月が導く異世界道中 第二幕のあらすじ
魔族の策略によってイルムガンドは怪物、通称“変異体”へと姿を変える。彼を止めるため、ジンとアベリアたちは攻撃を開始するが、彼らの攻撃はなかなか通じず、かつてない強敵を前に戦意と気力を失ってしまう。同じ頃、街中ではイルムガンドと同じく変異体に変貌したヒューマンたちが暴れ始め、ロッツガルドは未曽有の危機に陥る。そんな中、この事態を収拾すれば街の商人や他国の貴族を見返し、恩を売れると考えた深澄一行は、行動を開始する。
ザラとの一件もあり魔族に肩入れしようと決めた真は、生徒の晴れ舞台である闘技大会を見届けてから、ロッツガルドを去ることにする。翌日、団体戦の決勝に進み、イルムガンド率いるチームと相対することになったジンたちは、試合が始まると圧倒的な実力差で相手を追い詰めていく。そんな中、真はすさまじい気迫と狂気を放つイルムガンドのことが気になり始め、一緒に観戦していた巴と澪もロッツガルド全体にはびこる妙な気配を感じ取る。
学園祭の目玉イベント・闘技大会の個人戦に挑む真の生徒たちは、大会で日頃の成果を発揮しようと張り切っていた。そんな彼らだったが、貴族の策略により同門対決を強いられてしまう。一方、決勝へ進出したジンは、真に憎悪のまなざしを向けるイルムガンド=ホープレイズと対決することに。その翌日、真は商人ギルドの代表・ザラに呼び出され、そこで、部外者から見れば不審な点が多いクズノハ商会の流通手段について、ザラから問い詰められてしまう。
学園祭2日目。真は生徒や来賓が集う立食パーティーに招待される。慣れない社交の場で時間を持て余していると、ローレル連邦の重鎮・サイリツから声を掛けられる。初対面な上に、魔族を護衛につけている彼女から話し掛けられ、真は戸惑う。一方、サイリツはクズノハ商会の看板に書かれた漢字と、異邦からローレル連邦に伝わった文字が同じであることを告げる。そのことから彼女は真が異世界からやって来た存在ではないかと指摘する。