キャプテン翼 シーズン2 ジュニアユース編のあらすじ一覧
決勝トーナメント第1試合ドイツVSウルグアイ。勝者が決勝戦に駒を進める試合は、ウルグアイによる電光石火の攻めから始まった。FWラモン・ビクトリーノが豪快なダイビングボレーシュートを放ち、キックオフからわずか50秒でゴールネットを揺らす。優勝候補が先制される予想外の展開にスタジアムが騒然となる中、ドイツはシュナイダーのファイヤーショットで即座に追い付き、両陣営のエースストライカー対決に期待がかかる。
三杉のオーバーヘッドで、日本代表はこの試合初めてのリードをもぎ取る。残り時間は2分足らず。アルゼンチンは諦めず全員攻撃で日本ゴールを攻め立てる。ディアスはマークを外してフリーになったものの、ディフェンス陣は壁を作ってシュートコースを阻む。「俺が世界一！ 俺が天才ファン・ディアスだ！」と、ディアスの大きく弧を描いたバナナシュートは相手の頭上を越えてゴールに吸い込まれていく。
後半25分。4対4の同点に持ち込んだ日本代表は、勝利への突破口としてフィールドの貴公子・三杉淳を投入する。三杉は類いまれなサッカーセンスを持ちながら、心臓病というハンデのため長時間のプレイが許されないガラスのエースだった。彼がかつての試合で見せた圧倒的なプレーは、翼たちの目に焼き付いている。今度は敵ではなく、チームメートとして3年ぶりに翼と同じピッチに立った三杉は、アルゼンチンに怒とうの速攻を仕掛ける。
日本VSアルゼンチンは、勝った方が決勝トーナメント進出を決める大一番。だが、翼は行方知れずだった師匠のロベルトがスタジアムにいることを知り、試合に集中できずにいた。その隙を突いた天才MFのファン・ディアスは、幼なじみのパスカルと変幻自在のコンビプレイを披露する。側転からバク転、バク宙のアクロバティックな動きでシュートをたたき込まれ、日本代表は開始1分で追う展開となってしまう。翼はロベルトに無様な姿は見せられないと焦り出す。
パリ郊外のサッカースタジアムに元ブラジル代表・ロベルト本郷の姿があった。全日本サッカー協会の片桐に話し掛けられた彼は 「パリにいることは翼には言わないで下さい」と口にする。かつて翼の師匠だったロベルトは「ブラジルへ連れて行く」という約束を破ったことに罪悪感を抱いていた。ただ翼の才能にほれ込み、プロに育てようとした日のことは決して忘れることはなかった。ロベルトは懐かしそうに目を細め、思い出の日々を語り始める。
開催国フランスの初戦はサッカーの母国イングランド。大会屈指の好カードに、スタジアムは初日一番の盛り上がりを見せる。そんな中、フランスの主将エル・シド・ピエールは流れるようなドリブルでイングランドをほんろうする。巧みなテクニックに、試合を観戦していた翼たちも驚きを隠せない。しかしフランスは地元開催のプレッシャーもあってピエール以外の動きは鈍く、イングランドに先取点を奪われてしまう。フランスは初戦を勝利で飾るため奮戦する。
翼と岬の活躍で日本は同点に追いつき、窮地に立ったイタリアは守りを固めて、引き分け狙いの作戦にもっていこうとする。決定的なFWを欠くチームにとって苦肉の策ではあったが、その消極的なプレイを見た客席から日本へのエールが沸き起こる。残り時間はあと1分。観客の声援を背にした翼は最後のチャンスに賭けるも、ヘルナンデスのスーパーセーブに阻まれてしまう。もはやタイムアップと思った瞬間、こぼれたボールに向かって猛然と走る選手が現れる。
日本の波状攻撃を前に、イタリアのGKジノ・ヘルナンデスは好セーブを連発し、あらゆるシュートをことごとく防いでいく。 彼はここ1年ゴールを許したことがなく、ヨーロッパNo.1キーパーの呼び声も高い名プレイヤーだった。そのまま0対0で折り返し、後半がスタート。 そして、守備力を生かしたカウンターでイタリアは先取点を奪い取る。日本代表が攻めるしかない中、苦戦する仲間を見守る岬に、監督から「アップしておけ」と声が掛かる。
大会のオープニングゲームは日本対イタリア。イタリアは日本との練習試合を「得るものがない」と断ってきた因縁の相手だった。松山からキャプテンを譲り受けた翼は鮮やかなドリブルとフェイントで一気に突破するが、反則覚悟の猛チャージで倒されてしまう。翼はその後もイタリアの徹底マークを受けて、自分のプレーをさせてもらえない。思わずパスをためらう仲間に対し、翼は「俺に持ってこい！」と叫ぶ。翼は「一人残らず抜き去ってやる！」と闘志を燃やす。
国際Jrユース大会の開会式当日、参加12カ国の選手が勢ぞろいする中、岬は「あれから3年、翼くんとまた一緒にプレイできるなんて…」と日本での日々を思い出していた。南葛SCのメンバーとして全国大会で優勝したものの、 父親の画業のため各地を転々としていた岬は、翼と離れ離れに。そんな中、南葛でサッカーを続けさせてやれなかったことを悔やむ岬の父の元にある日、別れた妻が現れ、テレビで活躍する岬を見て引き取りたいと言っくる。岬は、困惑する気持ちを抱えたまま、母と会うことを約束する。
日本代表は国際Jrユース大会の開催国フランスに降り立つ。開幕まであと3日の中、はやる気持ちを抑えられない翼は休養日にもかかわらず、パリの街をドリブルで駆け巡っていた。するとエッフェル塔の前で、同じようにボールを蹴って走る少年とすれ違う。翼は「え?! み…岬くん…」と突然の再会に驚くも、かつての相棒との再会に二人は抱き合って喜ぶ。翌日の練習でも、翼と岬は3年ぶりとは思えない華麗なコンビプレイを繰り出す。そして、ついに日本代表ベストメンバーが出そろう。
ミュンヘンとの練習試合で開始早々シュートを決めた翼に後押しされ、日本代表は前回とはまるで別チームに。 日向は翼とのコンビプレイで2点目を追加し、松山はDFとして攻守にわたって活躍し、2対0のリードで前半を折り返す。 ただミュンヘンがこのまま黙っているとは思えない。ハンブルク戦でのけがを押して出場した若島津は「最後まできっちりゴールを守ってみせますよ！」と正GKのプライドを見せる。
小学生の時に翼とコンビを組んで全国大会優勝を果たし、その後フランスに渡った岬太郎にも日本ジュニアユースチームへの参加要請は届いていた。 全日本サッカー協会から11番のユニフォームを手渡された岬だったが、仲間とのブランクは3年に及び、力を発揮できるのか自信を持てずにいた。「でも、もう一度翼くんたちと一緒にプレイがしたい」と決心した岬はフランス代表の元を訪れ、自分の実力を確かめるべく勝負を挑む。
シュナイダー率いるハンブルクとの練習試合は1対6の惨敗に終わる。ヨーロッパの実力を目の当たりにした日本代表は、合流した翼と共に再出発を宣言する。新キャプテンになった松山は仲間からの信頼を勝ち取るため、シュナイダーの強さを知った日向は彼を超えるシュートを編み出すため、それぞれの理由で練習に明け暮れる。さらにジュニアユースを成長させようと憎まれ役に徹していた若林も、今度は日本代表としてメンバー入りを名乗り出ることに。
日本代表VSハンブルクの練習試合は、若林が鉄壁の守りを披露するが、ドイツの若き皇帝・シュナイダーの猛攻で、早くも0対2のビハインドに。 日向は仲間が懸命につないだパスでチャンスを得たものの、シュナイダーの激しいプレイによって阻止されてしまう。思わず怒りを爆発させるが、若林は「サッカーは格闘技のはずだぜ！」と一蹴する。絶望的な状況の中、治療を終えた翼が後半戦に出場するため、日本からやってくる。
ヨーロッパ遠征の選抜メンバーが発表され、キャプテンには日向が選ばれる。翼は2週間後に迫るフランス大会までにけがを治そうと決意し、日本代表から託された10番のユニフォームを手にして復活を誓う。ドイツを訪れた選抜メンバーは練習試合の相手・ハンブルクの若林に再会する。 ゴールを奪う気満々の日向は闘志をむき出しにするも、若林は「翼のいない日本代表に100パーセント勝ち目はない」と言い放つ。
全国中学生サッカー大会決勝戦・南葛VS東邦学園は前代未聞の同時優勝で幕を閉じた。南葛のキャプテン・大空翼は日本代表ジュニアユースの合宿には参加せず、自宅でけがの療養をすることに。翼はサッカーが紡いでくれた仲間との日々を振り返り、ドイツに留学したゴールキーパー・若林源三との出会いを思い出す。一方、翼抜きの日本代表は東邦学園の日向小次郎が大活躍し、高校生相手に互角以上のプレイを見せ付けていた。
