わんだふるぷりきゅあ!のあらすじ一覧
こむぎやいろはたちは、町長から「街のみんなに配るアニマルカレンダーに使う写真を撮ってほしい」という依頼を受けたまゆの父・貴行のため、アニマルタウンを案内する。公園のペットフリーエリアでは、たくさんのイヌが飼い主と遊び回っていた。その様子がよく見えるベンチにやってきたまゆは、貴行のアドバイスを受けてユキを撮り始め、貴行は楽しそうな二人の姿をカメラに収める。アニマルタウンのさまざまな所を訪ね、撮影を終えた貴行は、「この街では人と動物が支え合っている」と感心する。貴行が去ったあと、写真のデータを見ながら、お気に入りの写真選びに盛り上がるこむぎたちだったが、そこにトラメが現れる。
ユキは、アニマルタウンの演劇祭で上演する劇に出演してほしいと再び演劇部の狐崎と狸原に勧誘される。わんにゃん中の演劇部はコンクールで優勝するほどの実績があるが、やはりユキは引き受けない。そこに烏丸が現れ、古い文献を悟に見せる。それは150年ほど前に書かれた日記で、スバルという人がオオカミと仲良くなり、交流する様子が記されていた。日記からインスピレーションを受けた狐崎は、新しい劇のシナリオを書こうと、教室から駆け出していく。翌日、狐崎はひと晩で書き上げた新しい劇のシナリオを持ってくる。オオカミと人の友情を描いたファンタジー冒険活劇だったが、今から新しい劇を準備するには時間も人手も足りなかった。
「ガオウがいるかもしれない」という悟の意見を聞き、こむぎたちは遠吠神社にやってくる。境内には誰も見当たらないが、こむぎとニコはにおいや気配でガオウが最近までここにいたことを感じとる。人の姿になったニコは、意識を集中してガオウの気配をたどろうとする。しかしまだ不安定なニコの力が暴走し、強烈な光と共にいろははイヌに、まゆはネコの姿に変わってしまう。回復するにはニコニコパワーの源である、みんなの笑顔がたくさん必要だという。山を降り、海浜公園にやってきたこむぎたちは、「せっかくだから」と今の姿のままで遊びまわることに。
ハロウィーンの仮装をした人や動物たちがアニマルタウンを行き交う中、こむぎといろはも家で菓子を配る。ユキやまゆ、クラスメートたちもやってきてにぎわう中、こむぎはオオカミの格好をした人を見かけ、追いかけていく。こむぎは“オオカミさん”に、自分もオオカミの仮装をしていることをうれしそうに伝える。しかしオオカミさんは言葉少なに返事をするだけで、足早に歩いていく。さらに追いかけようとするこむぎだったが、やがて疲れてイヌの姿に戻ってしまう。こむぎは“オオカミさん”に川のそばに連れてきてもらい、水を飲んで落ち着く。
ある日、こむぎがドッグランで遊んでいると、動物病院を訪れていた結城という女性が「マロンちゃん」と声を掛けてくる。結城は、飼い主が病気やけがで飼えなくなってしまった動物を預かるボランティア活動をしており、こむぎが2年前に行方不明になった「マロンちゃん」にそっくりだという。結城が持っていた写真には、こむぎと同じ後頭部にハートの模様がある子イヌが写っていた。結城の話を聞いたいろはは、「前の家族に会いに行こう」とこむぎに呼び掛ける。次の日、こむぎたちがやってきたのは、自然豊かな老人ホームだった。付き添ってくれたユキとまゆたちに励まされ、こむぎといろはは広場に向かう。
デートの約束をしたいろはと悟は、鏡石の前で待ち合わせる。こむぎを連れたいろはと、大福を連れた悟を見て、通り掛かったユキとまゆは驚くが、そこにメエメエとニコも現れる。こむぎはユキとまゆに、大福はメエメエとニコに預かってもらい、いろはと悟は二人きりになるが、悟を独り占めされるのを心配したメエメエはこっそりあとをつけていく。互いに緊張で会話もぎこちなかったいろはと悟だが、海浜公園でポメラニアンのポンを連れたえまと再会したり、ショッピングモールを歩くうちに落ち着いていき、水族館にやってくる頃には、いつもと変わらない会話ができるようになる。
意を決していろはに気持ちを伝える悟だったが、いろはは驚きのあまり固まってしまい、「バイバイ」と走り去ってしまう。自宅に帰ってきたいろはは、家まで追い掛けてきてくれたまゆから「悟はずっといろはのことが好きだった」と聞かされ、さらに驚く。一方、悟も家に戻り、ニコに通訳してもらいながら、大福にもずっといろはへの気持ちに気づかれていたことを知って顔を赤らめるが、本音をぶつける大切さを聞かされ、励まされる。みんな寝静まった夜、いろははプリキュアになってからのやりとりを思い出しながら、悟の“特別な気持ち”に考えを巡らせる。
ある日、悟は学校で女子生徒に告白される姿を偶然、ユキとまゆに見られてしまう。告白を断ったあと、「いろはに気持ちを伝えないの?」と聞いてきた二人に、「いろはを困らせたくないから」と悟は答える。しかしその日の放課後、急いでこむぎと帰ろうとするいろはから「ケイジくんが家にくる」と聞かされる。格好良くて頭も良く、頑張りやさんで足が速い、とケイジの魅力を並べて「大好きなんだ!」と言ういろはにショックを受ける悟だったが、「みんなも来て」と誘われ、みんなでいろはの家に来てしまう。ドッグランから聞こえるケイジらしき男性と楽しげに話すいろはの声に、悟たちは柵の隙間からこっそりとその様子をうかがおうとする。
ユキがまゆと遊んでいると、まゆの父・貴行が久しぶりに家に帰ってくる。アニマルタウンで開催される写真展の準備のためだった。写真展が始まり、ギャラリーで受付の手伝いをしていたまゆの元にこむぎやいろはたちがやってくるが、ユキは姿を見せない。こっそりとギャラリーを訪れ、まゆが貴行やこむぎたちと楽しそうにしている様子を見て安心したユキは、せっかくだから普段やらないことをやろうと、人の姿のまま街中に出掛けることに。カフェに入ったり映画を見たりしたあと、公園のベンチで休んでいると、子ネコの鳴き声が聞こえてくる。ユキはカラスに襲われそうになっていた迷子の子ネコを助ける。
いろはの家では、ドッグトレーナーの犬束が連れてきたウィットが剛にトリミングしてもらっていた。外のドッグランではたくさんの犬たちが遊びまわっており、その中にはトリミングを待つシーズーのモカもいた。高くて優しい“スマイルボイス”でモカを呼ぶ剛だったが、モカはおもちゃや他の犬に夢中でドッグランから出ようとしない。やがて剛はこむぎと一緒にモカと遊び始める。そんな中、大福を連れた悟もいろはの家を訪れ、先に来ていたユキ、まゆと一緒に、いろはの部屋に上がり込む。そこでいろはは、剛がトリマーになったきっかけを母の陽子に聞く。剛は出会ったときからトリマーを目指していた、と陽子は話す。
いろはは、アニマルタウンの動物園“ふれあいパーク”にこむぎを連れて行ってあげたことがないと気づき、みんなと出掛けることに。ふれあいパークには、いろはが幼い頃からずっと仲良くしている“推しアニマル”がいた。普通の動物園とは違い、動物たちが間近に歩き回っていることに驚くみんなを、いろはは案内する。まゆがおそるおそる大蛇と触れ合ったり、悟が小さな男の子にウサギの抱き方を教えてあげたりした後、サファリゾーンにやってきたこむぎたちは、ゾウの群れに出会う。いろはが幼い頃から仲良くしているおばあちゃんゾウの“さくら”もその中にいた。
まゆはユキの様子を写真や動画に収める。「まゆの撮ったユキはいつもよりかわいい」というすみれは、「ユキの写真をキュアスタにアップしない?」と提案する。悩むまゆだったが、ユキも「被写体は私よ」と背中を押す。投稿はすぐに街中のうわさになり、プリティホリックにもユキを目当てにやってくる客が増える。そんな中、まゆが転校してくる前の友達だった知覧友真も投稿を目にする。ある日、友真は飼っているチンチラを診てもらうため、母と一緒にいろはの家の動物病院を訪れる。友真はまゆといろはが知り合いだと知ると、まゆに会いに行くことに。プリティホリックにやってきた友真は、テラスにまゆの姿を見つけ、声を掛けようとする。
夜、ニコはメエメエに鏡石は「人間となかよく暮らしたい」という動物たちの願いをかなえるため、ニコが与えたニコダイヤのかけらだと明かす。一方で、ニコはプリキュアが狼たちをしずめることができなければ、その力を返してもらい、自分がガオウに立ち向かうつもりだと打ち明ける。そして、夜が明けてもガオガオーンたちは暴れまわり、アニマルタウンには外出禁止令が出されていた。トラメとザクロから、狼について聞かされたいろは落ち込み、こむぎが寄り添う。そこに、悟から「ガオガオーンたちが街の中心部に向かっている」と知らされる。
ある日の早朝、物音で目をさましたこむぎは、ニコの卵にヒビが入っているのを見つける。ユキとまゆ、悟と共に卵をドッグランに移し見守っていると、メエメエも大慌てで駆け付ける。やがてまばゆい光とともに卵が割れ、ニコが現れる。意外にも軽い口調で話すニコは、こむぎたちがプリキュアだと知って驚くが、いろはの言葉を聞き、ひとまずニコガーデンに戻ることに。アニマルたちに笑顔で迎えられたニコは、こむぎたちにニコガーデンに異変があったときのことを話し始める。アニマルたちをガルガルに変えたのは、「ガオウ」というかつて狼の群れを率いていたリーダーだという。そんななか、ニコはガオウの波動を察知する。
夏休みのある日、こむぎたちはクラスメートの大熊の家でもある大熊牧場を訪れる。トランクからメエメエも現れ、一緒に楽しもうとするが、やってきた大熊に群れからはぐれた羊だと思われ、連れ去られてしまう。その後、こむぎたちは牛舎で乳搾り体験をし、とれたての牛乳で作ったアイスのおいしさに驚く。さまざまな動物と触れ合ったこむぎたちは、シープドッグショーを見ることに。そこにはメエメエの姿もあり、メエメエはなんとか羊小屋から脱出する。大変な目にあったとこむぎたちに話すメエメエだったが、ニコの卵が楽しそうに反応する様子を見て気を取り直す。しかしそのとき、牧場にガルガルが現れる。
部屋でユキとまゆのが過ごしていると、こむぎといろはが「ツチノコを探しに行こう!」と訪ねてくる。この日、街では「ツチノコ大捜索大会」が開催されており、会場の山の入口では屋台が立ち並ぶなど、祭りのような雰囲気だった。大会が始まると、悟は音、こむぎはにおいからツチノコを探そうとするが手掛かりはつかめない。昼になり、捜索を中断し、みんなで昼ご飯を食べていると、メエメエがニコの卵の様子を見にやってくる。そんな中、メエメエは持っていた卵を落っことしてしまい、斜面を転がった卵は穴に落ちてしまう。なんとか取り戻そうとするメエメエだったが、その穴の奥にあったのはガルガルの卵だった。
朝、散歩に出掛けるこむぎといろはだったが、夏の暑さで足取りが重い。同じ頃、買い物に出掛けたユキとまゆも暑さでバテていた。ちょうど4人が出会い、体力の限界を迎えたところで、誰かがいろはとまゆに水を掛けてくれる。それは、打ち水をしていた悟だった。こむぎたちは悟の家に上がりこみ、冷房の効いた部屋で元気を取り戻す。悟がごちそうしてくれた昼ご飯を食べたあと、悟の家を出ようとするこむぎたちだったが、そのとき街にガルガルが現れる。すぐに変身して立ち向かうワンダフルたちだったが、暑さのせいでいつもの力が出せなかった。
こむぎたちは夏休みの自由研究に取り組むため、アニマルタウンの入り江にやってくる。研究課題はウミガメの観察で、アニマルタウンのビーチはウミガメの産卵地だった。しかし、ウミガメが卵を産むのは夜だと悟が解説すると、いろはは「せっかく海に来たのなら遊ぼう」と言い出し、こむぎと一緒に服の下に着込んでいた水着姿になって海へ駆け出していく。さらに、まゆもユキの分まで水着を用意しており、みんなで海辺で遊ぶことに。だが、思い思いに海を楽しんだあと、昼ご飯にサンドイッチを食べるこむぎたちの元に、ウミガメ型のガルガルが現れる。
キラリンスワンを助けたことで、ニコガーデンには9名のキラリンアニマルが全て戻ってくる。ニコダイヤにも輝きが戻り、その光が広がってニコガーデンも本来の姿を取り戻す。そんな中、ひときわ大きな輝きと共に、ツノのついた卵が現れる。そのツノを見たメエメエたちは、ニコガーデンの創造したニコの卵だとざわめく。その日の夜中、眠っていたいろはは、突然のまぶしい光で目を覚ます。気づくと、布団の上にはニコの卵が乗っていた。急いでニコガーデンのメエメエの元に駆け付けると、驚いたメエメエは卵を動けないよう柵のあるベッドの上に固定するが、翌朝、卵は再びいろはの布団の上に現れる。