勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる 〜この白魔導師が規格外すぎる〜のあらすじ一覧
【最終回】飛行船から脱出したロイドらだが、怪物となったグリストが追って来る。ロイドは継承者以外が用いると命を落とすと堅く禁じられた古代魔法を応用する。危機を察知して現れたマーリンの制止を振り切り、ありったけの魔力を注ぎ込んでクレアの魔法の力を強化、怪物化したグリストを倒す。だが、安堵したその時、頭上に“世界の理の境目”が開き、ロイドは異空間にのみ込まれてしまう。
魔王の右腕と呼ばれた軍師ミシュルの飛行船が飛来し、クレアは空へ連れ去られる。一行はセリオンの力を借りて追いかけることに。そしてロイドがグリストの弱点を見抜き、倒す寸前まで追い詰める。その後、クレアを救出したものの檻から解き放たれたモンスター群に囲まれてしまい、進退極まる。それを鎮めるためにクレアが使った古代魔法の力は、前魔王の魔力を呼び覚まし、グリストをおぞましい怪物へと変貌させる。
ロイドらは、決意も新たに王都へと向かう。後少しで王都に到着するところで、魔族のわなにはまって魔王軍四天王の一人・グリストとその魔導兵部隊の待ち伏せる街へ誘い込まれてしまう。クレアを守って戦うロイドらだが、グリストには攻撃が通じないため追い込まれる。危機一髪のピンチに陥るロイドらの前に駆け付けたのは、クレアの幼なじみでもある氷晶の勇者・セリオンだった。
ロイドらは、温泉の街で鍛錬に励む。自らの伸び代に悩んでいたクロスはDランク冒険者のリンと出会い、彼の依頼を手伝うことに。一方、横暴な女貴族たちに絡まれていたユイは謎の女性リリスに救われ、その強さに感銘を受ける。するとリリスは、「稽古しない?」とユイに挑発的な笑みを返す。そして支援魔法のさらなる改善に取り組むロイドは、クレアに古代魔法のことを尋ねる。
獣人のクレアは、隣国フォレス帝国の第二皇女だった。魔族は彼女の“古代魔法”を狙っていることを知ったロイドらは、帝国からの迎えが来るという王都までクレアを護衛することに。そして温泉の街へたどり着いた一行は、ロイドの提案でここに留まり、魔族に備え万全の準備を整える。温泉を満喫する一方で、それぞれが新しい何かをつかむためにダッガスは武器屋へ、シリカは密かに魔法の特訓を始める。
ロイドの作戦でモンスター群が退いたとはいえ、イシュタルの危機が去ったわけではなかった。心を持たないゴーレムにはクレハの思いが通じない。一方、魔力を使い続けたロイドは疲弊の極みに達しながらも街の防衛戦に駆け付ける。そして最後の力を振り絞り、全ての戦う者たちに強化魔法を施したロイドは気を失う。イシュタルの人々は、目覚めたロイドを英雄と讃える。「戦ったのはみんななのに」と戸惑うロイドは気圧されて宿を逃げ出してしまう。
依頼地への旅は続く。ロイドは危険を回避するために探知魔法を展開し、夜営の見張りも引き受けていた。独りでやるのが彼には当然のことだったのだ。ユイらとの頓珍漢な交流の中、次第にパーティーの仲間との絆が芽生える。そしてたどり着いた農園には、見たこともない数のハイウルフが集まっていた。さらにロイドの探知魔法が、彼らに向かってくる別のモンスターの大群を捉えていた。
ロイドは、ユイらの冒険者パーティーに加わる。緊急に白魔導師を必要とした依頼は、遠方の農場を荒らすモンスターの群れの退治だった。相いれない多種多様なモンスターが混在するという情報は腑に落ちないが、困っている人を助けたいと思うユイの強い気持ちに応え、一同は旅立つ。そして野営地の湖畔で悲鳴を聞き駆けつけたロイドが見たものは、バジリスクに襲われる水浴び中のユイと魔法使いのシリカの姿だった。
アレンにパーティーを追放されたロイドは、白魔導師を探していた剣士・ユイと出会う。冒険者パーティーの仲間たちは、採用テストで見せた彼の規格外の能力に驚き言葉を失う。それを期待外れと受け取ったロイドは、元の白魔導師に戻ってきてもらうう方が良いと告げるが、前任者クルムは妹の“体が魔石化する”病の看病のために復帰は難しい。すると病状を聞いたロイドは家へ案内してくれと申し出る。

























