NARUTO−ナルト−のあらすじ一覧
1対1の個人戦となった第三試験予選の最初の対戦は、サスケと大蛇丸の手先・ヨロイ。今年のNO.1ルーキー・サスケに注目が集まる。しかし、開始してすぐ、サスケはヨロイに追いつめられる。サスケの呪印はチャクラに反応するため、得意の写輪眼が使えず、さらに、サスケはヨロイにチャクラを吸い込まれていく。そんな中、サスケはリーの体術と全く同じ技をくり出す。さらに、サスケを飲み込もうとした呪印の力までも抑え込んで、写輪眼の力を開花させる。そしてサスケは“獅子連弾”を放つ。
第二試験通過者21名の顔ぶれを見て、通過者たちはそれぞれさまざまな思いをめぐらせる。そして、彼らの前に三代目火影が現れ、中忍試験の本当の目的を語り始める。それは、“同盟国間の戦争の縮図”であるというものだった。命を削って戦うことで、バランスを保ち、友好を保ってきたそれぞれの忍びの里が、抱えている忍者の力を示す場なのだと。そして、次の試験の課題が発表されることとなるが、第二試験の通過者が多すぎるため、すぐに第三試験の予選を行うことになる。
塔にたどりついたナルトたちが2つの巻物を開くと、なんとイルカが現れる。そこでイルカは、3人に第二試験の合格をつげる。それを聞いて大よろこびのナルト。しかし、イルカには試験合格の他にもう一つ伝えねばならないことがあった。それは、“中忍”としての心得だった。イルカは、アカデミーでの教え子たちに、丁寧に説明していく。その時イルカは、第二試験を乗り越えたナルトたちを頼もしく感じていた。一方アンコは、大蛇丸が現れたことを火影に伝えていた。火影は、大蛇丸の目的がサスケだと分かった上で、中忍選抜試験を続けるという。
カブトと塔まで行動をともにすることにしたナルトたち。ところが、その途中で雨隠れの下忍・朧たちの幻術のわなにはまってしまう。ずっと同じ場所を歩かされて体力を削られた上、幻術で作られたいくつもの分身に囲まれたナルトたちは、苦戦する。ナルトは相手の分身を次々と倒そうとするが、その分身たちは消滅しない。一方、サスケは写輪眼で敵の本体を見きわめようとするが、大蛇丸にほどこされた呪印が反応し、力をうまく使うことができない。いらだつナルトは、影分身で敵の幻影を倒そうとする。
すさまじい力を持つサスケを前にして、音忍たちは去って行った。そして、傷ついたナルトたち一行に、つかの間の休息が訪れる。一方、塔に着いたキバたちは、数時間前に体験した砂隠れの下忍・我愛羅のことを思い出していた。犬の赤丸を連れたキバたちは、試験が開始してすぐに巻物を手に入れて塔に向かっていた。その途中、一行が向かう先に誰かがいると感じた赤丸が歩みを止める。興味を持ってその先へむかうキバたち。そこでは、砂隠れの里の我愛羅たちと、雨の里のシグレたちが向かい合っていた。「目があったやつは皆殺しする」という我愛羅が操る砂からは、強烈な血のにおいがただよっていた。
部下の報告を受け、第二試験に大蛇丸が入り込んでいると直感した試験官・アンコ。彼女は、大蛇丸を止めるために追跡を開始する。しかし、特別上忍のアンコの力を持ってしても大蛇丸を止めることはできなかった。そんな中、サクラを思い続けているリーのチームは、調子よく試験を進めていた。同じ頃、大蛇丸との戦いと徹夜の看病の疲れがピークになっていたサクラを、大蛇丸の手先・音忍のドスたちが襲ってくる。疲れと恐れで震える腕をおさえつつ、必死に迎え撃つサクラ。するとそこへ、“木の葉の美しき碧い野獣”ロック・リーが登場し、愛するサクラを守るため、音忍たちの前に立ちはだかる。
必死に草忍に向かっていくナルトの姿を見て、この場から逃げようとしていた自分が間違っていたと気付いたサスケ。力尽きたナルトに代わり、敵に向かっていったサスケは写輪眼の力をフルにつかい、相手を確実に追いつめていく。そして、ついにその身をとらえたサスケが“火遁龍火の術”を放つ。術を受け、外見が焼けただれた草忍だったが、なぜかダメージを受けたようには感じられなかった。みずからの名を大蛇丸と名乗った草忍は、サスケに「君がほしい」と告げ、その首すじに呪印を残して姿をくらましてしまう。
サスケとサクラを襲った敵・草忍の実力は、2人の力をはるかに超えていた。あまりの力の差に死の恐怖を抱くサスケ。そこへナルトが登場する。かっこよく現れたナルトに、サスケはしかりつける。ところがその直後、巻物を渡してでも助かろうとするサスケを、今度はナルトがなぐりても助かるとはかぎらないと言うナルトは、草忍に向かっていく。戦いの中できれたナルトは、次第にその隠された力を見せ始める。一方、試験官のアンコの元には、受験者に関するある問題が報告されていた。
「死の森」で第二試験がスタートした。「小便をしに行く」と、サスケとサクラから離れ、草かげに隠れたナルト。そして2人の元へ戻って来たナルトを、サスケはなぜかなぐり倒してしまう。サスケは、敵がナルトに変化していたのを見やぶっていた。相手をおいつめるサスケだったが、取りにがしてしまう。そして3人は、ばらばらになった時のために合言葉を決める。その時、ナルトたちはふたたび襲われ、またナルトだけはぐれてしまう。サスケは、戻って来たナルトがまたしても偽者だと見やぶるが、今度の相手は様子が少し違う。命懸けで巻物のうばい合いをしようという敵の目に、サスケとサクラは今までに感じたことのない恐怖を感じる。
第一試験は、受験生たちの“情報収拾能力”を調べるために行われていた。難問ばかりのテストを前に、いかに試験官たちにばれないようにカンニングするかを試すものだった。そしていよいよ、第一試験最大の難問である第十問目。この問題を解く前に、イビキから過酷にして理不尽なルールが突きつけられる。それは、もしもこの問題に間違えたら、この第一試験に不合格になるばかりか、これから一生、中忍試験への受験資格まで失うという。すなわち、忍者になる道を永遠に閉ざされるということだった。このプレッシャーにたえられず、試験を受けずに次々と去っていく受験生たち。この時サクラは、「もしもナルトが最後の問題に答えられなかったら」と考えていた。
第一試験のペーパーテストに臨むナルトたち。そして試験官・森乃イビキは、尋問のエキスパートの異名を持ち、顔中に拷問の跡を思わせるたくさんの傷を持つ特別上忍であった。たちまち緊張する受験生たち。そして試験前に、イビキからこの試験のやり方が伝えられた。問題は10問。全問正解ならば10点で、一つ間違えるごとに1点ずつ減点される。合格か不合格かはチーム3人の合計点で決まるが、全問不正解の者がいたらチーム全員が不合格になるという。ナルトが全問不正解だったら自分たちも不合格になってしまうと、サクラとサスケは心配する。
正式に中忍試験の申し込みに向かうナルト、サスケ、サクラの3人。この中忍試験は3人が一組で受験し、誰ひとりとして欠けることは許されない。仲間とのチームワークが今よりも重要になる。受験教室に入ると、すでにたくさんの受験生たちがいた。雰囲気に飲まれそうになるナルトたち。彼らもまた、自分の夢を懸けてここに来ている。ナルトたちは、そうした中の一人・薬師カブトと出会う。彼はこれまで何度も中忍試験を受けており、不合格続きではあるものの、受験生たちのデータを大量に持っているのだという。カブトの情報を見せてもらったナルトたちは、この試験に臨む者たちがかなりの実力者であり、それぞれの里の名誉を背負ってきたエリートであることを知る。
中忍試験に臨もうとするナルト・サスケ・サクラの3人の前に、おかっぱ頭にげじげじまゆ毛のロック・リーが現れる。リーはサスケに対し、いきなり「勝負しませんか?」と挑む。うちは一族の能力をもつサスケに対し、戦意を燃やすリー。そしてサスケは、リーの挑戦を受けて立つ。だがリーは、目にもとまらぬ速さで次々と技を仕掛け、サスケは防戦一方に追いこまれる。リーがどんなワザを持っているのか、写輪眼で調べようとするサスケ。しかし、なぜか写輪眼でさえ見きわめることができない。とまどうサスケは、リーの強さが“体術”にあることにようやく気付く。
木ノ葉の里からも“中忍試験”に代表を送ることになる。そしてその中には、ナルト、サクラ、サスケたちも含まれていた。だが、ナルトたちの参加にはイルカが強く反対する。まだナルトたちは若すぎ、しかも経験・実力ともに未熟すぎると言う。同じようにルーキーでありながら参加するチームには、一回受験をパスし、その間に十分な実力を鍛えてきたチームもある。簡単には合格できないことをイルカはよく知っていた。「未熟なまま、ナルトたちの可能性をつぶしてしまうつもりなのか?」と、イルカは推薦人のカカシに尋ねるが、カカシは「彼らは十分に成長している」と断言する。