BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-のあらすじ
更木剣八と涅マユリは、第四枝街から真世界城へと向かっていた。その道をふさぐのは、ペルニダ・パルンカジャスだった。不可解な未知の戦闘力を秘めたペルニダに対し、正攻法でねじ伏せようとする剣八だったが、刃をたたき込んでも決定打とはならずペルニダの能力を真っ向から受けることに。その戦いを冷静に分析しつつ、予想外の連続を前にマユリが感じるのは“喜び”だった。
ユーハバッハは霊王宮を塗りつぶすかのように、瀞霊廷から持ち上げた街を組み直し“真世界城”を創り上げる。衝撃を受けつつも、一護たちは城に向かい動き始めるが、そこにアスキン・ナックルヴァールが姿を見せる。片や、霊子で足場を作ることも難しい中で駆ける京楽たちだったが、待ち受けるのはリジェ・バロの“万物貫通”による狙撃だった。一人また一人と戦力を削られながらも、死神たちは歩みを止めず進んでいく。
体制を立て直し反撃に転じようとする死神たちだったが、あざ笑うかのように、瀞霊廷を覆っていた“見えざる帝国”の街並みが剥がれ持ち上がっていく。一方、一護はネリエルや過去熾烈な戦いを繰り広げたグリムジョー・ジャガージャックと再会する。そこに、完現術者の毒ケ峰リルカと雪緒・ハンス・フォラルルベルナも加わる。ユーハバッハに急襲を掛けるべく、一護たちは再び霊王宮へと向かう。
霊王を吸収したユーハバッハの体からあふれ出した“力の奔流”は、漆黒の濁流となって瀞霊廷を襲う。“奔流”は遮魂膜を覆い、大地を埋め尽くす。それらは巨大な眼球のような人型の群体であり、滅却師の敵である死神に牙をむく。護廷十三隊の隊士たちも応戦するが、止めどなく押し寄せる強大な力に次第にのみ込まれていく。窮地に陥った死神たちの前に現れたのは、元・五番隊隊長であり、破面を率いて死神と敵対した大逆の罪人である藍染惣右介だった。