシャクしてしまう。そこで、奥村が自身を目印にして目線をそろえることを提案する。その作戦が見事にハマり、徐々にカメラマンたちの心をつかんでいく。そんな中、夏の日差しが容赦なくコスプレイヤーたちの体力を奪い、ついにリリサが倒れてしまう。
アリアの父親が数年前に亡くなっている可能性が浮上する。さらに、母親が父親に対する愛情をすっかり失っているように感じてしまい、アリアはショックを受ける。そんな彼女にリリサとノノア(乃愛)、美花莉は寄り添い励ます。3人のおかげで落ち着きを取り戻したアリアは、父親への気持ちを最後までコスプレで形にすべく、衣装作りを再開する。一方、アリアの父親が本当に亡くなっているのか半信半疑の奥村は調査を開始する。するとアリアだけではなく、奥村やリリサに関わる衝撃の事実が判明する。
漫画「ヴァルキリー戦線」の原作者がアリアの父親だと判明し、一同は驚く。さらに、アリアの幼少期に両親が離婚したことやその際、彼女自身と父親もけんか別れをしてしまったこと、テレビや雑誌を見ない父親に見つけてもらい、昔のことを謝るため「ヴァルキリー戦線」のコスプレイヤーとして有名になろうとしていることが明らかになる。そのことを聞いたリリサたちはアリアの力になろうと一致団結する。まずは話題性と知名度アップのために、“リリエル外伝”天使空挺隊の“併せ衣装”で夏コミに参加することを決意する。
リリサとノノアは、スタジオで出会った女子高校生・喜咲アリアと急きょ、一緒に撮影をすることに。雑談をしながらアリアの着替えを待っていると、程なくしてキャラクターの特徴を全くつかんでいないコスプレ衣装で彼女が戻って来る。ノノアは中途半端なその姿に怒りの声を上げる。一方、リリサは抜群のスタイルと容姿を生かしきれていないアリアのコスプレをもったいないと評し、彼女に一からコスプレやアニメについて教えることを決意する。翌日、リリサはアリアとノノアを漫画研究部の部室に招待する。
ノノア(乃愛)はずっと言葉にできずにいた本当の気持ちを伝え、リリサと友達になる。イベント後、ノノアもリリエル好きであることが判明し、二人はリリエルトークを始める。だが、ノノアは会話のさなか、中学生時代の苦い経験を思い出し、言葉に詰まってしまう。しかし、過去の自分から逃げず向き合うことで、トラウマを乗り越えることに成功する。ノノアは初めてできた友達と共に楽しい時間を過ごす。翌日、リリサとノノアがスタジオで一緒に撮影をしていると、そこへ二人を探していたという人物が現れる。
漫画研究部の部室使用について結果が出る日。コスプレ活動についてまとめたレポートは無事に審査を通り、漫画研究部は引き続き部室を使えることに。だが、余計な騒動を避けるために、コスプレ活動のことは校長や生徒会長にのみ明かす形となる。やましいことがないにも関わらず周囲に活動内容を隠すことになり、奥村は複雑な心境だった。だが、再び部室が使えるという事実に一同は喜びの声を上げる。その後、リリサは部室でまゆりに衣装作りを教えてもらう。一方、奥村は部長として大きな決断をする。
周囲からの評価に関係なく、753は純粋にコスプレを楽しむ心を取り戻す。それ以降、彼女は作り笑いではなく心からの笑みを浮かべ、カメラマンたちを一瞬にして魅了する。彼女の周りの人だかりはさらに大きくなっていく。一方、753に敵わないものの、リリサは奮闘を続ける。ポーズや表情の多さを武器に群衆の心をつかんで離さず、囲みの人数を徐々に増やしていく。その後、イベントが終わると、リリサと753は会場の通路でバッタリ出くわす。その場で753はイベント前の発言について謝ろうとする。
イベントの目玉である753の撮影会が終盤に差し掛かり、カメラマンたちは徐々に帰り始める。そんな彼らをリリサの着替え終わるまで会場に足止めすべく、ラスタロッテのコスプレをしたまゆらことまゆりが現れる。引退したコスプレイヤーの登場に歓喜の声が上がり、まゆりの周りにはあっという間に人だかりができていく。その様子を見ていた753は自身の撮影時間を延長し、かつて一度も勝てなかったライバルに勝負を挑む。そして、コスプレ四天王二人によるハイレベルな撮影会が始まる。
リリサはイベント会場で、753からコスプレへの愛とその表現方法を試すような言葉を掛けられる。その言葉に動揺した彼女は、自身がコスプレする目的を見失い、更衣室で立ち尽くしてしまう。一方、753は企業ブースで囲み撮影会をスタートする。すると彼女の元には大勢の人が押し寄せ、会場には大きな人だかりが形成されていく。その光景を目撃し、奥村はプロのコスプレイヤーの人気と実力を痛感する。だが、リリサなら753と渡り合えると信じ、相棒の到着を待つ。
奥村とリリサは生徒会に提出する活動報告レポートを完成させる。だが、コスプレ活動のことを隠したうそのレポートに納得できない二人は、それを破棄する。そして、改めて、5月下旬に開催されるイベント・横須賀コスプレストリームでの活動をレポートにまとめようとする。一方、コスプレが恥ずかしいことだと考えるまゆりは、それに反対する。しかしリリサの情熱に押され、教え子たちに協力することを決意する。それから時が流れ、イベント当日を迎える。会場の企業ブースにはコスプレ四天王の一人・753の姿があった。
漫画研究部は生徒会から部室の明け渡しと研究会への格下げを通達される。不測の事態に混乱する奥村だったが、リリサの前向きな発言により奮起する。生徒会に相談した結果、部としての要件を満たし、申請が通れば引き続き部室を使わせてもらえることに。そこでまず奥村は、現状不在の顧問を務めてくれる教師を探すことになり、新任教師・羽生まゆりにお願いする。交渉むなしく断られてしまいそうになるが、会話の最中、まゆりがコスプレ四天王の一人・まゆらだと気が付く。
美花莉は休日に奥村とリリサが一緒に出掛けることで二人の関係に変化が起こるのでは、と不安に感じていた。休み明け、漫画研究部の部室でリリサと顔を合わせた美花莉は早速休日どうだったのか、とリリサに質問する。するとリリサは、休日の出来事を経て、奥村は頼れる仲間として大好きだと気が付いたと言う。その言葉を聞いた美花莉は、特に進展はなかったと判断し、安どの表情を浮かべる。その後、部室に一人きりになった美花莉は、リリエルのコスプレ衣装を試着する。するとその時、奥村が部室に入って来る。


























