戦国妖狐 千魔混沌編のあらすじ
万象王があふれさせた水は大地を覆い、瞬く間に戦場を洗い流す。あらためて万象王に挑みかかるムドだが、軽くあしらわれてしまう。それどころか、万象王はムドを相手にせず、道錬と神雲の戦いを観戦し始める。その頃、道錬と神雲の戦いも佳境を迎えようとしていた。極限まで研ぎ澄ませた道錬の拳は一条の光となり、若かりし日に道介、雲蔵と呼び合い、互いの技を鍛え合っていた頃の記憶を呼び覚ます。
無の民の指示に従わず、神雲は道錬との対決を望む。二人から激しい闘気が立ち上り、戦いを見守っていたたまたちをも圧倒する。一方、無の民は、道錬と神雲の戦いには構わず、千夜に闇たちを差し向ける。膨大な数の闇たちの攻撃に、千夜は徐々に押されていく。だが千夜の肉体は消耗しつつも、霊気は止めどなく湧き水のようにあふれ出していた。「操られている全ての闇たちを救いたい」という真理にたどり着いたとき、千夜はさらなる高みへと向かう。