月が導く異世界道中 第二幕のあらすじ
【最終回】リミア王国での激戦を終え、真は亜空へ帰還する。すると彼のことを巴や澪、亜空の住民たちが迎え入れ、一同は戦果や被害状況を報告し合うことに。その場は慌ただしくお開きとなってしまったものの、真は久しぶりに仲間たちと共に過ごす。翌日、再びロッツガルドを訪れた真たちは変異体の残党を一掃し、数日間、街の人々を苦しめた変異体騒動に終止符を打つ。一方、リミア王国に身を潜めていたソフィアの元に、彼女が探していた最上位の竜・万色ことルトが現れる。
識と御剣による激戦が繰り広げられるリミア王国の王都城外。戦闘序盤、力を取り戻し完全体となった御剣に識は若干押され気味になる。だが、事前にルトから御剣に関する情報を得ていた識は、敵に有効な攻撃を次々と放ち、あっという間に形勢を逆転する。その頃、城内では真とソフィアの戦いが続いていた。圧倒的な実力差によりなすすべを失いつつあったソフィアは、二匹の上位竜を葬ったという奥の手を繰り出す。
真とイオの戦いにソフィアが突然乱入してくる。以前から真との再戦を熱望していたソフィアは戦場に降り立って早々、宿敵に猛攻を仕掛けていく。一方真は、彼女の参戦によって数的不利な状況に陥ったものの余裕の表情を見せる。魔力を物質化した“魔力体”を駆使してイオとソフィアを一方的に追い詰めていく。そんな中、リミア王国王都・ウルの城外で魔族を迎撃していた響一行に御剣が放った大量の光剣が降りそそぐ。
真は、戦場で対面を果たした勇者の正体が高校の先輩・音無響だと知り動揺する。だが、彼女について深く考える間もなく、イオとの戦闘が開始してしまう。戦闘の序盤、魔族との無駄な交戦を避けたい真はイオに撤退を提案する。だが、イオにその意思がないことが分かると、真は容赦なく攻撃を仕掛けていく。追い詰められたイオは反撃すべく、魂をささげる代わりに絶大な力が得られる禁断のアイテム・青い石のばら(ローズサイン)を使用する。
今は魔族領となってしまったエヴァとルリアの故郷・ケリュネオン。その土地の奪還を真から命じられた巴や澪、亜空の住民たちは敵地へ出陣する。一同は日頃の訓練の成果を発揮し、見事、魔族軍を蹴散らしていく。一方、舞台は少しだけ時をさかのぼったグリト二ア帝国。戦場へと向かう智樹たちの前に、ヒューマン最強の冒険者にして魔族に加担するソフィアが立ちはだかる。