蒼穹のファフナー THE BEYOND(TV Edition)のあらすじ一覧
マレスペロが海神島の追跡に使っていた手口は、人間の感情と盲点を利用した巧妙なものだった。美羽と総士の指摘で真相を知ったアルヴィスは、その仕組みを逆手に取り、マレスペロらの目を欺きながら竜宮島を目指す“第六次蒼穹作戦”を立案する。一方、マークニヒトの“ザルヴァートル化”という想定外の出来事によって一時撤退を余儀なくされたマリスたちは、彼らの信じる平和な世界を実現するため、今度こそ島を消滅させようと決意を新たにしていた。
“第二次L計画”が実行に移された。かつてのL計画は、Lボートをおとりとし、島がフェストゥムに発見されるまでの時間を稼ぐ陽動作戦だったが、“第二次L計画”は島そのものをおとりに少数の要員がLボートで竜宮島を目指す、いわば希望の作戦であった。だが、ベノン軍は島をうかいをし、迷わずLボートに照準を合わせ追跡してきた。「なぜだ…なぜ何もかも読まれる」と、部隊はただちに作戦行動を中止し帰島を試みるが、すでにボートは無数の敵に囲まれ、身動きできない状態となっていた。
海神島は、マレスペロの絶対停止領域に捉えられる。アルヴィスは脱出の方法を検討するがシミュレーションの結果は芳しくなく、純粋ミールである“アルタイル”のみが大気圏外の敵に対抗しうるただ一つの希望であるとの結論に達する。一方、総士は竜宮島の位置を探るため、再びマークニヒトに乗る機会を与えられる。パイロットたちの教え、千鶴が成し遂げた偉業、美羽の覚悟、竜宮島と島民が築いてきた平和と苦悩の歴史を学び、吸収し、感じ取ったとき、総士の中で新たな気付きが芽生え始める。
ルヴィ・カーマの導きで、総士はマークニヒトに乗る。だが、過去と共鳴したはずの彼は、ニヒトに眠る憎悪の思念と、激情の変性意識に飲み込まれ暴走する。だが、「こんな島、全部壊してやる!」と駄々をこねる子供のようにむき出しの敵意をやみくもにぶつける総士を零央たちは軽くあしらう。その様子を見た美羽は、悲しみで一人立ち尽くしていた。一方、島民たちは、予想もしていなかった総士の変化に不満を募らせる。総士を正しく導き、島民の理解を得るため、史彦とルヴィは対話の道を選ぶ。
総士は夢の中で乙姫そっくりな二人の子供たちに出会う。彼らは「ミールの申し子があなたを探す」と総士に告げ、その傍らには一人の男性が立っていた。夢から覚めると、そこはいつもの平和な島とどこまでも続く青い海だった。優しい両親、生意気だけどかわいい妹、気の置けない親友。満ち足りた日常だが、好奇心が島の外に向かっていた総士は「世界が本当はどうなっているのか、誰か教えてください」と古い無線機に呼び掛ける。すると「真実を知りたいか」と答える者があった。






















