青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ないのあらすじ一覧
麻衣は成人の日に報道陣の取材に応じ、自身が霧島透子ではないことを明言する。だが、「#夢見る」の影響は大きく、うわさを完全に消すことはできなかった。麻衣本人に、桜島麻衣が霧島透子だといううわさを否定させるというミニスカサンタとの約束を果たした咲太は、彼女とデートに出掛ける。デート当日、元町でショッピングをするミニスカサンタを認識する人は誰もいなかった。彼女に探りを入れる咲太だったが、高校時代から付き合っていた恋人として、意外な人物の名前が出てくる。
咲太は、「4月1日の音楽フェスで、麻衣が霧島透子の正体は自分だとカミングアウトする」という夢を見る。時を同じくして、複数の大手SNSで“#夢見る”の書き込みが殺到したことによるアクセス障害が発生する。“#夢見る”が世間を騒がせる中、古賀朋絵は麻衣が一日警察署長のイベント中に事故に遭い、意識不明の重体になる夢を見たと咲太に告げる。もう一つの可能性の世界の咲太からの「麻衣さんが危ない」というメッセージを思い出し、気がかりになる咲太の前に再びミニスカサンタが現れる。
咲太は、友人の福山拓海が見ていたミスコンのウェブサイト上にミニスカサンタの姿を見つける。しかし、彼女の写真の下には霧島透子ではなく、岩見沢寧々という別人の名前が記されていた。さらに霧島透子について探っていた咲太は、紗良から協力の申し出を受ける。思春期症候群によって、強くぶつかった相手の考えていることが分かる症状を発症していた紗良は、咲太が霧島透子を捜していることを知っていた。そして、クリスマスイブに行う新曲の生配信の場でミニスカサンタの心を読もうと提案する。
咲太は麻衣とのお泊りデートのはずのクリスマスイブに、アルバイト先の塾の生徒である姫路紗良とデートをする夢を見る。同じ夢を見た当の紗良は、自らが思春期症候群だと咲太に告げ、自分の思春期症候群を治さないでほしいと打ち明ける。そして紗良は、失恋後に思春期症候群になったことで、抱えていた不安が解消され、“モテる”毎日が楽しいのだという。咲太は紗良を諭すが、彼女は挑発するように「どうすれば、咲太せんせみたいに、人を好きになれますか?」と尋ねてくる。
「霧島透子を探せ。麻衣さんが危ない」という、郁実を通じてもう一つの可能性の世界の咲太から届けられたメッセージを読んで、咲太は霧島透子を名乗るミニスカサンタに連絡を試みる。数日後、ミニスカサンタから12月2日であれば会ってもいいと電話を受ける。その日は麻衣の誕生日だった。不本意にも麻衣との誕生日デートをキャンセルし、透子と対面した咲太は周囲から認識されていない透子の状況を思春期症候群ではないかと話し、彼女の様子を伺う。
郁実は、ポルターガイストのような現象に襲われる。思春期症候群かと心配する咲太に郁実は、これを治す方法は、郁実が咲太を忘れることだという。困惑する咲太に対し、郁実は咲太が“あの日”のことを思い出すのが先か、彼女が咲太のことを忘れるのが先か、という勝負を提案する。郁実の言葉の真意を考えていた咲太は、梓川花楓のアルバイトの様子を見に来ていたスクールカウンセラーの友部美和子から郁実の話を聞く。友部は、郁実が中学時代、咲太を救えなかったことを後悔して今でも引きずっているのではないかと明かす。
突然、ミニスカサンタが咲太の前に現れる。“霧島透子”を名乗る彼女は、みんなに思春期症候群をプレゼントして回っているのだという。そして、その視線の先には咲太の中学時代のクラスメートで、同じ大学の看護学科に通う赤城郁実がいた。咲太は郁実のことが気になっていたこともあり、友人に誘われた看護学科の女子生徒たちとの合コンに参加することに。その席で、SNSに書き込んだ夢が次々と正夢になるとうわさの“#夢見る”の話を聞く。
空気を読んでファッションも女子学生たちに合わせる卯月は、グループに溶け込む。普段と違う様子に、咲太は彼女の思春期症候群を疑う。話題のCMへの起用やバラエティー番組での活躍で、卯月の人気は高まっていく一方、ライブのリハーサルでは調子が出ず、メンバーに対しても心を閉ざしてしまう。そんな中、咲太は大学の最寄り駅で電車から降りる素振りを見せない卯月を見かける。思わず隣の車両に飛び乗った咲太は、彼女を追いかけることに。
梓川咲太は、大学に入学して半年がたった。高校時代からの友人や恋人の桜島麻衣に加え、新たな出会いも得て穏やかなキャンパスライフを過ごしていた。10月のある日、咲太は同じ大学に通う麻衣の妹・豊浜のどかから相談を受ける。のどかは、所属するアイドルグループ・スイートバレットのリーダーである広川卯月のソロオファーが増えており、グループとしての今後を心配していた。翌日、授業にやって来た卯月の様子に、咲太は違和感を覚える。


























