NNNドキュメント’24の放送内容
四国の小さな港町の高校に、全国唯一の“水族館部”がある。学校の中を泳ぐ2000匹の魚たちは毎月第3土曜日に一般公開され、多くの客で賑わっている。目玉は高校生と魚がつくり出す世界初のハマチショー。豪雨災害やコロナ禍など、多くの危機を乗り越えてきた魚好きの高校生が小さな町に元気を取り戻す姿を追う。
日本の鉄道史上最悪といわれるJR福知山線脱線衝突事故。乗客106人と運転士が死亡、負傷者560人以上の大惨事となった。事故で二人の家族を亡くし、娘が重体となった遺族の男性は、事故後、私憤を抑え、加害企業・JR西日本に向き合い「安全」理念の構築に携わった。乗り物の安全を求め続ける遺族の信念に迫る。
東日本大震災の津波で娘が行方不明となり、福島・大熊町で捜索を続ける一人の男性。原発事故で立ち入りが制限される中、懸命に捜索を続け5年9カ月後に骨の一部が見つかる。しかし、国や東京電力への怒り、後悔が彼を苦しめる。悲しみを繰り返してはいけないと各地で防災を訴える伝承活動を開始した男性に迫る。
昨年、H3ロケット打ち上げが失敗に終わり、約280億円の貴重な衛星もろとも失った。その1年後の今年2月、見事打ち上げに成功した。国の威信をかけた巨大プロジェクトの舞台裏に取材班は7年間密着。JAXA責任者は打ち上げ成功後の会見で「失敗が技術者を強くする」と語り、H3ロケット打ち上げ成功までの軌跡を追う。