東京リベンジャーズ 天竺編のあらすじ一覧
【最終回】鶴蝶をかばって稀咲の銃弾を受けたイザナは、マイキーたちとは血がつながっていないことを告げて事切れる。抗争が終わり、メンバーたちは天竺の幹部たちを残して散りぢりになる。一方、タケミチは、ここで稀咲を逃がせば再びタイムリープされてしまうと考え、ドラケンと共に半間に担がれて逃げる稀咲を追う。雪の舞う中、ついにタケミチは稀咲を追い詰めて駐車場で殴り合う。
真一郎に自分だけの兄になってほしかったイザナは、マイキーの存在が気に入らなかった。イザナが優勢のように見えた頂上対決は、マイキーの蹴りを受け続け、身体にダメージがたまってしまい敗北する。やけになったイザナは、稀咲から奪い取った拳銃の銃口を、孤独なイザナを救いたいと伝えるマイキーに向ける。
イザナの圧倒的な攻撃を受け続けても諦めないタケミチだったが、ほとんど体力は使い果たしていた。瀕死のタケミチの前に、失意のどん底であるはずのマイキーとドラケンが現れる。タケミチがタイムリーパーで、自分や仲間の命を救うために戦っていることをヒナタから聞かされた二人は、その話に納得し、心を動かされていた。マイキーは“兄貴”のイザナと相対し、東卍と天竺の頂上対決が始まる。
アングリーの覚醒により好転したかに思えた戦況は、天竺四天王筆頭の鶴蝶によって再び劣勢に。東卍の主力メンバーが一瞬にして戦闘不能にされる中、タケミチは鶴蝶に一方的に殴られても立ち続ける。見かねた千冬が止めようとしても諦めず、幼なじみである鶴蝶の核心を突いていく。その背後に稀咲が現れ、タケミチは額に銃口を突き付けられるが、真っすぐに見つめ返して微動だにしなかった。
マイキーやドラケンたちの不在も響き、タケミチら東卍のメンバーは、“極悪の世代”を擁する天竺との決戦に苦戦する。華麗なコンビネーションを見せる天竺四天王の灰谷蘭と弟の竜胆の相手をするのは、末っ子同士である八戒と河田ソウヤ(アングリー)だった。しかし、甘やかされて育った末っ子の悪い部分が出てしまい、灰谷兄弟のような連携ができない。兄のスネかじりとののしられた二人は“末っ子同盟”を結んで立ち向かう。
タケミチを稀咲の元へ行かせるため、壱番隊は道を開けようと奮闘する。東卍と天竺の激しい抗争の中、イヌピーはココと対じする。「オマエを迎えに来たんだ」と呼び掛けるイヌピーに対して、逆にココは「オマエにはポストを用意してある」と天竺に来るよう誘う。押し問答の末、イヌピーが“赤音”という名前を出すと、ココは目を血走らせて怒りをあらわにする。
突然のエマの死によってマイキーとドラケンがぼうぜん自失となり、東卍はトップ不在のまま天竺との決戦に挑むことに。勝算のない戦いに尻込みしていたメンバーの心を奮い立たせ、マイキーに代わって東卍の先頭に立つのは、稀咲との決着を付けると心に決めたタケミチだった。一方の天竺は、総長のイザナが東京中の不良のトップを満身そういにさせて、天竺四天王や元東卍のムーチョらと横浜のふ頭に勢揃いして東卍を待ち構えていた。
タケミチがイヌピーと真一郎の墓参りに行くと、イザナとマイキー、エマと鉢合わせる。そこへ、突然バイクで突っ込んで来た稀咲がエマをバットで殴りつける。病院に運ばれる途中、エマはマイキーの背中で息を引き取る。一部始終を目の前で見ながら何もできなかったタケミチは、マイキーと東卍が闇に落ちるきっかけはエマの死だったことに気付くが、取り返しがつかない。慰安室で横たわるエマの前に、ドラケンは立ち尽くす。
ムーチョは“S62世代”で天竺の創設メンバーだった。つまり“裏切り者”はムーチョで、ココの金を作る力を求めていることを知ったタケミチは、ココを天竺に渡さないことが勝機につながると確信する。不利な状況でもココのために奮起するタケミチを見て、イヌピーは十一代目黒龍をタケミチに継いでほしいと嘆願し、タケミチはそれを承諾する。マイキーにムーチョの裏切り行為を報告すると、決起集会が行われることに。
現代のナオトの死を知り、タケミチは落ち込んでいた。しかし、ヒナタの言葉や、マイキーとイザナをつなぐ手掛かりを得たことで、もう一度戦うことを決意する。意気込む壱番隊メンバーたちだったが、伍番隊隊長の武藤泰宏(ムーチョ)が現れて、タケミチは拉致されてしまう。目が覚めると、壱番隊の隊員となったイヌピーとココも一緒だった。状況が読めないタケミチに、ムーチョは説明を始める。
天竺や稀咲の思惑を探るため、タケミチは千冬の助言を受けて一度現代に戻ることに。そこで柴大寿に出会ったタケミチは、今の東卍の実質的なトップが、天竺の総長だった黒川イザナだと知る。しかし、その現場にイザナの命令で乾青宗(イヌピー)、九井一(ココ)が現れて、最終的に稀咲と鶴蝶に追い込まれる。ナオトと最後の握手をして、タイムリープしたタケミチは、安否を確かめるため、幼いナオトを呼び出し握手をしようとする。
天竺に襲撃されたタケミチたちは、肆番隊隊長の河田ナホヤ(スマイリー)と副隊長の河田ソウヤ(アングリー)に助けられ、天竺のアジトに乗り込む。そこにいたのはタケミチの幼なじみの鶴蝶で、敵同士だと言いつつも「“裏切り者”に気を付けろ」と助言する。その翌日、天竺についての情報を集めるため東京卍會は緊急集会を開くが、タケミチは鶴蝶の助言や稀咲の企みが気になっていた。
横浜のチーム“天竺”が東京卍會をつぶしに渋谷に乗り込んでくる。タケミチたち溝中5人衆と千冬は天竺のメンバーと鉢合わせ、奇襲を受けてしまう。孤軍奮闘するタケミチたちだったが、圧倒的な人数差で太刀打ちできない。絶体絶命のピンチの中、天竺の特攻服姿の稀咲に続き、天竺四天王の望月莞爾も現れ、さらに絶望の淵に立たされる。