ポーション頼みで生き延びます!のあらすじ一覧
【最終回】ユスラル王国の王都リテニアに伝染病が発生する。病気は瞬く間にに広がり、街は病人や死者であふれる。王都の東にあるゴア村が伝染病の発生源だが、対策はなく、軍は王都を封鎖することしかできないでいた。このまま死者が増えていくのを見過ごせなくなったカオルは、“女神の光”としての活動を再開しようと決意する。カオルは孤児たちを集めると、中央広場で伝染病の特効薬を配布すると街中に知らせるよう頼む。
貴族の無理難題に対抗するため、1日限りのつもりで始めた弁当店が大繁盛してしまい、そのまま店を続けることに。とはいえ薬屋を辞めるわけにはいかず、同じ店舗で営業を続行する。そんな中、王都軍に約束の薬を納品に行くと、そこでカオルは女神に授かった“この世界のあらゆる言語の会話と読み書きの能力”で犯罪組織の暗号を解読してしまう。すると、カオルの能力を知った中佐の部下から、古文書を解読してわが家の隠し財産を探してほしいと頼まれる。
“チート能力を使って異世界でラクチンな暮らしをする”という初心を思い出したカオルは、ユスラル王国の王都リテニアで薬屋を始める。店員をしてくれているレイエットや、警備を引き受けてくれたフランセットたちのおかげもあり、商売は順調に進む。そんな中、王都軍のヴォンサス中佐から「王都軍に薬を納品してもらいたい」との依頼を受ける。軍とのコネが手に入ると考えたカオルは、王都軍の総数1万人分の薬の納品をするという中佐との取引を承諾する。
誘拐されていた子供のうちレイエットは親に捨てられたため、帰る場所がなかった。そこでカオルはレイエットを引き取ると宣言する。新しいメンバーと共に旅を続ける一行は、カオルの鶴の一声で温泉に行くことになる。無事露天風呂を発見し、カオルたちはガールズトークに花を咲かせる。だがそこに怪しい三つの影が忍び寄る。捕まえてみると、3人は近くの村に住む少年たちだった。彼らはカオルたちをもてなしたいと村に誘う。
アリゴ帝国との戦争から4年が過ぎた。平和になった世界で大人になったエミールはベルと仲むつまじく過ごし、ロランドはフランセットに婚約を申し込む。そんな中、相変わらずフリーのカオルは、婿探しのため旅に出ることを決意する。一人旅のつもりだったが、ロランドとフランセット、エミール、ベルが付いていくと言い張り、結局5人での旅となる。ドリスザート国に到着し、早速婿探しに出かけたカオルだが、誘拐組織に拉致されてしまう。
アリゴ帝国本隊との戦闘中、帝国兵の攻撃からカオルをかばったフランセットがやりで貫かれた。ひん死の重傷を負うフランセットだったが、カオルのポーションでまたたく間に回復し、さらにカオルから神剣エクスグラムと、女神の守護騎士“エインヘリヤル化”の称号を授けられると、鬼神のような戦いぶりで帝国兵を倒していく。またロランドは神剣エクスリジルを、近衛兵たちは神剣エクスフロッティをカオルから借り受け、帝国軍を圧倒していく。
バルモア王国の王都グルアに到着したカオルは、マイヤール工房で住み込みの家事手伝いとして暮らしていた。ところが平和に見えたグルアにも多くの孤児や貧民がいることに気付いたカオルは、“女神の眼”という秘密組織を結成する。孤児たちに街中の情報を集めさせ、女神の使いだと名乗ってけが人や病人をポーションで助けていた。そして子爵家長男・セドリックの使用人のけがを女神の祝福だとのたまって治したことで、カオルの名前は有名になってしまう。
ブランコット王国の食堂でウエートレスとして働いていたカオルは、お忍びで来店した王子フェルナンに気に入られ、王宮での舞踏会に招待される。この日開催されたのはただの舞踏会ではなく、王子が妃候補を選ぶ重大な会だった。しかしカオル自身は結婚する気どころか、フェルナンを気に入ってすらいない。にも関わらず、事情も話さず一方的に呼びつけるフェルナンのやり方が気に食わなかったカオルは、一計を案じる。
地球の管理者のミスで命を落とした長瀬香は、少女カオルとして異世界ヴェルニーに転生する。ヴェルニーの管理者であるセレスティーヌから“この世界のあらゆる言語の会話と読み書きの能力”“考えたとおりの薬品を、考えたとおりの容器に入れて出す能力”“容量無限、内部の時間経過がなく出し入れ自由、かつ他人には使用できないアイテムボックス”を授かり、さらにはセレスティーヌに友達になってもらう。カオルは最初に訪れたルニエ男爵領で早速治癒のポーションを売り出すが、なぜか売れない。