なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?のあらすじ
【最終回】カイ、六元鏡光は異空間でラスタライザと戦う。しかし、一緒にいるリンネは恐怖で動けずにいた。戦いのさなか、リンネの記憶がよみがえっていく。シドの意志、ラスタライザとの因縁、再び失うことを恐れてすくむリンネに、カイは「一人になんかさせない」と言う。異空間を脱出したカイとリンネを追い、ラスタライザが迫る。戦いの場は墓所の外、大平原に移り変わる。世界の敵、ラスタライザを倒すために、ウルザレジスト、ユールンレジストによる人間の作戦に、蛮神族であるレーレーンも力を貸す。
カイ、リンネ、ジャンヌは謎の声に導かれ、メガリスに入る。進んだ先に待ち受けていたのは、預言神アスラソラカの石像だった。預言神は伝説に過ぎないと思っていたカイは困惑する。コードホルダーについて、アスラソラカは預言者シドについて語る。そんなアスラソラカですら、“世界輪廻”、そしてラスタライザという存在について全容が分からないという。謎は深まるばかりだが、この旅を続けて五種族大戦を終わらせる、カイはその思いを新たにする。そしてアスラソラカは預言神の名の通り、ある預言を授ける。
聖霊族の英雄“霊元首六元鏡光”と幻獣族の英雄“牙皇ラースイーエ”という英雄と英雄が、種族の命運を懸けて激突する。一方、カイたちは南のユールン連邦へ向けて移動していた。レーレーンを仲間に加え、道中はよりにぎやかになる。そのさなか、休息のために立ち寄った泉で、ジャンヌはリンネとレーレーンに話を切り出す。ヴァネッサとアルフレイヤ、強大な英雄たちを相手にしてきたジャンヌだからこそ、英雄の周囲に現れては消える不可解な怪物、ラスタライザについて異質なものを感じていた。
ラスタライザの不可解な攻撃により、アルフレイヤは突如姿を消す。代わって姿を現したのは、アルフレイヤの“アバター”だった。それは天使と思えない姿で、慈悲のかけらもない言葉を吐く。カイはおよそ英雄と称される者の姿ではない、と感じる。そんなカイの言葉を、アルフレイヤは脆弱種の世まい言だと断ずる。カイとアルフレイヤの激しい攻防が続く。業を煮やしたアルフレイヤは、天使宮殿そのものを攻撃する。アルフレイヤに一矢報いるため、崩壊していく天使宮殿でレーレーンとジャンヌは千載一遇のチャンスをうかがう。