もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろうのあらすじ一覧
支配人の大門(野添義弘)らを追い出し、WS劇場を手に入れた久部(菅田将暉)。そしてWS劇場では、上演演目は「冬物語」から「ハムレット」へと変わっていた。久部は主人公のハムレット、レアティーズを六郎(戸塚純貴)が演じるが、2人の対立シーンで観客が圧倒的にレアティーズの味方となり、予想外の反応に久部は困惑する。
トラブル続きの中「冬物語」を上演し終えた夜、ジャズ喫茶で久部(菅田将暉)は、憧れてやまない演出家・蜷川(小栗旬)から高い評価と熱い演劇論を浴びて感動する。そして、久部はWS劇場に戻り、浅野(野添義弘)と共に、ジェシー才賀(シルビア・グラブ)と対峙していると、置かれたラジカセから逮捕されたトニー(市原隼人)の声が聞こえる。
深夜のWS劇場で2人きりになった久部(菅田将暉)とリカ(二階堂ふみ)。リカを守るためにトロ(生田斗真)を追い出した久部の勇敢な一面を見て、リカも久部に惹かれ始める。その頃、2人の関係が気になり、物思いにふけっていた樹里(浜辺美波)に、論平(坂東彌十郎)は「あの2人に恋愛関係はないような気がするなあ」とつぶやく。
WS劇場では久部(菅田将暉)によるシェイクスピア劇「冬物語」を上映中。芝居を見ながら必死にメモを取る樹里(浜辺美波)は、父の論平(坂東彌十郎)から「芝居に集中できねえだろ」と突っ込まれるが、聞く耳を持たない。そんな中、リカ(二階堂ふみ)の元情夫・トロ(生田斗真)が客席から「下手くそ!」と舞台にヤジを飛ばす。
「夏の夜の夢」の初日公演から1週間が経ったが、売り上げは半分にも満たなかった。しかし久部(菅田将暉)は、来週から「冬物語」を上演すると息巻く。支配人・大門(野添義弘)の妻・フレ(長野里美)は、「逃げるが勝ち」と、売上金を持って田舎へ帰ろうと大門を誘うが、大門は「もう一度、あんたに賭けてみる」と久部に言う。
初日公演を終えたばかりのWS劇場で、シェイクスピア俳優・是尾(浅野和之)が久部(菅田将暉)に声を掛ける。是尾はクベ版「夏の夜の夢」に対して一定の評価を示し、その言葉に舞い上がる久部は、是尾を打ち上げ会場に連れて行く。樹里(浜辺美波)のことが気になっている蓬莱(神木隆之介)も樹里を打ち上げに誘うが、樹里の目には久部しか映っていなかった。
リカ(二階堂ふみ)と蓬莱(神木隆之介)は、久部(菅田将暉)による「夏の夜の夢」の初日公演を翌日に控え、準備に追われていた。その頃、八分神社に神社本庁の清原(坂東新悟)が現れ、風紀が乱れ、我慢の限界に達している樹里(浜辺美波)は「1日も早く出て行きたいんです」と清原に懇願する。
久部(菅田将暉)は、シェイクスピアの「夏の夜の夢」をWS劇場で上映するため、必死に台本を書いていた。その姿を見守っていた蓬莱(神木隆之介)は夜食を頼まれ、久部と同じアパートに住むリカ(二階堂ふみ)の部屋へ行き、ラーメンを作ってもらう。久部が書いた原稿を読んだリカらは、内容について指摘すると、久部は怒って原稿を破いてしまう。
風営法の改正で、ストリップショーが厳しく規制されるようになり、パトラ(アンミカ)が踊るショーの客席は閑散とする。そんな中、久部(菅田将暉)は、WS劇場の支配人・浅野(野添義弘)から「うちで働いてみないか」と誘われ、パトラのショーのピンスポを担当する。ダンサーたちの楽屋にあいさつに訪れた久部は、リカ(二階堂ふみ)と再会する。
菅田将暉主演、三谷幸喜が脚本を手掛ける昭和の渋谷を舞台にした青春群像劇。昭和59年の秋、蜷川幸雄に憧れる演出家の卵・久部(菅田将暉)は、あまりの横暴ぶりに劇団から追放され、路頭に迷っていた。あてもなくさまよっていた久部は、ストリップ小屋のネオンが光る商店街“八分坂”にたどり着き、無料案内所のオババ(菊地凛子)に誘われてWS劇場を訪れる。




























