め組の大吾 救国のオレンジのあらすじ
【最終回】不破救助は粉じん爆発発生の可能性がある危険な現場に向かう。不自然な現場の状態から放火の可能性があり、犯人が残っていると気が付いた駿は危険を顧みず再侵入する。後を追ってきた大吾の助けもあり、意識を取り戻した放火犯を抱えて脱出することになるが、爆発のタイムリミットが迫っていた。避難口で待っていた五十嵐と碓井に放火犯を渡した駿は、あと一歩のところで爆発に巻き込まれてしまう。
不破救助を離れることになった山上の出勤最終日、火災が発生した印刷工場に特命出場することになる。建物内には粉末状資材が置かれており、粉じん爆発が起こる可能性があった。現場に到着して検索救助を行い、工場側が把握している出勤者は全員救出できた。不安要素だった粉末状資材は資材庫で厳重に保管されていることも分かり、あとは放水によって火が消えるのを待つだけ。そんな中、駿は排煙口から出る煙の変化に気が付く。
東京消防庁広報課報道係主任の佐藤百合絵は、係長から「“東京消防庁”の5文字を出すように!」とげきを飛ばされていた。火災のニュースが警察発表となることを広報として負けと思っているらしく、“東京消防庁”発表になる記事を書けという指示だった。何度も聞いたその言葉に憤りながら仕事をこなしていた百合絵は、同僚の望月に「ヒーローが必要だ」とこぼす。それは「係長が忘れている5文字を出す目的」なのだという。
住宅街のある家で、ソーラーパネルの配線部分から発火し、それによる絶縁不良でアーク放電が起こっていた。不破消防署特別救助隊が現場に到着し、消火活動を行っていると家の中に家族が残されていたことが分かる。快晴のためソーラーパネルは発電し続けており、水浸しになった屋内は感電する可能性があった。そんな中、大吾は発電システムを切るため屋内に入ることになる。
祖母を見舞うため病院を訪れた駿は、そこで大吾に会う。植物状態の母親の見舞いに来た大吾は「罪を犯した父親のせいで絶望し、自殺未遂をした」と話し始める。それを聞いた駿は困惑し、話を遮ろうとする。しかし、次に大吾の口から出たのは雪の名前で、「雪の家族が命を落としたのは父親のせいだ」と言い出す。“いつかは駿に話さなければならない”と考えていた大吾の思いがけない告白に驚きを隠せない駿は、ある行動に出る。