俺は全てを【パリイ】する〜逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい〜のあらすじ
【最終回】戦いが終わり、クレイス王国では復興が進む中、ノールはがれきの撤去に勤しんでいた。彼の脳裏には少年だった日々がよみがえる。才能がないと言われながらも、諦めずに努力を重ねたこと。そして、教官だった“六聖”の教え。再び冒険者になる夢を胸に、ノールはがれきへ“黒い剣”を振るう。その姿は新たな冒険の日々への希望が込められているようだった。
クレイス王国はノールの活躍により窮地を脱する。しかし魔導皇国の皇帝・デリダス三世は逃走、帰還しつつあった。ノールたちは“厄災の魔竜”の力を借り、デリダスを追う。皇国との国境にある要塞群をイネスの力で突破し、一行は皇都を目指す。クレイス王国が誇る規格外の力を持つ最強の面々、そして何より底知れぬ力を秘めたノールと共に、クレイス王国の未来を懸けた戦いに挑む。
クレイス王国と不可侵条約を結んでいたはずの魔導皇国の大軍勢が、ついに侵攻を始める。圧倒的不利な状況の中、ノールはリーンたちの脱出のために、一人で皇国軍に立ち向かう。皇国軍を弾き飛ばし、魔力砲“光の槍(ブリューナク)”すら次々とノールは“パリイ”していく。“黒い剣”を振るい続けるノールの姿に、魔導皇国の皇帝・デリダス3世はある強烈な違和感を抱く。
王都の空に“厄災の魔竜”が現れる。クレイス王は立ち向かおうとするが、その時、ノールが魔竜の前に割って入る。ノールは圧倒的な力で魔竜の一撃を弾き返し、魔竜を相手に死闘を繰り広げ、攻撃をことごとく“パリイ”していく。魔竜は追い詰められ、かつてない敗北感を覚え混乱する。だが、対するノールもまた、決して物語の英雄のようには立ち回れずにいた。