ハイガクラのあらすじ
暴走する四凶の一柱・比企に弟・鎧糸が応戦する。負傷した峰龍井から一体だけ従神を呼べると言われた一葉は、瀕死のテン紅の身を案じて従神・花果を呼び出す。そんな中、はぐれの屍から湧き出た奇妙な物体が、兵士の死体をゾンビ化させていた。花果は兵士の死体を一気に蹴散らすが、兵士の死体は無数に湧き出る始末だった。一方、白柱殿に忍び込んだウサギ仮面と死闘を繰り広げる孫登は、ウサギ仮面の激しい攻撃を受ける。
仙桃盗難事件の背後で謎の男・ガスマスクとその仲間・ウサギ仮面が暗躍する。一方、日本から帰国した一葉は、旧知の山烏と再会する。かつて山烏は学舎で学んだことを一葉に教えていたことがあり、一葉は山烏から多くのことを学んでいた。二人は旧交を深め合うが、その直後、テン紅が体に異変を来して倒れる。時を同じくして東王父の寝殿前に“はぐれ”が出現する。駆け付けた峰龍井が応戦するが、倒したはぐれがよみがえる。
一葉が白豪と久々に再会しているその時、仙界を大きな揺れが襲う。その混乱の中、仙桃が盗難される事件が発生する。仙桃とは、歌士が出国する前に西王母にもらい受ける果実で、歌士は仙桃を口にしなければ仙界の外で活動することができない。さらに、警備の不備を理由に一葉の師・藍采和も拘束されてしまう。犯人が日本へ逃亡したことを突き止めた歌士官長補佐の峰龍井は、仙桃をかき集め、一葉と共に日本へと向かう。
幼い頃の一葉と白珠龍は、瑤池宮の中庭で一緒に遊んで親交を深めていた。いつも一葉といるテン紅のことが気になる白珠龍に、一葉はテン紅を従神にした経緯を話し始める。一葉は四凶の一柱・共工の部下の相柳を追い求め、歌士官長の孫登に連れられてミクロネシア地方を訪れた。木々がうっそうと生い茂る森に分け入るうちに、一葉は孫登とはぐれてしまうが、偶然、目的の神殿にたどり着く。そこには一人の男が強固な封印で縛り付けられていた。