ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかV 豊穣の女神篇のあらすじ
ベルは、“フレイヤ・ファミリア”の眷族としての過酷な鍛錬と、優しき美の女神からの寵愛の日々を送り、次第になじみつつあった。だが、ベル以外の“世界がねじ曲がる”以前の記憶のある者たちは、現状を黙って見過ごしているわけではなかった。ヘスティアはフレイヤの魅了の権能を弾いたであろうウラノスに接触する。辛くも都市から逃れ、フレイヤの魅了による記憶改ざんを避けることができたアスフィとリューもまた、行動を開始する。
他ならぬ女神フレイヤの魅了の権能によって、迷宮都市は“ねじ曲げられた”。都市の人々は“ヘスティア・ファミリア”のベル・クラネルを忘れ、覚えているのは“フレイヤ・ファミリア”のベル・クラネルのことだけだった。以前の記憶を残しているのはベルとフレイヤ、彼女の幹部たち、そして都市の創設神・ウラノスと、フレイヤとの約定により真実を言い出せないヘスティアのみだった。フレイヤの目的はベルの精神的な籠絡であり、女神のもくろみは完遂に向け進んでいく。