声優ラジオのウラオモテ

【最終回】由美子に協力することになった千佳は、彼女の演技で「気に掛かっていたこと」をはっきりと告げる。それは、由美子がこの現場でずっと抱えてきた問題だった。自信たっぷりの千佳に背中を押され、由美子は改めてその格好良さを実感する。しかも、千佳は抜き録りにまで同行してくれる。その千佳と杉下から、由美子は周囲が向ける歌種やすみへの“期待”の大きさを教えられる。その言葉に驚いていると、スタジオに思いがけない人物が現れる。

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歌種やすみが演じるシラユリ・メイは、次の収録で壮絶な最期を遂げる。由美子は杉下から“魂の演技”を求められ、ベテランの森からは「他の誰でもなくシラユリこそが次回の主役だ」と念を押される。森の言葉は大きなプレッシャーとなり、由美子はますます自分を追い込んでしまい、ラジオに投稿された“苦境の乗り越え方”の質問にも答えられなかった。そんな中、由美子にとって最後となる“幻影機兵ファントム”の収録が始まる。

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『幻影機兵ファントム』のアフレコは順調だったが、由美子はまだまだ自分の演技に納得できないでいた。モヤモヤを抱えながらめくる、乙女とのラジオ合同イベントに挑むことになる。由美子と千佳は、3番組が対決するゲームコーナーに闘志を燃やす。最初の対決は告白シチュエーションの実演。“コーコーセーラジオ”からは夕陽が参戦し、3人による“愛の告白”対決が始まる。

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リテイク地獄の悔しさをかみしめる由美子は、そのまま事務所へ向かい、加賀崎にアドバイスを求める。由美子はオーディションの時の演技を思い出し、杉下の求める演技の手掛かりを探ろうとする。その一方で、加賀崎から根を詰めすぎないようくぎを刺されたため、クリスマスイブはクラスの友人たちとカラオケへ行くことに。強引に連れてきたが、普段よりは機嫌が良さそうな千佳にも何か歌ってもらおうと、由美子が大胆な挑発を仕掛ける。

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声優活動を懸けた挑戦から数週間後。これまでいろいろな迷惑を掛けたおわびとして、由美子と千佳は朝加の家でもてなす。二人を取り巻く状況も大きく変わり、結果的に夕陽とやすみへの批判は沈静化した。由美子は新たなオーディションに向けて気合いを入れるが、それは同じキャラクターを受ける千佳も同様だった。しかしオーディション当日、由美子は音響監督から唐突に別の役を振られ、慣れない役どころに戸惑いを隠しきれずにいた。

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千佳の母親が出した条件をクリアできなければ、声優活動を休止しなければならない。未来の見えない恐怖に震える千佳だったが、由美子はそれでも目の前の仕事をきっちりやろうと背中を押し、ハートタルトの引渡し会に全力を尽くそうとする。乙女のおかげでイベントは和やかに進行するが、由美子は“素”を出しているはずなのに、息苦しさを感じていた。その違和感は、熱量の高い女性ファンが告げたひと言によってピークを迎える。

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千佳と由美子はハートタルトとしてのプロモーションを強化することに。だが、最初にゲスト出演しためくるのラジオ番組で、収録前に露骨な嫌みを言われてしまう。悔しさをにじませる由美子だが、めくるの進行のうまさと知識量に圧倒され、学ぶことがたくさんあると痛感する。しかし、秘けつを尋ねても拒絶されてしまい、由美子はめくるの態度に何か引っかかるものを感じる。

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先の配信のけじめをつけるために、由美子と加賀崎が夕陽の所属事務所まで謝罪に向かう。事務所の社長・嘉島から知らされたのは、由美子が行動を起こさなくても夕陽は問題なくアイドル声優を続けられていたという事実だった。由美子はそれでもその行動を後悔していないと話すが、その言葉に嘉島がまゆをひそめる。その帰り際、由美子たちは夕陽の先輩・柚日咲めくると出会い、普段はかわいらしい彼女から予想外のひと言を放たれる。

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監督への裏営業を疑われ、千佳は音信不通になる。心配する由美子の前で、“夕姫”の正体を追っていたクラスメートの木村が、夕陽について何かを語ろうとする。そこへ運悪く千佳が現れ、さらに夕陽の正体に気づいた“夕暮の騎士”を名乗る生徒までもが教室に乱入してくる。いきなりライブ配信を始めた“夕暮の騎士”は、裏営業について千佳を“尋問”し始める。そして由美子まで正体をばらされそうになったその時、千佳の怒りが爆発する。

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ラジオでの会話をきっかけに、千佳の家で“お泊まり会”をすることになる。千佳のお金持ちっぷりに驚きながらも、由美子は手際よく夕食を振る舞い、目を輝かせる千佳を見て満足げな表情を浮かべる。そんな中、なぜか二人で一緒に風呂に入ることになってしまい、由美子は戸惑う。そんな由美子に、千佳は「女性声優が一緒にお風呂に入ったりするでしょう？」と言い、さらに距離を縮めようとしてくる。

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“コーコーセーラジオ”の中で、夕陽は精肉店でコロッケが売られていることを知らなかったという話題で赤っ恥をかいてしまう。千佳は「今度一緒に行く」という約束を“一応”果たすため、放課後、由美子を連れて精肉店へと向かう。そこで二人は、互いの意外な事情を知ることに。一方、由美子はテレビアニメの準主役を射止め、メインキャストでユニットを組み、オープニングテーマを歌うことになる。

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偶然にも同じ高校の同じクラスに通う仲良し声優コンビ・歌種やすみと夕暮夕陽のラジオがスタートする。ほんわかした空気が売りのラジオ番組だが、実はやすみには大きな秘密があった。それは歌種やすみこと佐藤由美子は、普段は生粋のギャルということ。二人の番組が始まるひと月前、由美子はクラスの地味な女子・渡辺千佳とちょっとしたトラブルで険悪な空気に。そして新たに始まる声優ラジオの打ち合わせに向かうと、なぜか千佳が現場に現れる。

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