キン肉マン 完璧超人始祖編のあらすじ
【最終回】ようやく全世界を股に掛けた対抗戦がひと段落したのもつかの間、東京ドームにがい旋を果たした正義&悪魔陣営の超人たちを待ち受けていたのは、初登場時にベールを脱がなかった5人を含む完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナバーズ)の第二陣だった。しかもその一人ネメシスはキン肉族と思しき風貌の気になる存在だった。疲労困ぱいのキン肉マンたちは連戦の要求に戸惑うが、そこにとうとう、待ちに待った正義の援軍が到着する。
全世界六つのリングで繰り広げられた対抗戦も残すはラスト1戦のみ。しかし、そのザ・魔雲天の対戦相手である“完武”ストロング・ザ・武道は、他の完璧超人たちとは一線を画すほどのとてつもないオーラをまとう、強者の中の強者だった。だが魔雲天はそれも事前に承知の上で、あえて自らこの戦いを志願したという。その裏にはここへ到達するまでの“7人の悪魔超人”たちの深い絆の物語が存在していた。彼らの誓いの真実が明らかになる。
キン肉マンは赤ん坊のような完璧超人“完恐”ピークア・ブーに得意中の得意技、キン肉バスターまで返されよもやの苦戦を強いられる。さらにその直後、これまで片言しか発してこなかったピークア・ブーが大人のような会話で応答を始める。急成長超人の恐ろしさをまざまざと見せつけるようにキン肉マンの技術をどんどん吸収し、最終的にはこの試合中にもそれを上回る実力者へ進化を遂げるであろうと考えられた。キン肉マンは彼を止めるべく、有効な手立てを探る。
アトランティスは完璧超人マーリンマンの“完刺”奥義で心臓を貫かれ、敗北はもちろん絶命必至と思われた。かつて地元の英雄ロビンマスクを非道な手段で惨殺した彼の最期を観客たちは冷たくあしらうように見守るが、その中でただひとり、彼の魂の奮闘に声援を送り続ける少年がいた。その純粋無垢な叫びが、アトランティスにまさかの奇跡を呼び起こす。そして同じ頃、日本ではついにキン肉マンの復活戦が行われようとしていた。