キボウノチカラ〜オトナプリキュア’23〜のあらすじ
【最終回】大ピンチの中、キュアドリームたちの前に現れたのは、キュアブラックとキュアホワイト、そしてシャイニールミナスだった。11人は力を合わせて巨大シャドウに立ち向かっていく。満と薫、ブンビーも、街の人々に未来を変えるためには自ら行動するように呼び掛け、プリキュアの戦いの後押しをする。戦うプリキュアの姿やブンビーたちの呼び掛けにより、人々の心に芽生えた小さな希望の力を一つの大きなうねりに変え、キュアドリームたちは巨大シャドウを浄化することに成功。そして、ベルは白い天使の姿に戻り、プリキュアと未来を約束して消えていく。戦いが終わると街も人もすっかり元通りになるが、そんな中、のぞみだけは目を覚まさなかった。
「遠くない未来、人間のせいでこの街は廃虚になる」とベルは語り、その事を知っていたからこそ、シャドウを生み出すことで人間たちの行動を止めようとしていたという。シャドウ事件の真相を知り、動揺を隠せないキュアドリームたちは、なんとかベルを説得しようと試みるが、人間に失望するベルは聞く耳を持とうとせず、巨大なシャドウでプリキュアを追い詰める。
のぞみは突然気を失い、倒れてしまう。原因はおそらくプリキュアに変身したこと。「このまま変身し続けるとのぞみたちの命に関わる」とナッツから聞いたココは、のぞみにこれ以上変身しないよう忠告する。だが、シャドウから街を守りたいのぞみは、ココとぶつかってしまう。どうすればいいのか結論を出せないままみんながためらう中、またも街に大量のシャドウが現れる。のぞみは、街を、そしてこの街に住む大切な人たちを守るため、危険を承知で再びプリキュアに変身することを選択する。そんなのぞみの思いを理解したココは、複雑な気持ちを抱えながらも、必ず戻ることを約束してのぞみを送り出すことを決意する。
ダークナイトライトの動画で紹介されて以来、PANPAKAパンは大盛況となる。咲も大忙しで店を手伝い、その働きぶりを見た両親は娘に店を任せようと考えていた。咲の婚約者もまた、彼女が実家の店を継ぐことを応援している。だが舞だけは、咲の心にしこりがあることに気付いていた。舞は咲を大空の樹に誘い出して本当の気持ちを尋ねると、咲はパンについて学びにフランスへ留学したいと思っていることを打ち明ける。両親や婚約者のことを思って本心を言い出せずにいる咲の背中を、舞は優しく押す。その時、二人の前に植物型のシャドウが現れ、襲い掛かってくる。
シャドウの発生場所を調べ、この街とその周辺にしか現れていないことをこまちは突き止める。「シャドウ事件は今に始まったことではないのかもしれない」そう仮説を立てた彼女は、のぞみやココと一緒に、近所の山口さんが紹介してくれた街の歴史に詳しいさなえおばあさんの元へ話を聞きにいくことに。さなえによると、かつてこの街は戦火で焼け野原となってしまうが、時計塔だけは焼け残り、その鐘の音が人々の背中を押してくれたこと。時計塔の鐘にはベルという天使の絵が描かれていることを話してくれた。こまちたちはさっそく鐘を調べに時計塔へと向かうが、事件とのつながりは分からなかった。だがその帰り道、街に大量のシャドウが現れる。