小市民シリーズ

【最終回】溶けてゆく夏期限定トロピカルパフェを挟み、小鳩と小佐内は向かい合う。この夏の出来事に関して小佐内を問い詰める小鳩に対し、小佐内もまた、楽しげに推理をする小鳩について考えていたことを語り出す。

• 梅田修一朗
• 羊宮妃那
• 古川慎

誘拐事件が解決して数日後、小鳩と小佐内は“小佐内スイーツセレクション・夏”で最後に残った夏期限定トロピカルパフェを食べにくる。小鳩はパフェの価格と大きさに圧倒されつつ、刺激的だった夏休みを振り返る。まずは先日謎解きをしたバーガーショップに、そもそもなぜ堂島がいたのかについて考える。

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りんごあめを買いに行く約束をしていた小鳩は、一緒に出掛けるため小佐内のマンションを訪れる。だがそこで、小佐内が誘拐されたことを知る。状況がつかめないままマンションを出てすぐ、その小佐内からスマホにメッセージが届く。そこには、買ってきてほしいスイーツと店名が記されていた。小鳩は堂島に電話を掛け、小佐内を探す手助けを依頼する。

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小鳩は、小佐内とスイーツを食べると約束した時間より早く着いてしまう、そこで、近くのバーガーショップに入ると、店内にいた堂島に声をかけられる。堂島は不穏なうわさのある高校生グループを見張っていた。その経緯を小鳩に話しているとグループに動きがあり、堂島はメモを残して店を出ていってしまう。小鳩がそのメモを手に取り、見てみると書かれていたのは「半」という文字だけだった。

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夏祭りの縁日で、小鳩は浴衣姿の小佐内と出会う。しばらく縁日を散策したのち、別れ際に小佐内から夏休みの予定を聞かれる。特にないと答えた小鳩だったが、ある予感がしていた。その翌日、突然小佐内が小鳩の家にやって来て、街のスイーツ店を記した地図を渡してくる。それが“小佐内スイーツセレクション・夏”のはじまりだった。

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新聞部にアンケートを届けた小鳩は、部長の堂島から謎解きを頼まれる。学校近くにできたドイツパンの店の揚げパンを購入し、その中でマスタード入りのものを食べた部員が取材記事を書くことになっていた。だが部員はみな、自分が食べたものはマスタード入りではないと答えたらしい。内心興味をそそられた小鳩は、つい推理を始める。

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小佐内の自転車が盗まれ、路上に捨てられるという事件が発生する。小佐内が犯人に復しゅうを企んでいることを知った小鳩は、堂島にも用心棒を頼むことに。しかし、事情をよく知らぬ堂島はどうにも納得ができない。そこで小鳩は一連の出来事についての推理を堂島に話す。

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中間テストがあった日の放課後、小鳩は小佐内に呼び出され、ケーキバイキングができる洋菓子店を訪れる。テスト中にロッカーにあった花瓶が割れたことが原因で、小佐内は思い出しかけていた答えを忘れてしまっていた。やけ食いをする小佐内からその話を聞いた小鳩は、学校に忘れたスマホを取りに行ったついでに、教室内を調べ始める。

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日曜日、堂島健吾の家に招かれた小鳩と小佐内は、堂島がこだわりの方法で作ったココアを振る舞われる。堂島は小佐内不在のタイミングで、小鳩の性格が変化した理由を尋ねる。答えをはぐらかして席を立った小鳩だが、今度は台所にいた堂島の姉・知里の謎解きに引き込まれてしまう。堂島がココアを作った方法とシンクの状況が、どう考えても矛盾しているらしい。

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平穏で慎ましい小市民を目指すという約束をした小鳩常悟朗と小佐内ゆきは、無事同じ高校に入学する。ところが、小佐内からいちごタルトを買いに行こうと誘われた4月のある日、小鳩は校内で盗まれたというポシェットの捜索に駆り出されてしまう。

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