あきない世傳 金と銀のあらすじ
波村から来た仁左衛門(中原丈雄)は、惣次(加藤シゲアキ)の不実を許さず、「あんたは店主の器やない」と断じる。幸(小芝風花)や鉄助(八嶋智人)の説得もかなわず、羽二重を納める約束はなかったことに。翌朝、惣次が姿を消し、波村に詫びとして用意した銀三貫もなくなる。富久(高島礼子)は、心労のあまり倒れ込んでしまう。
幸(小芝風花)と富久(高島礼子)が縫い物をしていると、仕入れ先の開拓がうまくいっていないと、惣次(加藤シゲアキ)が奉公人を叱責する声が聞こえてくる。そんな中、幸は江州長浜の糸のすばらしさに気付き、絹が織れないものかと惣次に相談する。惣次は、江州波村に新たな羽二重の産地をつくることを計画する。
店先で行われた五代目襲名のお披露目に、何も知らずにやって来た智蔵(松本怜生)は、惣次(加藤シゲアキ)と並んで立つ幸(小芝風花)の姿に衝撃を受ける。妻となった幸に惣次は「五鈴屋を日本一の呉服商にする。わては江戸に新店を出す。目安は五年」と胸に秘めた決意を打ち明ける。幸は、そんな惣次の改革を助ける知恵をひらめく。
惣次(加藤シゲアキ)の商いの腕が買われ、大店・伏見屋へ婿入り話が飛び込み、富久(高島礼子)は困惑。一方、惣次の婿入り話が面白くない徳兵衛(渡辺大)は、幸(小芝風花)に毒づき街へ繰り出す。しかし、徳兵衛は翌朝、虫の息で帰ってくる。跡取りが決まらない中、惣次は5代目を継いでもいいが、条件があると言い出す。
徳兵衛(渡辺大)の後添えとなった幸(小芝風花)だったが、妻と認められない日々を過ごす。そんなある日、上客の注文していた高価な明石縮が店から消える。その犯人は徳兵衛だった。すでに戻ってくる当てがないため、策を考えた惣次(加藤シゲアキ)は、幸に富久(高島礼子)の着物を着せ「備前屋」に連れだす。