渡くんの××が崩壊寸前

【最終回】料理店での仕事も段々とこなせるようになってきた直人は、調理師資格取得のための勉強を始める。一方、紫はドラマの主演を見事やりとげた。紗月は、実家の旅館を継ぐか別の仕事をするかまだ悩んでいた。だが、どちらの道を選んでも居場所はなくならないと考えられるようになっていた。みんなそれぞれが自分の進路を歩みだしていた。そして、庭の菜園では、鈴が育てたひまわり畑が満開になる。夏休み最後の日、直人は紗月がまた来たいと行っていた海へ一緒に出掛ける。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

CMにも出始めてドラマに主演が決まった紫の芸能活動は、直人には順調に見える。そんな中、プレッシャーで落ち込んでいる紫を元気づけてほしいとクラスメートの嶋田ミドリに頼まれた直人は、彼女の部屋を訪ねることに。紫の仕事の悩みは、恋愛ドラマでキスシーンがあることだった。キスは初めてと打ち明ける紫は区切りをつけるなら今しかないと、直人にキスしてほしいとお願いする。部屋で2人きりの状況の中、直人は断りづらい空気に押しつぶされそうになる。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

横浜で直人は、紗月と夏休み限定の共同生活を始める。紗月は意外にしっかりしていて、直人は内心もっと頼られたいと思うが、新しく勤め始めた洋食店で厳しい料理人修行に明け暮れ、忙殺されていた。そんな中、受験対策の補講を受けに学校へ行った紗月は体調を崩してしまう。その時の会話を聞いた阿部が紗月が妊娠していると思い込み、大慌てで徳井に相談する。徳井は直人を問い詰めるが、とにかく心配な直人は急いで紗月の元へ駆け付ける。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

紗月は、直人と気持ちを確かめ合ってもまだ、自分が抱えている問題でうまくいかないと感じていた。好きな人をちゃんと愛せるのか自信がなく、そこから変わるためのあと一歩が踏み出せずにいたのだ。紫は、そんな不安で及び腰な紗月に怒る。紫は自分もずっと自分の気持ちに振り回されていたと吐露し、今は直人は紗月に一直線だと励ます。春を迎え、学校で入学式の手伝いをしていた直人は、以前の制服で忍び込んだ紗月に会う。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

紗月とキスしようとした直人は、軽く拒否されたように感じてもやもやした気持ちになる。受験など進路の話が本格的になる頃、直人は多摩代から学費の心配は無用だと大学への進学を薦められる。高校を卒業したら働いて鈴と2人暮らしをするつもりだった直人は、まだ家にいてもいいと言われて、改めて将来を考え直す。そんな中、紗月が直人の家を訪ねてくる。唐突に誘惑してくるどこか様子がおかしい紗月に、直人は何かあったのか尋ねる。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

紗月と再会した修学旅行が終わった直人は、今は横浜に暮らす紗月とまた会う約束を交わす。一方、真輝奈はずっと陸上部をサボっていたことがバレ、姉が実家に連れ戻しにやって来る。学校に残りたい真輝奈は、姉に直人が彼氏だとウソをついて頼み込んだが無理だった。そんな中、真輝奈は力になれることがあればと言う直人に対し、東京での最後の思い出づくりに一日だけ本当の彼氏になってほしいと頼む。しかし、直人は真輝奈から頼まれた思い出づくりの日と、紗月と会う約束をした日が重なってしまう。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

沖縄への修学旅行の最中、直人と紗月は彼女の通う高校とバッティングさせた徳井の企みでついに接近する。あくまで遭遇を避ける紗月と再会するため、直人は必死にアプローチを試みる。直人は、“紗月が探していたひまわり畑で2人で撮った写真を渡す”と紗月の同じ高校の阿部に頼んで伝言してもらう。修学旅行の日程もあとわずか、たとえ連絡先を教えても向こうから返事は来ない。なんとしても紗月に会いたい直人は、驚きの策に打って出る。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

紗月がこつ然といなくなって数カ月が過ぎる。直人は、バレンタインに紫から“友チョコ”をもらう。紗月と付き合うことになったと言った徳井に、本当は自分を追ってこないように紗月と協力して“ウソ”をついたことを確かめる。本当のことを知った直人は、そこまで拒絶されてはもう紗月には会えないと絶望する。そんな中、直人は紫とヨリを戻すのも一つの選択肢だと徳井に言われる。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

直人は紫と紗月、どちらとも付き合わないという選択をする。多摩代に頼まれ、信州の実家に父のノートパソコンを捜しに訪れた直人は、大家の娘である丸山理華と出会う。理華から、少し前に紗月も来ていたと聞いた直人は、紗月が捜しているのが、幼い頃にひまわり畑の前で2人一緒に撮った写真だと確信する。直人は、悩みを聞いてもらう中で直人の父と交流があった理華が昔、自分と同じように2人から告白されて父に相談した時の話を聞く。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

直人は、紫が自分のことを好きだと言っているところをたまたま聞いてしまう。文化祭で大人気の紫をファンが大勢追いかけてくる中、紫は直人と2人で抜け出す。お互いの気持ちがすれ違っていたことをようやく意識し合うが、本当はどう思っているか確かめる前に紫の追っかけに突き飛ばされ、直人は気絶してしまう。そして、また離れ離れになってしまう。保健室で紗月に介抱された直人は、紗月のことが好きだと告げるが、それで付き合うかどうか紗月に問われる。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

夏休み最後の日、紫から「もう渡くんの彼女でいられる自信がない」と言われた直人は、振られたと落ち込む。ただ紫も、紗月を無条件に信じる直人につい口から出てしまって後悔していた。文化祭準備の間もギクシャクする2人。紗月は性に対して臆病な直人に、自分ならつき合わずともエッチはできると告げ惑わせる。紫は、後夜祭が終わるまでにキスした男女は必ず結ばれるという“呪い”を聞いて、それまでに直人に告白しようと決意する。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

紫は、紗月を追うように直人を送り出す。直人のために自分ができることを考える紫は、男性がもらったらうれしい彼女の自撮りを試してみるが、そのうちセクシーな方向にエスカレートして反抗期の弟・翔に罵倒されてしまう。一方、松本から帰ってきた紗月は“好き”という感情が何かを考えていた。徳井に相談し、直人が本当にほしいと思う写真を考えた紫は、直人と一緒に写真を撮ってもらうことに。しかし、そこに紗月が現れる。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

直人は、弥生から紗月の抱える家族との葛藤を聞く。翌日、紗月の義兄である館花直純と出会った直人は、“直くん1号”と呼ばれて戸惑う。弥生の提案で、市内観光がてら紗月とデートする直人は、どこに行っても誰からも必要とされず、厄介者だったという紗月にシンパシーを覚え、養父母との話し合いに臨席する。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

直人がけがをした真輝奈の見舞いに訪れると、かまってもらうついでに直人に揺さぶりをかけたい真輝奈は、将来紫と結婚するつもりがあるのか聞く。まだ自分に自信がないという直人は、美桜にもよく思われてないことで卑屈になっていると明かす。そこで真輝奈は、本当に好きならそんなことを気にせず一緒にいたいと思うはずと本質を突く。考えてみれば近い将来のことに現実感が持てない直人は、本当に紫のことが好きなのか、己の気持ちを自問自答する。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

紫と行為に至る寸前だった直人は、紫の母親・美桜に目撃されて飛び出してしまう。美桜は紫から誘ったことを察していたが、お互いに大人になるまで“お友達”として交際するよう直人をたしなめる。だが、気持ちのやり場のない直人は一念発起し、あくまで健全に門限を守りながら、彼氏として紫と付き合うことを決意。そして、将来自立するための計画をノートに列挙していく。一方、多摩代は全て自分で背負い込もうとする直人を見て心配する。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

直人は勢いまかせとはいえ、紫に告白する。2人は正式に付き合う恋人同士のようになってきて、休み中の補講の帰りも一緒に過ごす。一方、水泳の補習授業に参加するカナヅチの紗月は、直人が誰と付き合っても変わらず幼なじみ役でいるという。帰り道、紫は「家で昼ご飯を食べていかない？」と直人を誘う。家には親もいて、花火大会の夜のような展開にはならないだろうと高をくくっていた直人だが、紫の母が弟を迎えに出掛けてしまい、予期せぬ事態が待ち受ける。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

紫が積極的に誘惑してきたのをなんとか断った直人だったが、次の朝、紫は先に帰ってしまい気まずいままに。紗月には流されなかったことを評価されるも、言葉が足りないとくぎをさされる。そんな中、直人は電話で話そうと紫にメッセージを送る。一方、徳井に相談していた紫は、直人に嫌われてしまって別れ話をされるのではないかと怯えていた。直人に何度も電話する紫だが、その頃、直人は鈴や真輝奈らと映画を見ていて出られずにすれ違いが生じてしまう。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

直人は、花火大会には彼氏と行くと部活仲間に見栄を張った真輝奈に“彼氏役”を頼まれる。だがその役に徳井を推し、地元の友人たちと行くという紫と途中で会う約束をする。当日、花火大会を途中で抜け出した直人と紫は、雨が降り出したので帰路につく。やがて豪雨になり、直人の家に雨宿りに行く2人だが、そこには家庭菜園を心配して養生しに来た紗月がいた。みんなびしょ濡れという状況でひと晩、家に3人で泊まることになる。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

バイトの面接で直人が出会ったのは、中学の後輩で陸上部のエース・梅澤真輝奈だった。直人がスマホを持っていないと知って、強引に買いに連れていく真輝奈だが、スマホを手にした直人が真っ先に電話したのは紫だった。東京で名門女子高の陸上部に進学した真輝奈は、実はスランプに陥り、部活をサボりがちになっていた。真輝奈は、そんな自分と違って幸せそうな直人を見て、彼女と別れさせて暇つぶしのおもちゃになってもらおうと企む。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ

紫の告白を断る直人だが、紫は夏休みの間、“お試し”でもいいから付き合ってほしいと懇願する。結局、2人は仮で付き合い始める。高校を卒業した後の鈴との生活も考え、ファミレスでアルバイトをすることにした直人は、面接前に出会った同じくバイト志望の女子高生に襲われたと勘違いされてしまう。程なく、直人は紫の提案で出掛けることに。先に約束していた鈴も一緒の動物園デートになるが、後ろから紗月と徳井が尾行していた。

• 梅田修一朗
• 矢野優美華
• 伊駒ゆりえ