べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜のあらすじ一覧
蔦重(横浜流星)が手掛けた吉原細見「籬の花」は、西村屋(西村まさ彦)の「新吉原細見」に圧勝する。花の井(小芝風花)が襲名した大名跡・瀬川を載せたことで評判となり、瀬川目当てに客が押し寄せ吉原はにぎわう。そんな中、瀬川の新たな客として盲目の大富豪・鳥山検校(市原隼人)が現れる。瀬川は、物音から相手の居場所や様子を読み取る鳥山の鋭い感覚に驚く。一方、偽版の罪を償った鱗形屋(片岡愛之助)は、青本の新作「金々先生栄花夢」で再起を懸けた攻勢に出る。
鱗形屋(片岡愛之助)が「節用集」の偽版のとがで捕まってしまう。この機を逃したくない蔦重(横浜流星)は、今の倍売れる「吉原細見」を作ることを条件に、地本問屋の仲間に加えてもらう約束を取り付けて制作に励む。だが、老舗地本問屋の西村屋与八(西村まさ彦)が反発。小泉忠五郎(芹澤興人)に別の「吉原細見」を作らせて、蔦重の参入を阻もうとする。吉原で自前の本屋を持つことを目指して西村屋に対抗する蔦重は、花の井(小芝風花)から「吉原細見」のことである話を持ち掛けられる。
鱗形屋(片岡愛之助)のお抱えの「改」になった蔦重(横浜流星)は、巷で評判となる本を考えるよう頼まれる。そんな中、文字ばかりの娯楽本・青本に着目した蔦重は、挿絵を多く入れて読者が楽しめる内容を鱗形屋に提案。蔦重は鱗形屋と構想を練り、ネタ集めに奔走する。程なく、須原屋(里見浩太朗)から辞典の一種「節用集」の偽版が出回っていると聞いた蔦重は、ある疑念を抱く。一方、江戸城では松平武元(石坂浩二)が提案した日光社参に要する莫大な経費の問題が浮上する。
本屋の株仲間に入れず落胆する蔦重(横浜流星)は、鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)からお抱えの改にならないかとの誘いを受ける。蔦重は鱗形屋の下で働き、のれん分けして地本問屋になる道を模索する。程なく、蔦重は源内(安田顕)の紹介で日本橋を中心に大手本屋を展開している商人の須原屋(里見浩太朗)という人物と知り合う。須原屋は、株仲間について蔦重にある助言をする。その頃、唐丸(渡邉斗翔)は自身の過去を知るある男から、執拗な嫌がらせを受けていた。
女郎を花に見立てた「一目千本」で成功した蔦重(横浜流星)は、次なる一手に呉服屋の資金で店の着物を着た女郎の錦絵を作る計画を立てる。だが、自身の知名度の低さから資金集めに苦戦し悩む。そんな中、錦絵で名を知られた地本問屋・西村屋(西村まさ彦)が共同制作の話を蔦重に持ち掛ける。一方、田安家当主・治察(入江甚儀)の亡き後、弟の賢丸(寺田心)は意次(渡辺謙)が画策した養子の件を撤回させるため、松平武元(石坂浩二)にあることを命じる。
何とか源内(安田顕)に序文を書いてもらった蔦重(横浜流星)は、「吉原細見」を刊行した後も女郎たちから資金を集め、本作りを続ける。しかし、駿河屋(高橋克実)は本作りに打ち込む蔦重を許せず、家から追い出してしまう。それでも本作りを諦めない蔦重は、人気絵師の北尾重政(橋本淳)を訪ねる。蔦重は資金を集め、重政と共に女郎を花に見立てて紹介する「一目千本」作りに着手する。一方、江戸城では意次(渡辺謙)が白河松平家への養子に、田安賢丸(寺田心)を送り込もうと考える。
蔦重(横浜流星)は、正月と7月の年2回発行される吉原の案内本「吉原細見」で、吉原に再び客を呼び寄せる案を思い付いたと唐丸(渡邉斗翔)に告げる。そこで蔦重は、「吉原細見」の序文を江戸の有名人・平賀源内(安田顕)に執筆してもらうべく、日本橋や深川の地本問屋の主人・鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)の元を訪れて相談することに。その頃、江戸城では一橋治済(生田斗真)の嫡男・豊千代の誕生を祝う盛大なうたげが行われ、 御三卿の面々や意次らが集まっていた。
江戸時代中期を舞台に、吉原で育った“蔦重”こと蔦屋重三郎が、「江戸のメディア王」として時代の寵児へと駆け上がる波瀾万丈の物語。 安永2(1773)年。三日三晩、江戸の町を焼き尽くし、死者が1万人を超えた「明和の大火」から1年半が過ぎた頃、吉原の人々を火災から救った蔦重は、茶屋で働く傍ら貸本業を営んでいた。ある日、蔦重は幼なじみの花魁・花の井(小芝風花)から、元高級女郎の朝顔(愛希れいか)への届け物を託される。朝顔が暮らす浄念河岸を訪れた蔦重は、ひどく衰弱した朝顔を目にする。蔦重は、吉原の場末である河岸見世の女郎たちの惨状を目の当たりにして思い悩む。




























