鋼鉄神ジーグのあらすじ一覧
防衛軍の残存兵力たちがビルドステーションに集結するが、剣児と宙は銅鐸がない。ジーグになれない中、唯一残る妃魅禍に対抗し得る手段は、銅鐸の真理にもっとも近いと思われる剣児とつばきが、真の意味で銅鐸と共鳴を果たすことだった。一方、美和は月面に潜む敵の本拠・ラングーンへの突入を命じるが、妃魅禍は二つの銅鐸の力を使い儀式を行っていた。そして、ハニワ幻神軍団との全面対決の火ぶたが切って落とされ、剣児らはビルドエンジェルの協力を受けながらラングーンに突入する。
つばきと宙を救出するが、鏡が阿蘇に散る。一方、二つの銅鐸のパワーを得た妃魅禍はついにゾーンを消滅させ、結界の呪縛から解き放たれる。そこで、九州全域に大空爆を行い、八岐之大蛇でどこかへと消える。そんな中、つばきの感覚や収集したデータは、月にまん延する怪しきオーラを感知し、剣児らはがれきとなったビルドベースから月をにらむ。そして、遷次郎はビルドステーションの大利博士と連絡をつけ、全ての残存兵力を率い、ビルドシャトルで宇宙に飛び立っていく。
ジーグは、捕まったビッグシューターを破瑠覇と共に追う。そして、阿蘇でこれまで見たこともない数のハニワ幻神の軍団がジーグらを待ち構えていた。つばきと鏡を救うため、必死で戦う剣児に対して、ジーグの追撃を予想していた壱鬼馬は、邪魔大王国の奥義・万象羅偶を発動させる。倒したハニワ幻神の残骸が集まり、超巨大ハニワ幻神となってジーグの前に立ちふさがる。だがその時、破瑠覇と感応した剣児のジーグは破瑠覇にスルーインし、バルバ・ジーグとなる。さらなる力を得たくジーグは、万象羅偶を打ち砕く。その後、祭壇に飛び込んだ剣児が見たのは、妃魅禍のより代になっているつばきのつばきの姿だった。
壱鬼馬(イキマ)、壬魔使(ミマソ)、阿磨疎(アマソ)は、ハニワ幻神・玄武羅(げぶら)でビルドベースに全面攻撃を敢行する。一方、ビルドベースはこのまま玄武羅の接近を許せば、ビルドベースが壊滅的なダメージを受けてしまうと、防御力の高い玄武羅に手を焼いていた。ジーグたちが攻防戦に苦戦している中、つばきの能力に気がついた妃魅禍は、その能力を利用して、宙(ひろし)のジーグヘッドから銅鐸を取り出そうとつばきに狙いをつける。ビルドベース総攻撃はおとりだったと気付き、ジーグはアースパーツで玄武羅を砕く。だがその時、つばきのビッグシューターは無数の火焔偶(かえんぐう)に取り囲まれてしまう。
高千穂で発見されたのは首のない宙のジーグだった。コクーン化したジーグヘッドは壱鬼馬(イキマ)が八岐之大蛇に持ち帰っていた。ジーグヘッドから銅鐸を取り出そうとする妃魅禍(ヒミカ)だが、取り出せない。壱鬼馬はもう一つの銅鐸が手に入れば二つの銅鐸の共鳴により取り出せるに違いないと考え、ハニワ幻神・徒鼻羅(とびら)で剣児のジーグの銅鐸を狙う。剣児は空を高速で飛行する徒鼻羅にほんろうされる。ギガシューターにスカイパーツを詰めるが、あまりにも速い敵の動きに換装ポイントが定まらないでいた。
50年前の最終決戦の日から謎のエネルギーが滞留し、高千穂周辺は最も濃度が濃い。美和もその場所の調査が重要であると感じていたが、常識をはるかに上回る高重圧反応に調査隊を差し向けることをためらっていた。そんな時、遷次郎の元に妻の菊江と娘のまゆみが訪れる。ゾーンの中の九州で生きていた二人に宙のことを聞かれるが、遷次郎は答えられない。宙がいる可能性の最も高いのも高千穂の峰だった。高千穂の高重圧反応が突然収まり、美和は調査を決断する。そして、霧にかすむ高千穂の火口で剣児たちは“あるもの”を見る。
つばきはこの先、剣児の気合だけの戦いでは危険だと感じ、もっとジーグを理解させ、無理のない戦闘をさせようと個人授業を始める。しかし、剣児は机に座るとすぐに居眠りをする始末だった。困っているつばきに、「剣児をその気にさせるならいい方法がある」と身堂たちが持ち掛ける。柳生は「剣児が特訓をクリアしたら褒美をやる」と言い、その気にさせる。剣児は下心から、がぜん、やる気を出す。そこに、邪魔大王国の阿磨疎(アマソ)と壬魔使(ミマシ)がハニワ幻神・魔可羅(まから)を率い出現する。
ハニワ幻神・罵玖羅(ばくら)との戦いから戻った剣児たちは、ビルドベースの食堂でくつろいでいた。だが、剣児たちは不意に奇妙な感覚にとらわれる。まるで夢を見ているかのように、剣児とつばきは幼い日の思い出の中に入っていく。鏡も不思議な古代の幻影を見ていた。柳生も早乙女も身堂も、いつしか不思議な日常の中にとらわれ違和感を覚え始める。戦闘に出た者だけが、知らず知らずのうちに奇妙な世界に引き込まれていた。繰り返す日常に何かが違うと気付いた剣児は、その世界からの脱出を試みる。
ビルドベースではゾーン内の現状の把握と、設備の復旧を急いでいた。見守るしかない剣児は雷鋼馬で偵察に出掛ける。珠城司令と司馬遷次郎はデータ収集のため、ゾーン内にあった旧ビルドベースの調査を敢行する。旧ビルドベースを訪れた珠城司令と遷次郎は、ゾーンの中が時間が止まっていたかのように50年前と全く変わっていないことを知る。一方、剣児は妃魅禍配下の黄泉軍兵に抵抗を続ける自衛隊員たちに会う。そこに、海中からハニワ幻神・加治羅(かじら)が迫る。