青のオーケストラ Season2のあらすじ一覧
2人1組で行われるオーディションは青野とハルの番に。高度にシンクロする2人の演奏は、審査員たちを驚かせる。そこには青野の明確な役割意識があった。ソロパートに入ると、ハルは細やかな演奏から打って変わって気迫のこもった音を響かせる。そして世界的ヴァイオリニストである父の下で音楽と出会った自分自身はコンクールで活躍した過去を克服し、自己流で父を超えるという強い決意を込めた演奏を披露する。
日本代表としてコンクールに挑むジュニアオケのメンバーは、音楽の道に進むという強い意志を持つ者ばかり。中でもコンサートマスター席に座る昴雪人の全てを音楽に注いできたであろう存在感に、青野は圧倒されてしまう。そんな青野に、ホームである海幕オケ部のコンマス・羽鳥はエールを送る。そして、座席順を入れ替えるためのオーディションが始まる。佐伯は演奏を心から楽しむ。一方、昴は内面の渇きや希望を音として解放していく。
校内でチョコレートが飛び交うバレンタインを迎え、オーケストラ部員たちも浮かれていた。青野は、机の中に忍ばされたチョコを発見して動揺する。さらに、みんなにチョコを配っていたという律子からはもらえていないことに気付いてしまう。一方、ジュニアオケの練習では座席順のオーディションに向け、みんなのモチベーションと集中力が高まる。指導者の目を引く意外な成長を見せる者もあった。練習の帰り、青野とハルは同じ電車に乗り合わせる。
巌虎の全身からほとばしる熱が音を導く。青野らは厳しい指導に必死で食らいついていた。曲は芥川也寸志“交響管弦楽のための音楽”。昴から不意に投げかけられた「天才の父親を持つってどんな気分?」という問い。世界的ヴァイオリニストである父・青野龍仁。芥川も、父・芥川龍之介の存在に苦しんだかもしれない。今の自分がやるべきなのはヴァイオリンを弾くこと。父への複雑な思いを語る中で、青野は決意を新たにする。
青野らは、オーディションを突破し、ジュニアオケのメンバーとなる。だが、合格者の多くは音大付属高校の生徒で、仮の座席順でコンサートマスターの席に座ったのは昴雪人だった。青野は、その実力に圧倒される。そして、世界的な指揮者・巌虎玄六による厳しい指導が始まるが、巌虎の理想の音を追求する威圧的な言葉は、生徒たちを涙させる結果に。指導の方向性は的確だが、やり方が気に入らない佐伯は、巌虎に正面から不満をぶつける。
1月1日は青野の誕生日。青野の新しい1年は、律子、ハル、佐伯、山田との初詣から始まる。そして冬休み明け最初の部活が行われる日。鮎川先生から、学生オケ各国代表が競う“世界ジュニアオーケストラコンクール”の開催と、参加者募集が発表される。オーディションを受け代表メンバーに選ばれれば、同世代トップの奏者たちと共に演奏することができるが、時期が近い定期演奏会には一部しか参加できなくなる。青野らは決断を迫られる。
合唱部と合同でのクリスマスコンサートは、オーケストラ部員たちも歌う“もろびとこぞりて”で幕を開ける。荘厳なパイプオルガンと共に響き渡る歌声。律子の母は、全身を震わせる音に圧倒され、青野の母も来場していた。続く“アヴェ・マリア”を演奏するうちに、佐伯は母との温かい思い出に包まれていく。壮大な“ハレルヤ・コーラス”。青野の胸には、確かな手応えが残された。終演後、冷たい雨はいつしか雪へと変わっていた。
朝焼けの空と冷たい空気の静かな冬の朝、登校する佐伯のイヤホンからは「アヴェ・マリア」の歌声が流れる。佐伯は幼い頃のドイツでの、母親との記憶が呼び起こされていた。毎日、子守歌のように聴いていた、声楽家である母の歌声や、母に聴いてもらいたくてヴァイオリンを練習していた気持ち。そんな中、鮎川先生は、いつかは忘れてしまう記憶もやがては血肉になると語る。その言葉から何かをつかんだ佐伯は、故郷ドイツを思わせる寒さの中、青野と2人で音を合わせる。
青野、律子、ハルの3人は揺れる気持ちに戸惑いながら、いつもどおりに振る舞う。そんな中、青野は律子とハルに勉強を教えてもらい、期末テストを終える。オーケストラ部の次の出番は、合唱部と合同で開催するクリスマスコンサート。オーケストラの演奏と共に合唱部員が歌うだけでなく、一部の曲ではオケ部員たちも合唱に参加することに。青野は人前で歌う恥ずかしさもあり、慣れない歌に苦戦する。そこに、堂々とした歌声が響く。
青野は、律子に頼みがあると言われて呼び出される。母が好きな、バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」の演奏を、誕生日にプレゼントしたいのだという。中学生の頃のように律子は青野に勉強を教え、青野は律子にヴァイオリンを教える。誕生日当日、青野は初めて訪れた女子の部屋にドキドキ。律子の母は、初めて会う青野に興味津々だ。演奏を始める2人。ヴァイオリンの音は、律子と母2人の関係にとって特別な意味を持っていた。
コンクールが終わって部活のない休日。青野とハルは、2人きりで出かけることに。青野が幼い頃から通う楽器店を訪れるが、2人は互いを意識してぎこちない振る舞いになってしまう。青野はメンテナンスのため楽器を預け、ハルとフードコートに立ち寄る。デートのような状況に浮かれるハルだが、話題はいつしか律子のことに。ハルは、自分が転校した後の中学校で出会った青野と律子の関係を、ずっと気にしてネガティブ禁止と自分に言い聞かせる。その時、最悪の相手が現れる。
海幕高校オーケストラ部は、本気でぶつかり合うことで“不協和音”を乗り越えてきた。そして、コンクールという演奏に優劣がつけられる舞台に挑む。サムソンとデリラの愛と憎しみを描く「バッカナール」の物語の中に“怒り”を見つけ出した部員たちは、今この瞬間にしか出せない音を、思いを込めて響かせる。
そして迎えたコンクール本番。9連覇を狙う海幕高校に対し、今年こそと意気込むライバル校。見慣れぬ制服の誰もが上手に見えるという律子を、立花が勇気づける。一方、佐久間と筒井はかつての後悔から逃げないという、秘めた思いを新たにしていた。静かな緊張と高揚の中、部員たちそれぞれを支えるのは音楽に情熱の全てを注いだ日々。客席では原田ら3年生が見守る。“一音一会”の掛け声と共に、新生オケ部の幕が上がる。
コンクールまで10日を切ったというのに、海幕高校オーケストラ部は“バッカナール”の方向性を定めきれずにいた。主題と考える“怒り”をどう表現するのか。弦楽器の演奏を生ぬるいと言う佐久間に、青野はどこか納得する。自分の中に蓄積された怒りに、表現者として寄り添い、向き合え。思い浮かぶのは、灰皿でくすぶる吸い殻、父の姿。青野の演奏と言葉をきっかけに、部員たちは具体的なイメージをようやく共有し始める。
ブロック練習で律子と同じグループになった立花は、主体的に行動しようとしない部員たちにいら立っていた。律子は、立花が同じ中学出身の先輩である佐久間を何かと意識していると感じる。一方、立花は律子にコンクール金賞常連だった中学の管弦楽部で佐久間から部長を引き継いだこと、自身の熱意と責任感が結果に届かなかった苦い経験と後悔を打ち明ける。そして立花と律子は、2人で音を合わせる。その頃、佐久間は離れた部屋でティンパニーを叩いていた。
コンクールまで1カ月。演奏メンバー全体での曲の解釈が定まらないまま、3つのグループに分かれてブロック練習が始まり、青野は佐久間と同じグループになってしまう。敵対関係の中での男女の愛憎を描く、サン=サーンスの歌劇「サムソンとデリラ」より「バッカナール」。優雅さと妖しさ、怒りと悲しみ、うそと秘密。青野と別のグループになったハルは、青野への自分の気持ちを知る3年生の先輩・町井との対話から何かをつかむ。
コンクールまで2カ月に迫る。弦楽器がコンサートマスターの羽鳥を中心にまとまり始めた頃、体育祭が開催される。部活対抗リレーの選手となった律子の全力で楽しもうとする姿勢に、運動や行事が苦手な青野も感化されるが、クラスで騎馬戦の大将に選ばれてしまう。怖気づく青野に、同じく騎馬戦に出場することになった佐伯は対抗意識を燃やす。違う組の青野をつい応援してしまうハルは、ずっと気になっていた問いを、青野に投げかける。
下校途中の青野が思いがけず出会った滝本は、独り苦しげに泣いていた。先輩を気遣う青野に、滝本はとつとつと語り始める。辞めた部員を巡る出来事、部活に意味を見つけられなくなった自分の冷めた思いと迷い。それは、かつて父との関係を巡って一度はヴァイオリンを手放した青野の気持ちと重なるものだった。青野は弾くことを辞めていた頃の苦しみと、その頃とは違う父への今の思いを打ち明ける。滝本は、青野の言葉に決意する。
1stから異動して2ndヴァイオリンのパートリーダーになった滝本は、朝練を休み続けていた。パートをまとめる立場の滝本は、ミーティングで佐久間らになぜ来ないのかと責められても、のらりくらりとかわし続けて理由を明かさない。ついには2ndメンバーの不満が爆発し、滝本に詰め寄る事態にまでなり、その様子を青野が目撃してしまう。滝本は、意味ありげなことを言い捨て立ち去ってしまう。そして、滝本を心配する裾野から思わぬ提案を受ける。
定期演奏会を終えた海幕高校オーケストラ部。手応えをかみしめる青野らは、全国コンクールを目指す。海幕オケ部は、2年生を中心とした新体制で、連覇を目指し始動する。しかし初日の朝練、ヴァイオリンの人数が思いのほか少ない。さらにパーカッションのセクションリーダー・佐久間が、新コンサートマスターの羽鳥そして弦楽器のメンバーを辛辣な言葉で挑発する。青野は佐久間の態度に戸惑い、佐伯と律子は立腹する。



























