悪役令嬢転生おじさんのあらすじ一覧
【最終回】優雅変換(エレガントチート)が原因でどんなせりふも優雅なものに自動変換されてしまい、グレイス=憲三郎は思うような演技ができない。その問題が解決できない上に、他の生徒会メンバーも満足に稽古ができないまま学園祭当日を迎えてしまう。本番が刻一刻と迫る中、グレイス=憲三郎とアンナは生徒会室で最後の稽古に臨む。すると他の生徒会メンバーもやって来ていた。そして開演の時を迎える。客席でグレイス=憲三郎の母親にして脚本の執筆者、ジャクリーヌ・オーヴェルヌも見守っていた。
生徒会は、学園祭の出し物として男女逆転の演劇を披露することに。グレイス=憲三郎から劇の主役に任命され張り切るアンナは、全て一人で準備を進めようとするが、無理がたたり倒れてしまう。見兼ねたグレイス=憲三郎は、演劇部に協力を依頼。すると演劇に関して豊富な知識を持つ1年生部員のフランセット・メルキュールが仲間に加わり、彼女のアドバイスで演目はとある劇に決定する。その劇の台本はグレイス=憲三郎にゆかりのある人物が書いたものだった。
アンナは夏休みを利用して故郷へ帰ってくる。さらに、グレイス=憲三郎も身分を隠してパン屋を営むアンナの実家を訪れる。するとアンナの母親はグレイス=憲三郎の所作や服の仕立てから正体を見抜き、チョココロネをごちそうする。時を同じくして、街の広場では獣人の男の子が木の上から降りられず、騒ぎとなっていた。駆け付けたグレイス=憲三郎やアンナが救出しようとするも、威力や有効範囲の関係から魔法が使えない状況に。その時、アンナの母親がチョココロネをヒントに考えたある作戦を二人に授ける。
夏休み中、グレイス=憲三郎や生徒会メンバーたちは、王立魔法学園の宝物庫を守る結界の点検と整備のために登校する。宝物庫に集まった一同は、さっそく点検を始めようとするがその矢先、キューブパズル型の魔道具、“試練の迷宮”が発動する。グレイス=憲三郎とアンナ以外が魔道具の中へ吸い込まれてしまう。助けを呼びに行こうとするグレイス=憲三郎たちだったが、宝物庫の周りには無数の扉や壁が浮いている不思議な空間が広がっていた。
ある日、グレイス=憲三郎はアンナや生徒会メンバーと共にお茶会を楽しんでいた。そのさなか、アンナが貴族の生活やテーブルマナーにまだまだ不慣れなことが判明する。そこで夏休みの間、アンナをオーヴェルヌ家に招き、貴族の生活を教えることに。そんな夏休みのある日、グレイス=憲三郎は夢の中で謎の光球に遭遇する。グレイス=憲三郎は光球に導かれるように歩いていく。翌朝、グレイス=憲三郎が目を覚ますとメイド姿のアンナがいた。
仕事で家を留守にしていたグレイス=憲三郎の父親、レオポルド・オーヴェルヌが2カ月ぶりに帰宅する。レオポルドは土産として小さな木馬をグレイス=憲三郎に渡す。しかしそれは、15歳となった娘に渡すにしては幼稚なものだったため、屋敷は微妙な空気になってしまう。後日、グレイス=憲三郎とアンナ、オーギュストとリシャールはマジックエキシビションへ出場する。まずはオーギュストとリシャールが高度な魔法を披露し、客席は大盛り上がり。そんな中、ついにグレイス=憲三郎とアンナの出番がやって来る。
グレイス=憲三郎とアンナはマジックエキシビションへ向けて、生徒会屈指の実力を誇るリシャール・ヴェルソーとオーギュスト・リオンの模擬演習を見学する。模擬演習後、アンナが試しに放った魔法によって崖が崩れると、中から骨の姿のモンスター、ドラゴンスケルトンが出現する。攻撃を仕掛けてきたドラゴンスケルトンに対して、リシャールとオーギュストが即座に反撃するものの、攻撃が通じず苦戦気味に。そこでグレイス=憲三郎は、二人の魔法陣にとある文字を書き込む。
グレイス=憲三郎は、従魔としてエンシェントドラゴンを召喚する。オリオンと名付けられ、炎と水、二つの属性を持つ特殊な従魔は一躍注目の的になる。学園長もオリオンに興味を示し、グレイス=憲三郎に学期末に行われる魔法模範演習、通称、マジックエキシビションへオリオンと共に出場するよう提案する。一方、現実世界では、部分的であれば乙女ゲームの世界に干渉し、父親の手助けができることに気がついた日菜子たちは、引き続きゲームを進めることにする。
憲三郎がグレイス=憲三郎に転生してから時が流れ、1カ月がたった。この日、王立魔法学園の新入生たちは、入学時にもらっていた卵から使い魔、従魔(ビースト)をふ化させる“召喚の儀”を行うことに。どんな従魔をふ化させるのか、グレイス=憲三郎は周囲の注目を集める。そんな中、卵からデフォルメサイズのグレイスと憲三郎が誕生し、さらに謎の魔法陣が出現する。何が起きているのか分からず一同が困惑する中、グレイス=憲三郎の耳に謎の声が聞こえる。それは現実世界の娘・屯田林日菜子の声だった。
グレイス=憲三郎とアンナはある日、生徒会の予算チェックをしていた。そのさなか、何度やっても計算が合わないアンナはグレイス=憲三郎に助けを求める。するとグレイス=憲三郎は、ひそかに制作を依頼していたそろばんを使い、アンナのピンチを解決しようとする。すると一連の出来事を見ていた生徒会長、ヴィルジール・ヴィエルジは、有能でありながら謙虚な彼女に胸の高鳴りを覚える。さらに、前世の経験を生かしたグレイス=憲三郎の言動は、他の生徒会メンバーの心もつかんでいく。
52歳の真面目な公務員、屯田林憲三郎。彼は交通事故で死んだはずだったが、なぜか乙女ゲーム“マジカル学園ラブ&ビースト”の世界に転生し、ゲームに登場する悪役令嬢、グレイス・オーヴェルヌとして生きていくことに。グレイス=憲三郎は公爵令嬢という前世と大きなギャップがある“転生先”に、持ち前の社会人スキルで早々に順応していく。そして転生したからには、本来のグレイスと同じように悪役令嬢としての役目を果たそうと決意する。そんな矢先、ついつい親目線の優しい発言をしてしまう。
























