MIX MEISEI STORY 〜二度目の夏、空の向こうへ〜のあらすじ一覧
東東京大会準決勝第2試合は西村と投馬の激しい投手戦が行われ、打たれても守備がしっかりとカバーし、7回表まで両者無失点となっていた。投馬のパーフェクトゲームが見えてきたことに球場は沸き立つが、そんな中でも投馬と走一郎は冷静に目の前のバッターだけを見ていた。続く7回裏、西村の高速スライダーをかろうじてバットに当てた遼が塁に出る。静かだった投手戦に波が立ち、ついに勢南高校VS明青学園の試合が決着する。
明青学園の次の相手は、ヤンチャな生徒が集まった飛竜北高等学校に決まる。数年前までは“ベスト8”に入る常連校だったが、あるきっかけでまったく勝てなくなった。飛竜北監督が責任を取るということで元通りとなった野球部は、マナーはともかく創部以来最強のチームとなっていた。そんな中、まだ投球のコントロールがうまくできていない夏野が、明青野球部の先発投手になるが、その夏野のコントロールのなさは飛竜北野球部にバレていた。
パンチの散歩をしていた投馬と音美は、小説家の月影渚先生こと春夏の母・大山みどりと担当編集に呼び止められる。月影は立花家をモデルにして連載している高校野球物の展開に煮詰まっていて、二人に話を聞きたいという。担当編集の運転する車に乗り込んで外を見ていた投馬と音美だったが、春夏が誰かをビンタしている場面に遭遇してしまう。一方、記憶を取り戻しつつある立花家に居候中の男は、自分を知っているらしい人物に声を掛けられる。