Ubel Blatt〜ユーベルブラット〜のあらすじ
【最終回】ケインツェルは浮遊城へ現れたイクフェスと一騎打ちに。イクフェスはグレン侯の命で“英雄殺しの逆賊”を討ち果たすことで、奴隷騎士の身分からの解放を願う。打ち合ってすぐ、ケインツェルは同じ流派の使い手だと悟る。その剣術はケインツェルに勝るとも劣らず、飛び抜けた才能にケインツェルは感心する。イクフェスもまた、ケインツェルが唯一無二の使い手と感じ、一撃必殺の奥義“黒翼”を見せてほしいという。刃匠(ブラットマイスター)の称号を継ぐため“黒翼”を体得する必要があった。自ら練りあげた未完成の黒翼を放ち、ケインツェルに傷を負わせる。トドメを刺しにきたイクフェスに、ついにケインツェルは“黒翼”を放つ。
空からバレスター砲台伯の乗る巨大な浮遊城が姿を現す。魔導兵器の強力な砲撃によって、バレスターは敵味方構わず地上を焼き払う。妖精の血の力で復活したアトと共に、ケインツェルは降下してくる飛竜部隊を迎え撃つ。地上を守る彼らの壮絶な活躍に、街の民衆たちはケインツェルを“英雄”と呼びだし、歓喜する。街の民衆が援護を始め、ケインツェルは反撃に転じ、アトと共に飛竜で浮遊城へ向かう。そしてバレスターがどさくさにかすめ取ろうとしていたグレン侯の新造飛竜母艦を、エルサリアたちが先んじて掌握し、浮遊城と砲撃戦を始める。ケインツェルはその隙に浮遊城に接近し、飛び込む。そして城を捨て脱出しようとするバレスターを追う。
ケインツェルの窮地を救ったアトは、砲台伯軍が放った投石によって深手を負う。ケインツェルはアトの命を救うため、最後の手段として妖精の血を分け与える。砲台伯軍が一方的に街を踏みにじっていく中、“七英雄”であるはずの砲台伯の残忍な攻撃に、エルサリアは自らの正義と立場の板挟みとなる。そこで、ケインツェルはたった一人“英雄殺しの逆賊”と名乗って矢面に立ち、砲台伯軍を押し返す。それを皮切りに、街の民兵や自警団も一斉に砲台伯の軍に抵抗し始め、戦場の空気が一変する。エルサリアたちも民衆を救うため加勢し、砲台伯軍はばらばらになって逃げていく。しかし、形勢逆転の流れを断ち切るように、空から魔導兵器の光が降り注ぐ。
剣聖・ルディフトの開いた“剣の館”で鍛錬するグレン侯の元に、若き奴隷騎士・イクフェスが呼び出される。“裏切りの槍”アシェリートが継いだため、今や地に落ちた称号・刃匠(ブラットマイスター)を復活させるといわれる最強の剣士イクフェスに、グレンから直々に“英雄殺し”の討伐が命じられる。 自由都市ユラス・アプラスでは、エルサリアたちとケインツェルが戦いを繰り広げる。ケインツェルを助けるため戦いに加わるアトだが、彼に認められようとするあまり浮ついた戦いをして負傷してしまう。ピーピやアルテアに救助されるも、ケインツェルはアトを未熟者と切り捨てる。翌朝、ケインツェルは一人でエルサリアたちと相対する。
シュテムヴェレヒ方伯を葬った“英雄殺し”の次なる標的と目されたバレスター砲台伯は、疑心に駆られ狂いだしていた。一方、砲台伯領内の自由都市ユラス・アプラスにひそかに潜入していたケインツェルは、謎めいた若騎士・イクフェスとすれ違う。 バレスター砲台伯は“英雄殺し”を探す名目で、己の意のままにならないユラス・アプラスを制圧するべく軍を派遣する。そんな中、グレン侯が率いる七槍騎士団の中でも、とくに優れた四騎士が“英雄殺し”ケインツェルの追手として差し向けられていた。砲台伯軍に街を包囲されて身動きが取れないケインツェルは、ついに四騎士の筆頭であり名門貴族の女騎士・エルサリアに発見されてしまう。
































