メタリックルージュのあらすじ一覧
人形遣い師の素顔を見て、アッシュは逃げ出す。一方、ルジュとナオミはジーンと合流する。ルジュたちがやって来た混乱に乗じて逃げ出して来たと言うジーンに、ルジュとナオミはどこか違和感を覚える。イドを取り戻したエデンはグラディエーターとなり、グラウフォンとの戦闘を開始する。互いの信念と大切な者への思いを二人はぶつけ合う。同じ頃、人形遣い師に捕まったシアンは意識を奪われ、ある役割を果たせと言われていた。
宇宙船は攻撃を受け、金星に不時着する。ルジュたちはシルヴィアとジーンがいるであろう移動カーニバルを目指し、“クラウドプラント”内を進む。だが、その動きはシルヴィアたちにつかまれており、ルジュとナオミ、エデンとアッシュとシアンの二手に分断されてしまう。一方、人形遣い師は状況を見つめるジーンに、その母“エヴァ・クリステラ”と彼女の作ったコード・イヴについて話す。ジーンは人類への反乱を思いとどまらせようとシルヴィアとの対話を続けるが、シルヴィアは頑なに戦いをやめようとしない。二人の会話から明らかになる新たな事実に驚がくするアエスに、ジーンは幼い頃から抱えていたインモータルナインたちへの思いを語る。
ルジュとナオミはジーンを救い、インモータルナインの陰謀を止めるため金星を目指す。エデン、アッシュと共に作戦を話し合っていた二人は、宇宙船内に潜り込んでいたシアンを発見する。意識を取り戻して以来すっかり性格が変わり、子供のようになっていたシアンは本気でルジュを姉と慕い、一緒に金星に行くと言い出す。ナオミは当然、連れて行くわけにはいかないと言うが、ルジュはシアンを突き放せず、同行することに。姉妹のように過ごすルジュとシアンを、ナオミは複雑な思いで見つめる。一方、シルヴィアたちと共に金星にたどり着いたジーンは人形遣い師と対面し、ある一室に招き入れられる。そこでは懐かしい光景が彼を待ち構えていた。
ルジュは、インモータルナインの一人“不動のグラウフォン”とアルコス、シルヴィアとの戦いに苦戦する。そこへ、エデンが彼女を救いに現れる。その正体はインモータルナインの一人“漆黒のノアール”で、自分たちと行動を共にすることを拒むノアールに、シルヴィアは怒り、攻撃をしかける。ジーンはルジュの元に向かおうとするが、彼の前にグラウフォンが立ちはだかる。さらにさん奪者の宇宙船、シアンも現れ、事態は混乱を極めていく。能力が互角であるルジュとシアンは、グラディエーターとなり戦いを繰り広げる。果てしなく死闘が続くと思われたその時、駆け付けたナオミがルジュにある提案をする。
ルジュは、インモータルナインの一人“双頭のアルコス”であったアエス、アリス姉弟と別れる。“せんこうのシルヴィア”が言っていた「あなたは、あなたのことを何も知らない」という言葉の意味を探るため、アッシュ、ノイドと共に、かつて過ごした父・ロイ・ユングハルト博士の館へと向かい、ジーンとの再会を果たす。そして、何者かに導かれるようにルジュたちが館の地下へと降りて行くと、そこにはユングの記憶を外部メモリーに移し保管した“記憶図書館”があった。ユングの記憶をたどり、ルジュは自らに秘められた謎を探る。そんなルジュたちの前に、自分をルジュの妹“シアン”だと名乗る一人の少女が現れる。
ジーンは自宅謹慎を続けていた。ルジュは法律で製造を禁止された“プロトネアン”で、ジーンが私的にプロトネアンを使っていたことがばれ、真理部次長の任を解かれたのだった。そんな彼をナオミが訪ねて来る。その正体は守護局神祇官だった。二人は火星で遭遇した移動カーニバルと人形遣い師と名乗る男について情報を交換し、その背後に簒奪者がいるとにらむ。一方、ルジュは真理部本部に監禁され、真理部と守護局の間で処分について検討が行われていた。すぐにでも解体すべきと言う守護局に対し、真理部は自分たちの管理下にあると主張する。そんな中、話し合いの場にナオミが現れる。同じ頃、捕らわれのルジュに謎の影が近付いていた。
ルジュとナオミは火星での任務を終え、連絡船で地球へと帰還する。そこで二人は隣の客室の乗客、“アエス・マキアス”“アリス・マキアス”という双子の姉弟と知り合う。そんな中、ルジュは“人形遣い師”の元で見た幻が気になっていた。一方、同じ船には帰還命令を受けたアッシュとノイドも乗っていた。そして突如、彼らの前で殺人事件が発生する。監視カメラの映像から犯人はすぐに捕まるが、同時刻、別の場所を映すカメラにもその姿は映っていた。混乱するアッシュたちを尻目に第二、第三の殺人事件が起こる。監視カメラに殺人を犯すナオミの姿が映っていたため、アッシュは容疑者として彼女を拘束する。ルジュとナオミは無実を証明し、真犯人を捕まえるため動き出す。
ナオミは、ネアン居留地で幻影のヴェルデの死体を見つける。しかし、そこにはルジュの姿は見当たらない。そんなナオミの前に、以前、さん奪者の遺跡を探っていた謎の男性が現れる。彼はルジュの居場所を知っており、そこへナオミを案内すると言う。一方、捕らわれのルジュは夢とも記憶ともつかない幻の中をさまよっていた。生まれたばかりの自分、優しく温かかった兄“ジーン・ユングハルト”、父“ロイ・ユングハルト”との日々、そして見知らぬ女性と仮面の男。同じ頃、ナオミは、「ルジュはこの中にいる」と言う“エデン・ヴァロック”と名乗る男と共に、移動カーニバルへと潜入する。
移動カーニバルが華やかなショーを始める中、ルジュはユバル殺害の疑いをかけられCFNに拘束されていた。ナオミは、メッセージバードを通じ脱出を勧めるが、裏に幻影のヴェルデの関与があるとにらんだルジュは、あえてとどまることを選ぶ。CFNの幹部“デュマ”によって、ルジュへの尋問が行われる。同じ頃、警察はユバル殺害の情報を得て、ネアン居留地へ治安部隊を出動させる。混乱に乗じルジュの救出に向かおうとしたナオミは、同じく居留地内に入ろうとしていた守護局捜査官“アッシュ・スタール”とその相棒であるネアン“ノイド262”と合流する。ネアンへの弾圧が治安部隊によって始められる中、アフダルはその騒ぎを見つめていた。
ルジュとナオミは、火星のウェルズタウンにあるネアン居留地にインモータルナインの一人“幻影のヴェルデ”がいると聞く。だが、居留地には関係者以外は入れないことが判明する。居留地への潜入方法を話し合っていると、ふとしたことから二人は口論となり、ルジュは店を飛び出してしまう。一人町をさまようルジュは、同乗したバスで医師の“アフダル・バシャール”とその助手“リオン”と出会う。二人の協力で、ルジュは潜入に成功するが、人類に差別され虐げられているネアンたちの現実を知る。そんなルジュの前に“CFN(ネアン自由評議会)”と名乗る者たちが現れ、そのリーダーである“ユバル”はネアンの希望になってほしいと告げる。
ルジュとナオミは次なる“インモータルナイン”の手掛かりを求め、火星の荒野を行くバスに乗る。バスにはネアン差別について調べているジャーナリストの女性“ジル・スタージョン”の他、さまざまな事情を抱えた乗客たちもいた。そのバスを突然、武装集団が襲う。ヘルマンがサラの敵であるルジュを捕まえるため、傭兵を雇ったのだった。ルジュとナオミは乗客と共に、追跡劇を繰り広げる。バスが故障し、逃げ込んだ森の中でルジュは一人の男性と出会う。男性は、かつて火星で行われた地球人と異星人“来訪者”の連合軍と敵性異星人“簒奪者”の戦争、その戦場遺跡の調査をしていると言う。そんな中、彼とルジュの目の前で、残されていた簒奪者の戦闘兵器が目覚めてしまう。
2128年、火星。キャナルシティでステージに立つ歌手“サラ・フィッツジェラルド”は“ルジュ・レッドスター”という不思議な少女と出会い、付き人にする。同じ頃、人造人間“ネアン”の生命維持に必要な薬品“ネクタル”の密売人たちが何者かに襲撃されるという事件が起こる。その密売にはサラの愛人、ネクタルの製造元であるパナケア・コーポレーション・火星支社の重役“ヘルマン・ヘイワード”も関わっていた。襲撃者はステージを終えてヘルマンと共に過ごしていたサラの元にも現れる。サラは難を逃れるが、さらに謎の男が彼女に接近する。そして、ルジュの前には“ナオミ・オルトマン”と名乗る女性が現れ、サラに関するある情報を渡す。