魔法使いの約束のあらすじ
【最終回】謎の魔法使い・ノーヴァの計画によって、月を覆うほどの巨大な怪鳥・トビカゲリが姿を現わし、街にはよみがえった死者たちがあふれ出す。それぞれの思いや過去、“大いなる厄災”で負った奇妙な傷を背負う中、街や民衆を守るため、襲い来る強敵に打ち勝つため、自らの誇りのため、魔法使いたちは懸命に戦う。そんな彼らを、オズはただ見守ることしかできずにいた。
行方不明になっていたオーエンが、再び魔法舎に姿を現す。だが、彼の言動は普段とはまるで違う、純粋無垢な子供のようだった。一同が別人のようなオーエンに戸惑っていると、オーエンはニコラスの飛び降りに関してある重要な情報を口にする。そんな中、スノウとホワイトは近頃の異変にまつわる「あること」を思い出す。墓荒らしや“月蝕の館”の儀式跡など、これまでに起きた不可解なことと点と点がつながり始め、おぞましい計画の全容が浮かび上がってくる。晶たちは最悪の事態を防ぐため、ミスラに助力を求めることに。
北の魔法使い・オーエンが、ニコラスの飛び降り事件に関わっているかもしれない。その疑惑を皮切りに、人間たちの魔法使いに対する疑念が膨らみ、魔法使いたちは追われるようにして城を発つことに。憎しみを向けられたことは、特に若い魔法使いたちには応えたようで、まとまりかけた心はバラバラに。中には、やはり魔法舎を離れ、“大いなる厄災”までは各々別に過ごしたいという者までが出てくる。理解する者、引き止める者、それぞれのこれまでの生き方に思いをはせながら、晶はあることを決意する。
行方が分からなくなっていたクックロビンを探すため、西の魔法使いたちと共に“月蝕の館”を訪れた晶は、突如銀河のような不思議な空間に放り出されてしまう。みんなと引き離され、ひとりぼっちになった晶の手をつかんだのは、予想外の人物だった。一方、かねてより北の魔法使いに敵対心を抱いていたミチルは、ブラッドリーに対して不満を爆発させる。ミチルは、魔法使いが差別的な扱いを受けるのは、人間に迷惑をかけたり怖がらせたりする北の魔法使いの振る舞いのせいだと憤る
不在だった北の魔法使いたちを引き連れてオズがパーティー会場に現れ、ついに“賢者の魔法使い”が全員そろう。しかし、彼らは一筋縄ではいかない好戦的な魔法使いたちだった。さらに、アーサーの叔父であるヴィンセントは、“魔法科学”の力を誇示し、民衆にその力を見せつけようとする。しかしその動力となるマナ石は、魔法生物や魔法使いの骸だった。シャイロックやフィガロは、魔法科学が普及することで未来に起こりうる争いを危惧し、眉を寄せる。一方、シノはメイドの少女から不思議な話を聞き、調査に向かおうとしていた。































