ひきこまり吸血姫の悶々のあらすじ一覧
【最終回】コマリを追って来たサクナが、味方を引き連れて夢想楽園に到着する。さらにコマリの血を吸って烈核解放を発動させたネリアが、地下ろう獄に捕えられていた人々を次々に解放し、マッドハルトの計画はついえたかに見えた。だが、戦力面では5000人の楽園部隊を率いるマッドハルトが有利なままだった。しかし、ムルナイト帝国にも最強の切り札、コマリの烈核解放が残されている。城塞都市フォールでいよいよ最後の戦いが幕を開ける。
コマリ以外の七紅天が敵部隊と城塞都市フォールで激しく戦闘する中、コマリは違法神具を回収するため夢想楽園に向かう。そこでネリアと遭遇したコマリは、彼女が母の教え子だったことや、現在のアルカ政府のたくらみを暴こうとしていることを知り、彼女と手を組むことに。だが、ネリアの裏切りを知ったマッドハルトは彼女たちに刺客を送り込む。さらにその裏ではマッドハルトの切り札、楽園部隊が動き始めていた。
コマリの部下たちがネリアの部下を勝手に襲撃したことで、ゲラ=アルカ共和国とムルナイト帝国の関係は一気に最悪に。その代わり天照楽土と同盟を組んだことで国家間のパワーバランスは維持できたかに見えたが、ゲラ=アルカ共和国は同盟を結んだ2国に対して宣戦布告を行ってくる。コマリが連れ込まれた城塞都市フォールは早速攻め込まれ、いきなり戦争状態に。だがこの戦いの裏には各国それぞれの思惑が見え隠れしていた。
七紅天闘争で優勝し2週間の休暇を手にしたコマリはリゾート地へと旅立つ。ヴィルやサクナたちと海辺ではしゃぐコマリだが、ここへ彼女たちを招待したのは先日の戦いでコマリが大きな被害をもたらしたゲラ=アルカ共和国だった。わなの予感にひそかにおびえるコマリの前にゲラ=アルカの八英将、ネリアが姿を見せる。やたらとテンションが高く、親しげな態度を取る彼女だが、会談の途中で一緒に世界征服をしようと言い出す。
コマリが一時的に“烈核解放”を発動したことで七紅天闘争は一気に大詰めとなり、戦場は崩壊。舞台の上に立っているのはコマリとサクナだけになる。そのサクナの精神魔法マインド・リフレインによって、コマリはサクナの記憶を追体験する。サクナの真の力と過去を知ったコマリは、それでもサクナを受け入れようとするが、和解しようとする二人の前に戦場に残った最後の1人が姿を見せる。
七紅天闘争にサクナと協力して挑むことにしたコマリだが、サクナの正体は“逆さ月”のスパイだった。サクナは家族を人質に取られていて組織に反抗できずにいた。サクナは解決案を求め、同じく“逆さ月”の一員だったミリセントの元に相談に向かう。七紅天闘争が始まり、コマリの部下は開始早々フレーテにあおられ、全員がフレーテの部隊に突撃。デルピュネーはそのすきを突き、コマリを強襲する。
コマリが七紅天に相応しいかを決めるべく七紅天会議が開催され、コマリの実力を疑うフレーテはここぞとばかりにコマリを口撃する。しかし言われっぱなしに我慢ならなくなったコマリはついあおり返してしまったことで会議は紛糾し、死人まで出る大混乱になってしまう。激怒したフレーテはコマリに堂々と宣戦布告するが、武闘派の七紅天オディロンはそれだけでは生ぬるいとして、七紅天全員による殺し合い“七紅天闘争”の開催を提案する。
コマリは烈核解放によってミリセントを撃退する。しかしその記憶は全く残っておらず、コマリは自分の強さに自覚がないままだった。そんな中、コマリは宮殿に呼び出され七紅天の一人・フレーテと遭遇し、早速衝突する。さらに皇帝からはテロリスト退治を命じられる。この明らかなむちゃ振りの相棒に選ばれたのは、七紅天なのに内気で弱々しい少女サクナだった。
ヴィルの策略もあり、ヨハンをコテンパンにしたコマリ。おかげで部下たちの間では“コマリンフィーバー”が巻き起こり、他国との戦争も連戦連勝するが、その祝勝会の場にコマリとの因縁を持つミリセントという少女が姿を見せる。突然のミリセントの襲撃にコマリは全く反応できず、かばったベリウスが刺されてしまう。この事件によって過去のトラウマがよみがえったコマリはまた部屋に引きこもる。