勘違いの工房主〜英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話〜のあらすじ
【最終回】ファミルは、ヒルデガルドに「父を殺してください」と依頼する。戸惑うタイコーン辺境伯をリーゼが問い詰めると、ファミルが治療法のない老化病にかかっていること、これ以上老いないように不老の薬を作ろうとしたことなど、タイコーン辺境伯の思惑が明るみになる。いよいよ対決かと思われた矢先、ファミルが部屋に飛び込んでくる。驚く一同だったが、そこへ“スクリプター”と呼ばれる魔神王の配下が現れる。
ヒルデガルド救出作戦が進もうとする中、臨時の料理人として雇われたクルトが一足先にタイコーン辺境伯の城へ入ってしまう事態が発生。秘密裏に作戦を遂行したいユーリシアやリーゼはそっと祈るが、クルトはアクリの転移魔法にも助けられ、あっという間に監禁部屋の前までたどり着いてしまう。しかし、部屋の中にいたのはヒルデガルドではなく、老婆だった。老婆は「この部屋の真下に囚われているヒルデガルドを助けて」とクルトへ願う。
ユーリシアとクルトは領主町の祭りで、リーゼに続いて「実地調査(という名のデート)」に出掛ける。ところが、楽しいはずのデートはひょんなことから別の展開へと転がっていく。町のゴロツキが肉饅頭屋にケチをつけて始めたけんかをクルトが仲裁し、けがを負った店主の代わりに営業を手伝うことに。さらに、その日の午後に開かれる露店の料理大会にも、肉饅頭屋の娘・ルナと共に参加を決める。食材などもひっくり返され、全く用意のないところからクルトがある作戦を実行する。
クルトらの工房に、工房主として“リクト”と名乗る男がやってくる。それはリーゼが作り出した幻で実態はなかったのだが、クルトは気付かない。そんな中、ミミコから「アクリについての調査結果が出た」という知らせが入る。ミミコからの意外な報告内容に一同は戸惑うが、アクリとこれからも共に過ごすことを決める。一方、地下に捕らえたソルフレアはクルトとの対話を望む。“ヒルデガルド”をキーワードに、タイコーン辺境伯の不穏な動きが見え始める。
ユーリシアやクルトはとある依頼から山間の村を訪れる。家畜用の餌を作っているところにドラゴンが飛来する。「うちの田舎ではよくあること」とクルトは気にしないが、ユーリシアは殺気を感じ取り、警戒する。その瞬間、現れたのは魔族のソルフレアだった。ソルフレアは「子どもを渡して」とだけ告げ、ユーリシアたちに襲い掛かる。デーモンロードを倒したのがクルトたちだったことをソルフレアが知っていることに、ユーリシアは驚きつつも相対する。






























