弱キャラ友崎くん 2nd STAGEのあらすじ一覧
【最終回】庭園に暮らす少女クリス、鍵屋の少年リブラ、王国の姫アルシアの飛竜を巡る物語、クラス全員で作り上げた舞台“私の知らない飛び方”の幕が上がる。自分の生き方に悩み、自ら選び取る物語に観客は引き込まれていく。やがて物語はクライマックスを迎え、拍手をしようとした友崎の手が思わず止まる。“クリスからの手紙”という、友崎の知らないシーンが始まる。それは友崎にとって、風香からのメッセージに他ならなかった。
本格的に演劇の練習が始まり、葵の演じるアルシアは風香のイメージそのものだった。「その心の真ん中は空っぽなのかもしれない。」そう思う風香もまた、この演劇を通して自分を変えたいと思っていた。一方、漫才の打ち合せに向かう友崎は、みみみとの時間は心地よいと思っているからこそ、付き合うことと友達でいることの違いが分からなくなってしまう。そんな中、風香はついに物語の結末を書き上げるが、それは友崎が思い描いていたものとは異なる結末だった。
友崎は、文化祭実行委員として、文化祭の準備を進める。特別ステージの演劇について、演目を何にするかさまざまな案が出る中、友崎は思い切って「オリジナル、やりたくない?」と提案してみる。すると、投票の結果、演目はオリジナルに決定。友崎は提案を通せたものの、言い出しっぺとして監督をやることに。葵が出した課題“みんなの写真を撮る”にも積極的に取り組む友崎は放課後の帰り道、意を決して、みみみをラーメンに誘う。
いつも通りのネット対戦。いつも通りの“NONAME”。だが友崎は、葵の真意を計りかねていた。放課後の被服室で友崎は葵に、エリカにしたことについて尋ねる。全ては葵の計算通りだった。やり過ぎだと言う友崎に葵は「許せなかった」と答える。花火を傷つけられ、怒りのまま周到に復しゅうを果した葵を、友崎は葵らしくないと感じるが、エリカの一件は収束する。教室にはひとまずの平穏が訪れ、文化祭へ向けての準備が始まっていく。
クラスに花火の味方が増え、次第にエリカが悪という空気になる。プライドの高いエリカにとって、自分が悪者という空気は耐えがたかった。花火に対する嫌がらせをやめると考えた友崎は、花火にもっとクラスになじむことを提案する。友崎のアドバイスに従い、花火は確実に成長していく。水沢、竹井、そして風香にも協力してもらい、コミュニケーションの練習を重ねていく。一方、葵は火にはまっすぐなままでいてほしいと願っていた。
エリカの嫌がらせを注意したことで、新たな標的になってしまった花火だったが、折れることなくエリカに立ち向かい続ける。連日続く言い争いに、少しずつ、「エリカが悪いけど花火も周りが見えていない」という空気がクラスにただよい始めていた。友崎が変われたのなら、似ている自分も変われるかもしれない。花火は友崎の、葵からの受け売りアドバイスによって、表情や口調を変え、親しみやすくなろうと努力し始める。
友崎がエリカのやる気を引き出すために“三本の矢”という秘策を用意。葵、優鈴、水沢の3人の協力を得て、友崎は着実に作戦を進める。そして球技大会当日、友崎の作戦が功を奏し、エリカはやる気を出して活躍する。その結果、女子ソフトチームは見事1位を獲得し、クラスは学年優勝を果たした。友崎は自分がバスケの1回戦で退場させられたことはさておき、クラス一丸となった充実感に浸る。その裏で、エリカに小さな悪意が芽生えていた。

























