NNNドキュメント’23の放送内容一覧
宮城・石巻の雄勝町で漁業を営む大和さん一家に密着する。人口1000人ほどの小さな港町である雄勝は、東日本大震災を経て、海岸線に最大9.7mの防潮堤が建設された。さらに、人口減少の影響などもあり、海辺や町の景色は一変した。そんな中でも、海の営みを守り続ける大和さん一家や雄勝に暮らす人々の姿を追う。
2021年、静岡・熱海で土石流が発生し、建設工業で出た残土が違法に積み上げられた“盛り土”によって、28人の命が奪われた。これにより、「盛土規制法」が施行されて規制が強化されたが、違法な“盛り土”につながる抜け穴は残されたままだ。法の抜け穴と処分の現状を浮き彫りにし、全国の残土問題の本質に迫る。
障害を持つ人々の育児支援の現実を伝える。北海道・江差のグループホームでは、結婚や同棲を求める知的障害者カップルに対し、運営法人が避妊処置を提案していたことが判明した。運営法人は「生まれてくる子どもの支援はできない」と主張する。この現実を通して、社会全体で子どもを育てる道はあるのかを問う。
2023年3月に打ち上げられるも、指令破壊信号により爆破されて海へと消えていった「H3ロケット」の舞台裏に密着。ロケット打ち上げ時、鹿児島の種子島宇宙センターでは何が起きていたのかをリアルに伝える。また、2017年から6年間重ねてきた取材から技術者の苦悩や重圧に迫る他、さらに、“魔物”と戦う姿を公開する。
2023年5月にG7サミット(主要7カ国首脳会議)が開かれる広島。世界が目を向ける中、被爆地である広島から発信されるメッセージに迫る。広島平和記念資料館には、「真っ黒なお弁当箱」「救護タンカ」「制服」など、核兵器の恐怖を静かに、かつ強く訴えかける遺品が展示されている。それらにまつわる「今」を伝える。
病気を理由に諦めていた旅行を、医療の力でかなえる「トラベルドクター」に密着する。トラベルドクターは、終末期患者の旅行を主治医了承の上で計画し、旅先の病院や交通機関・宿泊先などと連携して医師が旅行に同行する制度。この制度を立ち上げ、多くの人が利用できるよう奮闘してきた医師の男性の思いに迫る。
富山・砺波(となみ)にある「みやの森カフェ」を特集。曜日によってフリースクールに姿を変えるこのカフェには、生きづらさを抱える人々や外国人技能実習生、学校が休みの子どもたちなどが集まってくる。みんなの居場所としてカフェを営むオーナーとのやりとりを通して、自分らしく生きていくヒントを得る人々の姿に迫る。
東日本大震災の津波被害で家族を失った宮城・石巻の佳祐さん。震災後、子育て未経験のおばが佳祐さんを引き取り、我が子のように愛情を注ぎ育ててきた。当初は、お互いへの遠慮からぎこちない関係が続いたが、少しずつ絆を深め合っていった。「家族」に近づいていく甥とおばの日々から、新しい家族の形を問う。
現役チアリーダーの90歳の女性に密着する。平均年齢70歳のチアチームを立ち上げ、27年間踊り続けてきた彼女。多くの挑戦をしてきたが、新型コロナウィルスの影響で舞台に立てない3年の間に「以前できたことができない」と年齢の限界を実感した。2022年11月の舞台を最後に引退を決めるが、さまざまな問題が起こる。
障害を抱えながらも諦めず、挑戦を続ける女性に7年間密着。2016年に交通事故に遭い、車いす生活となったその女性は、自身の職業であるネイリスト復帰の夢をかなえた。“恋愛”と“母になること”は諦めかけていた中、一人の男性と出会い、結婚。さらに妊娠・出産し、母となった彼女の現在の姿を紹介する。
学校現場の過酷な労働環境に迫る。現在、公立学校の教師が行う時間外労働は、過労死ラインを大幅に上回っている。その背景には、どれだけ働いても残業代を支払わないとする時代遅れの法律が存在し、教師を志す人が減り、教員採用試験の倍率は低迷が続いていた。子どもと教師のための働き方改革の現在と課題を探る。
難病「筋ジストロフィー」を患う男性に密着する。自動車の整備士をしていた男性は、病気の発症で仕事を続ける夢を諦めた。しかし、ある挑戦を成し遂げたことで夢をあきらめずにチャレンジし続けると決意し、障害者が自動車整備を学べる施設を設立。さらに、その施設で整備の仕事を学ぶ利用者たちの成長を追う。

























