ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかV 豊穣の女神篇のあらすじ一覧
ベルは、“フレイヤ・ファミリア”の眷族としての過酷な鍛錬と、優しき美の女神からの寵愛の日々を送り、次第になじみつつあった。だが、ベル以外の“世界がねじ曲がる”以前の記憶のある者たちは、現状を黙って見過ごしているわけではなかった。ヘスティアはフレイヤの魅了の権能を弾いたであろうウラノスに接触する。辛くも都市から逃れ、フレイヤの魅了による記憶改ざんを避けることができたアスフィとリューもまた、行動を開始する。
他ならぬ女神フレイヤの魅了の権能によって、迷宮都市は“ねじ曲げられた”。都市の人々は“ヘスティア・ファミリア”のベル・クラネルを忘れ、覚えているのは“フレイヤ・ファミリア”のベル・クラネルのことだけだった。以前の記憶を残しているのはベルとフレイヤ、彼女の幹部たち、そして都市の創設神・ウラノスと、フレイヤとの約定により真実を言い出せないヘスティアのみだった。フレイヤの目的はベルの精神的な籠絡であり、女神のもくろみは完遂に向け進んでいく。
女神祭当日、そしてシルとのデート本番。「私をさらってください」という一言で、二人のデートは逃走劇に一転する。ヘスティア、アイズ、豊穣の女主人の店員、そしてどういう訳か“フレイヤ・ファミリア”の眷族たちが二人を追う。なんとか追手の追跡を逃れ、ベルとシルは“聖フルランド大精堂”にたどり着く。そこは古代の英雄譚“水と光のフルランド”ゆかりの場所だった。英雄と精霊の悲恋の物語が紡がれた地で、二人はデートを再開する。
ベルはシルからの恋文で女神祭デートに誘われる。常日頃とは異なる雰囲気に戸惑っていたところを“フレイヤ・ファミリア”の幹部、ヘディン・セルランドに拉致されてしまう。ヘディンの目的は“シルを喜ばせる”ために、ベルの対女性能力(モテ力)を引き上げることだった。訳が分からないまま、ベルは過酷な特訓へと引き込まれてしまう。一方、豊穣の女主人では、シルとベルのデートが気になって仕方ないリューが、己の取るべき行動に葛藤していた。