治癒魔法の間違った使い方のあらすじ
【最終回】スズネとカズキの危機を知らせてきたアマコから「母親を救ってほしい」と告げられたウサトは、そこでアマコがはるばる獣人の国からリングル王国までやって来た理由を知る。アマコから獣人の国への同行を求められるも、ウサトは救命団員としての立場もあり、なかなか結論が出せずにいた。そんな中、ウサトは獣人の国に行くためのある一手を思いつく。
スズネとカズキは攻撃を“反転”させる黒騎士に対し、なすすべもなく倒されてしまう。黒騎士がとどめを刺そうというその時、間一髪で放ったウサトの拳が黒騎士の顔にさく裂し、黒騎士は受けるはずのないダメージに感情的になる。その後もなぜか“反転”が発動しないウサトの攻撃により、黒騎士は次々とダメージを負っていく。それはウサトの“治癒魔法の間違った使い方”が影響していた。
いよいよ魔王軍との戦争が始まる。ウサトは黒服たちの手により、続々と運ばれてくる要救護者の治療を行う中で、改めて戦場の厳しさを実感する。戦況が進み、ウサトはローズと共に戦場の最前線に出ていく。鍛え上げた身体能力を駆使し、魔王軍の猛攻の中、次々と王国騎士たちを救っていく。一方、勇者として前線で戦うスズネとカズキの前に、黒騎士と呼ばれる謎の魔族が現れる。
ローズ直轄部隊と魔王軍は、“リングルの闇”で剣を交える。戦況はローズたちが魔王軍を少しずつ押し始め、優勢に傾きつつあった。そこで、魔王軍の将・ネロは、ローズたちの実力を認め、自身の部下に捨て身の攻撃を命令する。相打ち覚悟の攻撃に次々と倒れていく直轄部隊の隊員たちを目にし、怒りと動揺で精彩を欠いたローズに、ネロの攻撃が容赦なく襲い掛かる。